【緊急】日経先物2889円安⚠️ 公明離脱+トランプ関税で「パーフェクトストーム」襲来か?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経平均がとんでもないことに⚠️

10/11朝、日経先物がとんでもないことになっていました⚠️

ほーん、2889円安ね…。え?(二度見)

「え、何が起きたの?」とビックリした方も多いんじゃないでしょうか。

昨日の引け直後からきな臭い雰囲気はあったんですけどね。今回は売り材料に売り材料が重なって「パーフェクトストーム」になりそうです。

公明党の離脱

10/10引け後、「公明党が自民党との連立政権から離脱する方針」というニュースが出てきました。

衆院の自民党会派は196議席で過半数に37議席足りません。

野党が統一候補を擁立しない限り、首相指名選挙では高市氏が選出される見通しですが、安定政権どころか、政策が何も実行できないリスクが出てきました。

引け後の日経先物を見てみると、案の定、急落していましたね。

トランプショック2.0

さらにトランプショック2.0が押し寄せて来ました。

トランプ米大統領が中国からの輸入品に対して11月1日から100%の追加関税を課すと表明しました。

このニュースが出たのが深夜0時くらいで、それからさらに株価が崩れ始めました:

なんでまた?と思ったんですが、中国が10日にレアアース(希土類)の輸出規制を発表したことに対する報復措置みたいです。

中国からの輸入品にかかる税率は合計130%となる見通しで、また関税プロレスが始まりそうですね💦

よりによって、日本もアメリカも3連休のタイミングかよ〜!と感じた投資家も多そうです。

僕なんかもうすぐ誕生日なのに…。まあ、歴史的な暴落で迎える35歳の誕生日なんて、なかなか面白くてそれはそれで良いのかも?🤣

日本株に関しては高市トレード逆回転&トランプショックの2つが同時に襲ってくるので、週明けの売り圧力はすごいことになりそうです。

日経平均、どこまで下がる?

政権交代が起きるんじゃないか?とか、トランプ関税また来たか!とか、嫌なニュースがドッと押し寄せて来ましたね。

さて、相場が下がると不安ですよね。一番怖いのは「どこまで下がるか分からない」ことです。

底打ちのメドさえ分かれば「だいたいこんな感じ」とイメージがつくので怖くないんですが、底が見えないと暴落のピークで怖くなってぶん投げちゃったりするんで、今のうちに腹を括っておきましょう。

まず、「景気が悪くなると歯止めが掛からなくなるんじゃないか?」と不安な方がいると思います。

前回の底は「トランプショック」ですが、今回も同じくらいまで世界を巻き込むか?というと、まあ、それくらいはありそうだな、と感じます。

一方、前回のトランプショックが下げ止まったように、同氏が危機を起こすようなことはやらないでしょうから、経済がヤバそうになったら引くだろうな、とも感じます。

リーマンショックみたいな危機が起きる時には、会社が連鎖倒産していきます。この時には流動性危機が起きるんですが、それに連動して債券市場がめちゃくちゃ荒れます。

債券市場のボラティリティを表すMOVE指数というのがあるんですが、今のところここは落ち着いていて、「システミックリスク」を心配するのはまだ先かと思います。

となると、「現実的な最悪」は「数年に1度ある、よくある景気後退期の株安」くらいにとどまると思います。

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。

(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

ここ10年ほど、日経平均株価は3〜4年サイクルで総悲観〜総楽観の間を行ったり来たりしていました。

このレンジで底を考えるなら、予想PERが13倍となる35000円くらいでしょうか。ちょうど、4月のトランプショックでもこのラインで底打ちしました。

8月にも書きましたが、AIブームは「ちょっと先走りすぎてる」と僕は感じてはいて、というのも、業績に現れるよりもかなり早いタイミングで上がっているんですよね。

業績に現れていない以上、下がるときは谷が深いかもな、と覚悟しています💦

10/10時点、日経終値は48088円です。だから下げの余地は13000円で、25%くらいですかね。ここまで下がったら「よっしゃ買いだ!」という話になります。

一番損をするのが「底値で投げ売る」とか「底値でシクリカル株を売ってディフェンシブ株を買う(=リバウンドを取り損ねる)」とかなんで、対策するなら早い方が良いと思います。

大事にならないという前提ならガチホ。大きく崩れるという前提なら守りを固める。今週のうちに、どちらで行くか考えておきたいですね。

過去の暴落で学んだこと

僕も正直「うわ、また暴落来るのかよ…」と思いましたが、ピンチの隣には必ずチャンスがあります。

こういう時こそ冷静に動きたいですね。

参考までに、前回のトランプショックの時に書いたことを再掲しておきます:

