高配当ETF、おすすめしない理由と弱点

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

この記事では、
「高配当ETFをおすすめしない理由」と
高配当ETFの弱点について特集します。

高配当ETF、新NISAで人気に

2024年から新NISAが始まりました。

SBI証券などでランキングを見ると、
高配当ETFは人気みたいですね。

それに足元の成績も悪くなく、
パッと見、魅力的な投資先に見えます。

中原も、いまのところは、
「良さそうだなー」と思うのですが、

ただ、

「過去の成績が良かった」からと行って、
将来が保証される訳ではありません。

高配当ETFには弱点もあるので、
投資する前に知っておきましょう。

高配当ETF、おすすめしない理由

中原の認識では、高配当ETFには
「成長性が低い株が含まれやすい」
という弱点があります。

ETFに組み込まれる高配当株には、
「特別配当で一時的に高配当な株」や
「投資家から評価が低い低成長株」が
多く含まれる可能性があります。

いまの配当利回りが高いですが、
成長性が低い株が含まれやすいので、

目先の配当収入が良くても、
指数ETFの方が成長性がある場合は、
劣後してしまうリスクがあります。

高配当ETFが指数に劣後した事例(米国)

たとえば米国では、

高配当株ETFを買っても、
指数ETFに劣後しています。

参考例として、

高配当ETF(S&P高配当ETF、SPYD)と、
指数ETF(S&P連動ETF、SPY)の2つの、

足元8年間の成績を見比べてみましょう。

指数連動型ETF(SPY)と高配当ETF(SPYD)の比較チャート。指数ETFが8年で3倍に増えたのに対し、高配当ETFは2倍にとどまった。目先の配当収入は多いかもしれないが、成長性が劣る高配当ETFは価格が上がりにくいと考えられる(画像出所:Portfolio Visualizer)

上のグラフをご覧ください。

グラフを見れば分かるとおり、
高配当ETFのパフォーマンスが、
指数ETFよりも劣っています。

高配当株は成長性が低い株が集まりやすく、
指数ETFより値上がりしにくいのでしょう。

まとめ

以上が高配当ETFを、
おすすめしない理由です。

ここまで見て分かったように、

高配当ETFは目先の配当が魅力的ですが、
成長性に劣るリスクが内在しています。

日本株の高配当株ETFも、

直近、数年間の成績こそ好調ですが、
それが将来を保証する訳じゃないんで、
今後、指数に劣後するリスクもあります。

これは逆も然りで、

過去の成績が悪いからといって、
将来も悪いという話でもありません。

「リスクがあるからダメ」
という話ではなく、

高配当ETFには特有のリスクもあるので、

ちゃんとリスクを知った上で、
自分の方針にあったのを確認してから、
買うのが良いんじゃないかと思います😀

– 中原良太

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