From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
この記事では、
「リートをおすすめしない理由」と
リート特有の弱点について特集します。
リートをおすすめしない理由
リート(不動産投資信託)は株と比べ
分配金利回りが高い魅力があります。
しかし一方で、
リートをおすすめしない理由として
「分配金が増えるペースが遅い」
という弱点もあります。
リートの主な収益源は賃料収入なので、
分配金が伸びるかどうかは賃料しだいです。
賃料の上昇ペースは限られているので、
インフレと連動する程度と思われます。
リートとTOPIX連動型ETFの分配金推移
たとえば日本のリートと株式指数では、
リートの分配金も伸びてはいるものの、
株式指数と比べると大きく見劣りします。
参考例として、
TOPIX連動ETF(1306)と、
REIT指数(1343)の
2014年以降の分配金推移を見比べます。
![](https://stockforecast.jp/wp-content/uploads/2024/06/reit-osusumeshinai-1024x696.png)
上のグラフをご覧ください。
グラフから分かることとしては、
リート指数の分配金は
2014年から2023年にかけて、
1.6倍に増えているのに対し、
TOPIX連動ETFの分配金は、
2014年から2023年にかけて、
2.5倍にまで増えています。
分配金の増加ペースで考えると
リートは株式指数に見劣りします。
TOPIXの方が分配金が増えた理由は、
リートの収益源である賃料が
インフレ程度にとどまる一方で、
株式は成長投資によって、
追加の収益が期待できるからです。
リートとTOPIXの価格推移
リートの分配金が増えにくい影響からか、
足元10年間の資産評価額も横ばいです。
以下に参考例として、
TOPIXとREIT指数の2つの
2014年以降の価格推移を見比べます。
![](https://stockforecast.jp/wp-content/uploads/2024/06/reit-osusumeshinai-chart-1024x738.png)
上のチャートを見れば分かるとおり、
上のグラフをご覧ください。
グラフから分かることとしては、
リート指数はグラフ期間中に、
23.43%しか上がらなかったのに対し、
TOPIXはグラフ期間中に
142.98%も上がっています。
分配金が増えるのに合わせて、
市場評価額も上がっていたので、
分配金が多いだけではダメで、
市場は重視することが分かります。
まとめ
以上がリートをおすすめしない理由です。
もちろん、リートにも使いようがあります。
たとえば、
株とリートに分散して投資すれば、
リスクを広く分散できるでしょう。
それに、いうまでもなく、
リートの高い分配金利回りも魅力的です。
成長性を重視するなら株式を買い、
インカムを重視するならリートを買う、
といったように、
じぶんの投資方針に合わせて、
ベストな銘柄を買いたいですね😁
– 中原良太
コメント