リートをおすすめしない理由と弱点

銘柄選び
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

中原 良太をフォローする

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

この記事では、
「リートをおすすめしない理由」
リート特有の弱点について特集します。

リートをおすすめしない理由

リート(不動産投資信託)は株と比べ
分配金利回りが高い魅力があります。

しかし一方で、

リートをおすすめしない理由として
「分配金が増えるペースが遅い」
という弱点もあります。

リートの主な収益源は賃料収入なので、
分配金が伸びるかどうかは賃料しだいです。

賃料の上昇ペースは限られているので、
インフレと連動する程度と思われます。

リートとTOPIX連動型ETFの分配金推移

たとえば日本のリートと株式指数では、
リートの分配金も伸びてはいるものの、
株式指数と比べると大きく見劣りします。

参考例として、

TOPIX連動ETF(1306)と、
REIT指数(1343)

2014年以降の分配金推移を見比べます。

TOPIX連動ETF(1306)とREIT指数(1343)の分配金の推移を比較したチャート。TOPIX連動型では分配金が2014年比で2.5倍に増えたのに対し、REIT指数の分配金は1.6倍にとどまった。(グラフ:筆者作成)

上のグラフをご覧ください。

グラフから分かることとしては、

リート指数の分配金
2014年から2023年にかけて、
1.6倍に増えているのに対し、

TOPIX連動ETFの分配金は、
2014年から2023年にかけて、
2.5倍にまで増えています。

分配金の増加ペースで考えると
リートは株式指数に見劣りします。

TOPIXの方が分配金が増えた理由は、

リートの収益源である賃料が
インフレ程度にとどまる一方で、

株式は成長投資によって、
追加の収益が期待できるからです。

リートとTOPIXの価格推移

リートの分配金が増えにくい影響からか、
足元10年間の資産評価額も横ばいです。

以下に参考例として、
TOPIXREIT指数の2つの
2014年以降の価格推移を見比べます。

TOPIX(青)とREIT指数(赤)の価格推移を比較したチャート。TOPIXの価格はグラフ期間中に142.98%増えたのに対し、REIT指数の価格は23.43%増にとどまった。(グラフ出所:TradingView)

上のチャートを見れば分かるとおり、

上のグラフをご覧ください。

グラフから分かることとしては、

リート指数はグラフ期間中に、
23.43%しか上がらなかったのに対し、

TOPIXはグラフ期間中に
142.98%も上がっています。

分配金が増えるのに合わせて、
市場評価額も上がっていたので、

分配金が多いだけではダメで、
市場は重視することが分かります。

まとめ

以上がリートをおすすめしない理由です。

もちろん、リートにも使いようがあります。

たとえば、

株とリートに分散して投資すれば、
リスクを広く分散できるでしょう。

それに、いうまでもなく、
リートの高い分配金利回りも魅力的です。

成長性を重視するなら株式を買い、
インカムを重視するならリートを買う、

といったように、

じぶんの投資方針に合わせて、
ベストな銘柄を買いたいですね😁

– 中原良太

コメント

タイトルとURLをコピーしました