日経反発も後場失速🔥
1/20、久しぶりに日経平均が反発しました。

「陰線が7日続くとヤバそうだぞ!」と話していたところだったので、ひとまず反発して良かったですね。
一方、「ショートカバーによる一過性の買い戻しでは?」と指摘する方もいました。というのも、1/20の日経平均株価の出来高はかなり少なかったんですよね。
日経平均の売買代金は3兆3768億円で、2025年に入ってから一番少なかったです。上がった株が多かった割に、盛り上がっていない。
「どんどん買え〜!」と盛り上がっている、というよりは「別に安く売りたくはない」売り手不在、というように見えました。
1/20はMartin Luther King, Jr. Dayでアメリカ株式市場は休みなので、その影響もあるかもですね。
ためしにバックテストしてみたところ、出来高の伴わない大幅高は、出来高を伴った大幅高と比べると「伸びがイマイチ」な傾向がありました。ちょっと心許ないですね。
ついにトランプ大統領の就任式
ついにトランプ大統領の就任式がやってきました。
投資家の中には「就任式はリスクイベントだ!」と考えている方もいるようで、特に関税の話がどう出るかが気になります。
いきなり「中国に60%の関税!」とはならない気がしていて、交渉のカードとして持ちつつ、極端な方向には転ばないんじゃないかなーと個人的には考えています。
仮に関税を引き上げたとしても、「関税で甘やかされた産業が強くなる」とは考えにくいんで、むしろ、関税で一時的に落ち込んで株価が下がっても、長い目で見ればむしろ逆境で成長してパワーアップしていく会社の買い場になるんじゃないかな〜?という見方もできますね。
むしろ、警戒している人が増えるほど、この手のイベントは通過してから買い戻しが入る気がしています👀
日銀利上げ、過去の実績
それよりも気がかりなのが日銀の利上げです。もうすぐ日銀の会合が控えていますが、いよいよ利上げされそうですね。
ところで、日銀の動きは「逆指標だ!」と外国人からは馬鹿にされているのをご存じでしょうか?
このグラフを見ればわかるように、日本銀行が金利を上げると、その後にリセッションが来ている、というものです。SNSでちょくちょく見かけるグラフです。
確かに日本銀行は利上げが遅いのですが、僕はジョークと受け止めています。
グラフを見ればわかるように、利上げの開始時点に丸がついていますが、ここからリセッションが来るまでに1〜2年の時間的余裕があります。
過去の景気サイクル的に、「金利を上げすぎて不景気を招いてしまった」ことは何度もあるわけですが、今は「金利が低すぎる」ことが問題なんで、引き上げ自体は悪いことでもないと思います。
インフレが進んでいるのに実質金利をマイナスに維持し続けるのはおかしいと思います。物価が暴走しかねません。暴走していないのは中国で不動産バブルが弾けて、デフレを輸出されているから抑えられているだけかと。
とはいえ、諸外国が利下げしているのに日本だけ利上げしていて「足並みが揃っていなくて気持ち悪い」とは思うので、日本銀行の利上げで日本株が敬遠されそうだなーとは思います👀
日本株に先行する半導体株指数も強いですし、今のところ日本株は問題ない気がしています。
日経平均の想定レンジ
ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。
グラフにすると、こんな感じになります:
(チャート:TradingView)
足元の想定レンジは32000〜42000円くらいで、EPSの伸びとともに年末には34500円〜45500円くらいになると予想します。
1/20に相場が反発したので、騰落レシオもそこそこ上がってきましたね。
まとめると、
- 日経は反発したが力強さに欠ける
- 足元の想定レンジ的には「下げ余地はある」
- とはいえ、日本株に先行する半導体株指数は強く、問題なしではないか
- トランプ大統領の就任式があるが、イベント通過で買い戻しが入る可能性がある
- 日銀の利上げが「逆指標」という噂もあるが、僕はジョークだと思っている
という感じですね。
イマイチ方向感がはっきりしないので、「市況に乗ってりゃ儲かる!」みたいな楽観はできません。
それでも、マクロというよりミクロに注目して、平均より良い株を、平均より安く買う、という基本を守るのが機能しやすいんじゃないかなーと思います。
いま気になる株
トランプ大統領の就任式も控えていますので、「トランプ関連株ってなんだろう?」と考えてみました。
パッと思いつくところとしては、移民抑制で人手不足が深刻化しそうだなー、Indeedとか儲かりそうだなー。リクルート(6098)なんてどうかなー。とか。
防衛力強化の一環で、日本の防衛関連株も盛り上がりそうだなー。三菱重工業(7011)なんてどうかなー。とか。
トランプ減税で現地法人が儲かるなら、現地生産もしてる会社はどうかなー。トヨタ自動車(7203)なんてどうかなー。とか考えていました。
トヨタに関しては「関税が逆風では?」という見方が優勢な気もしますが、トランプ大統領の就任式に寄付をするなど、すでに手を打ち始めているように思います。

個人的にはトヨタ自動車が「推し」でして、というのも、トヨタ生産方式が大好きで、凄さを実感しているからなんですよね。
アマゾンのジェフベゾスも絶賛した「ザ・ゴール」という本も、元は筆者がトヨタ生産方式を研究して、いろんな企業に応用できるよう「制約理論(TOC)」としてまとめたものです。
トヨタ生産方式を学ぶ海外企業も多く、世界に誇るスゴイ会社です。

トヨタの株価はPER10倍くらいで長いこと推移しています。今の株価は「適正ラインかなー」というところですね。
自動車産業は競争が激しいのがマイナスポイントですが、トヨタ生産方式の強力さはいうまでもなく、応用範囲が広いので横展開もできます。まだまだ伸びられる会社だよなーと思います。
追伸
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