半導体株に復活の兆し?米利下げの真意と市場動向

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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半導体株に復活の兆し?

9/24はNVIDIAが絶好調でした。株価が上がった理由は、「ジェイスン・ファンCEOによる株式の売却が一服したからではないか」と噂されています。

同氏が自社株を売るのは今に始まったことではなく、たぶん税金の支払いのためとか、実務上の理由だと思います。保有している株式総数に対して、売却している株の量が大したことないですし、僕は心配していません。

シリコンサイクルはまだ上昇局面だと思います。前にも出した資料で恐縮ですが、以下にWSTSの半導体市場の予想を再掲しておきます。

WSTS

Recent News Release

半導体の中心地といえばTSMCを擁する台湾です。

台湾経済部(経済省)が24日発表した資料によると、8月の輸出受注は同国の輸出受注は前年同月比9.1%増の502億2000万ドルでした。前年比+9.1%です。

TW

AI需要が旺盛なのだと思います。年末にはBlackwellも控えていますし、AI向けGPUを扱うNVIDIA $NVDA 、メモリでSK Hynix、製造でTSMC $TSM などは伸びそうで楽しみ。

目下はマイクロンの決算も控えていますね。どんな内容が注目ですね👀

9/24にNVIDIAが上がったこともあり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は75日線回復まであと一歩です。

SOX

チャート:TradingView

このまま回復して、年末へ向けて一段高してくれると期待しています。

同じようにパソコンも売れているみたいです。

9月24日に電子情報技術産業協会(JEITA)がパーソナルコンピュータ国内出荷実績(8月分)を発表。出荷台数は523千台(前年比119.5%)。出荷金額は643億円(前年比124.0%)でした。

JEITA

出典:JEITA

僕の持ち株としてはSKハイニックス。日本株なら電子部品を売っている会社に注目しています。

生成AIは「安全保障上の重要技術」と世界でみなされれば、防衛関連の国策テーマになる可能性もあります。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブなセクターに化ける気もします。そのうち、そうなるんじゃないかなあ👀

米利下げの真意と市場動向

まだ理解の解像度が低いのですが、さいきん「米国が大幅な利下げに踏み切ったのは、中国での景気減速も一因ではないか?」と考えています。

先日、中国で追加利下げが発表されました。同国は不動産不況が続いていて、失業率も高止まりしています。景気が冷え込んでいるので、売れ残った鉄鋼などを海外に輸出するという流れも出ているようです。

(以下、引用)
中国の鉄鋼過剰、世界揺るがす-業界全体が窮地に陥る恐れ

中国の鉄鋼過剰、世界揺るがす-業界全体が窮地に陥る恐れ
上海で建設鋼材の鋼管杭を販売するユィ・ヨンチャン氏の年間売り上げは、数年のうちに4分の3余り減った。「トンネルの先に光が見えない」ほどのひどい市況だという。

中国の景気が冷え込み鉄鉱石が値下がりしていることは過去にも指摘しました。売れ残った商品をそのまま破棄したくもないでしょうから、中国は激安価格でさまざまな商品を諸外国に輸出しようとするでしょう。

すでに米国は関税などでアンチダンピングの火消しに動いているようです。関税の対象となっている品目は鉄鋼・アルミ、EV、EVバッテリー、重要鉱物、太陽光パネル、港湾クレーン、注射器、マスクなどです。

さまざまなものが中国から安値で輸出される…そう考えると、アメリカは「インフレを心配する」必要性が薄れます。むしろ失業率が高まるほうが問題になるため、こないだは思い切った利下げに踏み切ったのではないでしょうか。

インフレはすでに収まっていますし、海外から安値でさまざまな商品が輸出されてきていますから、中立金利へ向かった思い切った利下げを続けるような気がします。

中国発のデフレは日本にも影響があるでしょうから、日本のインフレも和らぎそうです。そして、利上げの必要性も薄れる…というか、道連れにされないように利上げには慎重になるべきじゃないかと思います。

0.25%までの利上げはキャリートレードを牽制するためだったとして、そこから先の利上げに関しては米中がガシガシ利下げしているなかで「おいおい、違うんじゃないか?」と思います。

金利が下がることで恩恵を受ける産業としては、よくあるのが「グロース株」ですね。日本でもコロナショック後に盛り上がったSaaS関連株が足元では人気みたいです。小型株人気が再来するかもしれません。

同じく人気になりそうなのが新興国株です。新興国は先進国が利上げをするとドル建て債務が膨らみキツイです。しかし、金利が下がるとともに財政が楽になって人気が再燃する気がします。

実質金利が高いうちは債券なども良さそうです。金利が下がることでゴールドや金鉱株なども恩恵を得られる気がしますね。

追伸

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