From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
この記事では
「月曜日に株価は下がるのか?」
傾向を調べて特集します。
月曜日に株価は下がる?傾向を調べた結果
月曜日に株価が下がるか調べるため、
本記事では21年分の日経ETFの
日足データを集計しました。
具体的には以下の方法で、
月曜日を含む曜日別の株価の傾向を
ガッツリと調べてみました:
- 月曜日の前場寄りに買う→火曜日の前場寄りに売る
- 火曜日の前場寄りに買う→水曜日の前場寄りに売る
- 水曜日の前場寄りに買う→木曜日の前場寄りに売る
- 木曜日の前場寄りに買う→金曜日の前場寄りに売る
- 金曜日の前場寄りに買う→翌月曜日の前場寄りに売る
この方法でデータを集計したところ、
月曜日に株価は下がる傾向がありました:
上のグラフから分かるように、
月曜日は他の曜日より株価が上がりにくく、
株価が下がる傾向が見られました。
あくまで「他の曜日よりも」という、
相対的な傾向にとどまってはいますが、
わざわざ月曜日を狙って、
株を買う必要はなさそうです。
なお、月曜日の株価の累積リターンを調べると、
2013年以降は株価下がる傾向が薄れています:
なぜ、2013年04月以降は、
月曜日でも株価が上がるのでしょうか。
考えられる理由は2つあります。
第一に、2013年以降、
日本株は上昇トレンドが続いたからです。
「月曜日は株価が下がる」という傾向を
覆すほどの上昇相場が来たことから、
下がる傾向が打ち消されたかもです。
第二に、「月曜日は株価が下がる」傾向が
昔とくらべてはるかに有名になったので、
この傾向を知って取引する人たちが、
株価の傾向を打ち消した可能性があります。
それこそ、
「月曜日には株価が下がるから、
買わないで様子見しようかな」
とか
「月曜日には株価が下がるから、
空売りしてひと儲けしてみよう」
という投資家が増えたと考えられます。
株価の傾向は「有名になると消える」ので、
月曜日に株価が下がる傾向もその一例かも。
◆ ◆ ◆
これらのデータを通して、
「月曜日は株価が下がる」という傾向は、
2013年以降、薄れていると分かります。
「月曜日だから」という理由で
株を売買する必要はなさそうです。
ただ、この検証結果は、
あくまで日経ETFのものなので、
ここから先は中原の推測ですが、
大型株は月曜日に株価が
下がる傾向が薄れても、
小型株はいぜんとして月曜日に、
株価が下がる傾向が残ってる気がします。
中原が小型株を買うとしたら、
月曜日はなるべく避けるかなー。
– 中原良太
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