月曜日に株価は下がる?傾向を調べた結果

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

この記事では
「月曜日に株価は下がるのか?」
傾向を調べて特集します。

月曜日に株価は下がる?傾向を調べた結果

月曜日に株価が下がるか調べるため、
本記事では21年分の日経ETFの
日足データを集計しました。

具体的には以下の方法で、
月曜日を含む曜日別の株価の傾向を
ガッツリと調べてみました:

  • 月曜日の前場寄りに買う→火曜日の前場寄りに売る
  • 火曜日の前場寄りに買う→水曜日の前場寄りに売る
  • 水曜日の前場寄りに買う→木曜日の前場寄りに売る
  • 木曜日の前場寄りに買う→金曜日の前場寄りに売る
  • 金曜日の前場寄りに買う→翌月曜日の前場寄りに売る

この方法でデータを集計したところ、
月曜日に株価は下がる傾向がありました:

2003年10月09日〜2024年03月15日の日経ETF(1321)の日足データを集計した結果。日経ETF(1321)は月曜日に株価が上がりにくく、他の曜日と比べると下がる傾向が見られた。

上のグラフから分かるように、

月曜日は他の曜日より株価が上がりにくく、
株価が下がる傾向が見られました。

あくまで「他の曜日よりも」という、
相対的な傾向にとどまってはいますが、

わざわざ月曜日を狙って、
株を買う必要はなさそうです。

なお、月曜日の株価の累積リターンを調べると、
2013年以降は株価下がる傾向が薄れています

2003年10月09日〜2024年04月26日の日経ETF(1321)の日足データを集計した結果。日経ETF(1321)は月曜日に株価が上がりにくいものの、株価が下がる傾向は2013年04月以降は見られなかった。

なぜ、2013年04月以降は、
月曜日でも株価が上がるのでしょうか。

考えられる理由は2つあります。

第一に、2013年以降、
日本株は上昇トレンドが続いたからです。

「月曜日は株価が下がる」という傾向を
覆すほどの上昇相場が来たことから、
下がる傾向が打ち消されたかもです。

第二に、「月曜日は株価が下がる」傾向が
昔とくらべてはるかに有名になったので、

この傾向を知って取引する人たちが、
株価の傾向を打ち消した可能性があります。

それこそ、

「月曜日には株価が下がるから、
買わないで様子見しようかな」

とか

「月曜日には株価が下がるから、
空売りしてひと儲けしてみよう」

という投資家が増えたと考えられます。

株価の傾向は「有名になると消える」ので、
月曜日に株価が下がる傾向もその一例かも。

◆  ◆  ◆

これらのデータを通して、
「月曜日は株価が下がる」という傾向は、
2013年以降、薄れていると分かります。

「月曜日だから」という理由で
株を売買する必要はなさそうです。

ただ、この検証結果は、
あくまで日経ETFのものなので、

ここから先は中原の推測ですが、

大型株は月曜日に株価が
下がる傾向が薄れても、

小型株はいぜんとして月曜日に、
株価が下がる傾向が残ってる気がします。

中原が小型株を買うとしたら、
月曜日はなるべく避けるかなー。

– 中原良太

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