NVIDIAの落とし穴⚠️ GPU、実は売れてない?
NVIDIAに関して、ちょっと心配になるニュースもあったので紹介します。
これは調査会社トレンドフォースの記事。大まかな内容は、「エヌビディアが中国向けに設計したGPUの【H20】の性能がビミョーだったから、受注が終わってるぞ!」というものです。
現地では「チキンリブ(鶏肋、けいろく)」とも呼ばれているそうで、たいして価値はないが捨てるには惜しいもの、みたいな評価らしいです。
どうしてこんな事になったか?というと、エヌビディアが悪いというよりは米国が貿易制限してて最先端のGPUを売れないからなんですよね。
ここの見直しがあれば良いですが、このままシェアを中国企業に奪われてしまうとエヌビディアには痛手だと思います。貿易規制の動向に注目ですね👀
オイルマネーでNVIDIAの人気再来?
TSMCとサムスンがUAEと半導体巨大工場建設交渉中。オイルマネーがAIセクターに流入すれば、AIブームが再加速するかもと期待しています😆
(Google翻訳)
TSMCとサムスン電子は、中東に巨大工場を建設することを検討するためにアラブ首長国連邦(UAE)と協議している。
WSJの報道によると、中東でAI投資が活発になりそうとのこと。原油で稼ぎ、電気を作り、それでAIを作って「知能を量産する」という感じかな。
マイクロソフトがアラブ首長国連邦の人工知能企業(G42)に投資した、という話が春にもありましたが、オイルマネーがAI投資に流入するとなると、けっこうNVIDIAなど面白くなりそうです。
個人的な視点としては、こういう国家がらみのAI投資はこれから増えてくるんじゃないかと思います。chatGPTを使ってみれば分かりますが、「ああ、これはアメリカ人が、アメリカ人のために作ったAIなんだな」という感じが拭えませんし、ローカライズしたいですもん。
たとえば会話機能を使うと「日本語を喋っている外国人」という印象が強いし、日本に特化したAIを作るには、やはり日本のデータなりを食わせないことには良いものが作れるはずがないからです。
こないだ発表された推論分野のAI(GPT-o1)に関しては普段使うぶんにはオーバースペックという感じもしていて、正直、これ以上に進化する必要あるのかなー?とまだ理解できていません。すごいけど、要る?みたいな。Github Copilotとか創薬とかに転用すればすごく使えると思いますが、それ以外には、推論能力ってそんなに必要なんかなーといまいちピンときてません。
それ以上に欲しいのは「人間だったらありえないミスをしない」「嘘をつかない」「スムーズにコミュニケーションできる」みたいな、わりと右脳を要する作業な気がするんですよね。こっちに関しては、ChatGPTも「まだまだ発展途上だなー」と感じました。
だから、僕個人として欲しいのは「o2」「o3」よりも「GPT-5」「GPT-6」なんですよね。たぶんニーズが「広い」のもそっちだと思う。そのためにも、現実を理解させるために大量のデータを食わせることが大事だと思うんですよね。
鉄鋼石は要らないけど、銅は足りない!
おとといのブログで「銅の価格が上がってるぞ〜!」という話をしました。
鉄鉱石はキツイみたいですが、銅の需要は固そうですね。AI需要で銅不足が加速するという指摘も。ボリューム感は分からないものの、住友金属鉱山に追い風が吹いてそうですねー
(翻訳)
BofAは、2025年までに銅価格が10,000ドルを超え、鉄鉱石価格が80ドルを下回ると予測
鉄鉱石が不調な原因は、ひとえに中国での不動産不況が原因でしょうね。一方で銅が強い理由としては、たぶんAIブームによる影響もあると思います。
(引用)
金属鉱物資源機構(JOGMEC)によれば、主要な用途は(1)電力ケーブルや通信ケーブル、自動車や電車などの配線といった電線、(2)発電機や半導体のリードフレームなどの加工品――の2種類だ。
すこし前に「五大商社とか面白そうだなー」と書きましたが、五大商社は鉄鉱山の権益も持っているので、これは逆風だと思います。
そう考えると、非鉄の権益に偏っている住友金属鉱山みたいな会社のほうが恩恵を受けられる気がしますね。
住友金属鉱山の株価って、PBRが0.7倍くらいで底打ちしたことが多いんですよね。いまは0.6倍で1割くらい安い。これからの需要増は織り込まれてない気がするけど、どうだろう。
最終製品に注目するのであれば、フジクラなどの電線メーカーの株が盛りあがっていますね。発電機の日立製作所とかも好調だと思います。
追伸
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