こんだけ相場が落ちると心配になります。

とはいえ、こういう時に「精神的に楽をしようとする」のはおすすめできません。経験上、痛い目を見ることが多いからです。

ストレスから解放されたくて、「大きなリスクを取って取り返そうとする」「早く解放されたくて安値でぶん投げる」といった事をしたこともあります。

しかし、どちらもダメでした。

一時的にはうまくいくこともありましたが、結局は勝算のない衝動的なトレードでした。これが「悪い成功体験」になってしまって、繰り返すうちに結局、負けてしまうのです。

「じゃあ、どうすれば良いのか?」ということで、今日は、暴落相場の注意点について、僕の考えをつらつらとまとめていきます。

暴落する株=戻りが早い株

暴落が来ると、反射的に「守りを固めよう」と思う方が多いと思います。

「暴落した株を損切りをして、守りを固めよう」みたいな感じです。

しかし、この手の取引は裏目に出るリスクもあるので注意が必要です。

なぜかというと、「暴落した株=戻りが早い株」だからです。

もし仮に、中国がトランプ大統領との交渉に成功し、状況が急改善したら?

こういう「逆回転」があると、大きく下がった株ほど反発します。逆に、下がらなかった株は反発しません。

下がる前から守りを固めていたら良いんですが、暴落の後に守りを固めると、それが逆効果になって「暴落をまともに喰らい、リバウンドを取り損なう」となりがちです。

なお、もう一段の暴落が起きるか、反発するかは人為的な介入もあるでしょうからぼくには分かりません。

また中国との関税プロレスが始まればPER13倍くらいまでの下げもあるかもしれませんね。

とはいえ、中原は「なんで日本株がこんなに下がるのか分からん!」と感じていて、今回の下げは「暴落した株ほど買い場だろう」と思っています。

株価よりも裏付け

次のグラフをご覧ください。

これは、我が家が目指している株式投資のゴールです。このグラフのように金融所得を右肩あがりに増やすことを目指しています。

放っておけば配当収入が右肩あがりに増えていく会社に投資している限り、株価が下がっても恐れる必要はないです👀

トランプショック2.0で、いま日経先物はパニックになっています。しかし、果たしてトランプ関税の影響は、そんなにインパクトが大きいでしょうか?

今回の関税は中国に対するものであって、矛先は日本企業には向けられていません。

何か悪影響があるとすれば、アメリカで売れなくなった中国製品が日本に流れてきて、それがデフレ圧力になることでしょうか。

こうなると、中国メーカーと競合している、日本のメーカーにとっては逆風になりそうですね。

とはいえ、日本国内でだけ活動している建設業者や、運輸業者にも、同じインパクトがあるとは思えません。

「とりあえず、先行きが分からないから売っておこう」というぶっきらぼうな売りが入っている気がしています。

特に、足元では順張り勢のCTAのポジションが膨らんでいました。その逆回転が足元の株安に拍車をかけた気がします。

一方で、いままでキャッシュで待機していた裁量勢が買いにくるタイミングにも見えますね。

資産の裏付けである「収益性」に傷がつかないのであれば、足元の下げは良いチャンスです。

我が家の持ち株でも「トランプ関税全く関係ないけど下がる株」が出てきそうです。

「今の下げは明らかにおかしいだろう」と思うので、こういう株は買い増そうか悩んでいます。

こういう時こそ基本が大事

1つ注意すべき点としては、相場が崩れることで需給が崩れるリスクがある点です。

日経先物のチャートを見てみると、先物は45200円まで下がってきています。

その直下には分厚い価格帯別出来高が控えていて、ここからさらに下に崩れると、需給が悪くなりそうです。

ここ10年ほど、日本株は需給が悪くなると勢いが衰えがちです。特に年末の時期は節税対策の売りも膨らみやすいので「売りが売りを呼ぶ」展開になる恐れもありますね。

こうなるとしばらく相場の停滞が続きがちで、今までみたいに「放っておけば儲かる」相場は、しばらくお休みになりそうです。

ただ、これはあくまで「短期的な需給の話」なんで、もっと長い目で見れば、良い株がバーゲンセールで売られる可能性があって、チャンスとも捉えられます。

下落相場では「バリュー」と「クオリティ」が何より大事で、とにかく質の高い資産を安く買って裏付けを強化していくのが要所かと思います。

PER10倍の株から8倍の株へ。配当利回り3%の株から4%の株へ。

企業価値が毀損されそうな株から撤退し、代わりにより良い収入源へ資金を移す。こういう「投資の基本」を粛々と積み重ねることが、重苦しい相場を乗り切る秘訣だと思います👀

週明けに向けて、今できること

じゃあ、この週末、何をすれば良いのか?

