株が「ちょっと上がったら売る」のは間違い?75年分のデータで正解を調べた

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

この記事では、
「株がちょっと上がったら売る」
のが間違いかどうか特集します。

株が「ちょっと上がったら売る」のが間違いとなる場合

株がちょっと上がったら、
「早く売って利益を確定したい」
と感じるのが人情です。

とはいえ、
「株がちょっと上がったら売る」
のが間違いなこともあります。

株を売らないで持ち続けたほうが
大儲けできることもあるからです。

たとえば、
「この株は確実に10倍になる!」
と確証を持てるのであれば、

株が5%や10%くらい、
ちょっと上がったら売るのは、
めちゃくちゃ勿体ないです。

小さな利益で株を売って
大きなチャンスを逃すくらいなら、
売りたくなっても我慢すべきです。

株が「ちょっと上がったら売る」のが正解となる場合

とはいえ、
「この株は確実に10倍になる!」と
確信できることはまずないです。

ほとんどの株は株価10倍は狙えず、
「長く持てば上がるだろうけど、
いますぐ急騰すればラッキー!」
というくらいでしょう。

中原もこれまでの経験上、
「1カ月で1割も上がれば
かなり上手くいったほうだ」

と考えています。

「1カ月で1割」が目標なら、
5%上がったら目標の半分で、
10%上がったら目標達成です。

中原であれば、
5%上がったら半分売って、
10%上がったら全部売ります。

よって多くの場合では、
「株がちょっと上がったら売る」
のが正解だと考えられます。

ちょっと上がったら売る目安は何パーセント?

先ほども書いたように中原は、
「1カ月で1割も上がれば
かなり上手くいったほうだ」

と考えています。

この場合、
「ちょっと上がったら売る」
という作戦は正しそうです。

では、もしも僕ら投資家が、
「平均的な株を買っている場合」
どれ位で売ると良いのでしょうか。

そこで中原は、

日経平均株価の月足を
過去75年分集計して、

日経平均株価が急騰したときに
どれくらい上がると天井なのか
調べてみることにしました。

あまりに大きく上がった場合は、
それから日経平均は反落しやすく
売りどきだと言えるでしょう。

具体的には、

以下の4パターンを調べ、
「ちょっと上がったら売る」場合の
売りどきの目安を調べました。

  • 月足終値が前月比+5%以上(①)で翌月始値に買い、①を満たさなくなったら翌月始値で売る場合
  • 月足終値が前月比+10%以上(②)で翌月始値に買い、②を満たさなくなったら翌月始値で売る場合
  • 月足終値が前月比+15%以上(③)で翌月始値に買い、③を満たさなくなったら翌月始値で売る場合
  • 月足終値が前月比+20%以上(④)で翌月始値に買い、④を満たさなくなったら翌月始値で売る場合

以上の4パターンで集計した結果、
各パターンの成績は次の通りでした:

1949年05月01日〜2024年03月01日の日経平均株価の月足データを集計した結果。日経平均株価は、前月比+10%以上上がると、翌月から停滞する傾向が見られた。前月比が+15%を超えると平均リターンがマイナスになり、前月比が+20%を超えると100%の確率で翌月に反落した。

上のグラフを見てみると、

日経平均株価は
前月比+15%
超える
翌月から下がりやすかったです。

前月比が+20%を超えると、
翌月に下がる確率は100%でした。

このデータを踏まえると、

株がちょっと上がったら売る時は、
前月比+10%辺りから売り始めて、
前月比+20%までに売り切ると、

うまくいきやすそうです。

2倍や3倍を狙う場合は、
売らずに持つのが良いでしょう。

しかし、のんびり持つ予定の株が
「急騰してラッキー」という時は
この目安を使うと勝ちやすそうです✨

– 中原良太

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