具体的には3つの対策があります:

【対策1】割高株→割安株へ乗り換えを検討

PER20倍の株を売り、PER12倍の株へ乗り換える。

これだけで、相場が崩れた時のダメージを大きく軽減できます。

高市相場で急騰した銘柄の中には、すでに割高圏に入っているものも多いです。「利益が乗っているうちに」部分利確して、出遅れている割安株へ資金を移していきたいです。

【対策2】シクリカル株→ディフェンシブ株へ

景気敏感株の比率を下げ、ディフェンシブ株を増やす。

これも有効な防御策です。

今、狙い目のディフェンシブセクター:

  • 食品(業務スーパー関連、食品加工)
  • 防災関連
  • 内需小売(家電量販など)
  • 生活必需品
  • 物流(ハマキョウレックスとか)

【対策3】「落ちるナイフは掴むな」を徹底

よく「落ちるナイフは掴むな」と言いますが、これは過去のデータからも実証されているかと思います。

特に危険なのが「相場に先行して安値をゴリゴリ更新している銘柄」で、こういう銘柄は、もともと質が悪かったり、あるいは、環境の逆風をモロに受けて大ダメージを喰らう会社が多いので、避けておくのが良い気がします。

個人投資家は逆張りが好きな傾向があるんで、暴落が来た時に「今こそ絶好の買い場だ!」と買い向かう人も出てきます。

しかし、本当に買いなのは「理不尽に下がった株」であって、「下がるべくして下がった株」はむしろ売るべきで、「逆張りしている私、カッコイイ😎」と自己満足に浸ることが目的にならないように注意が必要です。

損切りが遅れ、安値でぶん投げ、さらには落ちるナイフを掴んで「一発逆転」など狙おうものなら、個人投資家が吹き飛びがちな「三大ミス」を全部やってしまうことになるんで、持ち続けられる根拠・自信のない株ほど、さっさと処分してしまうのが良い気がしています👀

成功しているトレーダーって大体順張りやってるんですけど、あれ、なんでかというと「損小利大」とか「順張り」とかを意識していれば、バブルには乗れるし、傷が広がる前に降りられるからなんですよね。

いわゆるトレンドフォロー系の売買ルールが効果的なのは「バブル形成→バブル崩壊」という歴史が何度も繰り返されているからなので、まさにバブルが始まるという今のタイミングでは、順張り系の売買ルールは機能しやすいだろうなーと思います。

一方、「下がった株を買う」的な、いわゆる教科書的な投資のアプローチはバブルとは相性が悪いです。

それこそバブルなんで「割高で買えたもんじゃない」水準の株を下がったタイミングで買っても割高なものは割高なんで、むしろ勢いがなくなっていて最悪のタイミングで拾って損すると思います。

順張りが得意なトレーダーほど「落ちているナイフは掴むな」と言いますが、これは「バブルが弾けて下がり始めた株は買っても損する可能性が高いから手を出すな」という意味も含まれていると思いますね。

まあ、今回の下げは「トレンド転換」ほどのインパクトはないと思っていて、まだ楽観しています。売り材料が重なって、「機械的な売りが殺到した」感じじゃないかなあ👀

いま注目している株

いつも取り上げていますが、改めてハマキョウレックス(9037)を取り上げます。

前に作った、「中原指数」の組み入れ銘柄でもありますね。

ハマキョウレックスは3PLの大手です。3PLというのは3rd Party Logisticsのことで、荷主企業に代わって、物流戦略の企画立案から実行までを包括的に受託するサービスです。

ハマキョウレックスは3PL物流センター運営およびトラック輸送を主力とする物流企業で、アパレル、医療機器、EC、食品など多岐にわたる業界に対応しています。

設立は1971年、静岡・浜松に本社があります。

当ブログでは2月から取り上げてますが、10/10には1564円まで上がりました。やっと安く買うチャンスが来そうです。

足元では運送業界は料金適正化や法改正による追い風が吹いています。

「2024年問題」では、タダでさえ人手が足りていないトラック運送業者に「残業すんな!」となりました。

さらに、2025年4月に施行される「物流効率化法(物資流通効率化促進法)」や改正貨物自動車運送事業法によって、物流業界全体で積載効率の向上や荷待ち時間の削減、下請けの透明化や安全管理の強化が義務付けられます。

つまり「残業すんな!」「安請け合いもすんな!」ということで、めちゃくちゃ人手が足りなくなりそうですね。

また、今回の「トランプショック2.0」も多分追い風になると思います。

なぜかというと、この下げで原油価格が急落しているからです。

これは同社にとってはむしろ「嬉しいニュース」で、というのも、ガソリン代が安くなるからです。

同じ理由で、原油価格が下がれば電気代が下がります。ドラッグストアとか、食品スーパーにとっても追い風になりそうですね。

JMホールディングスや、G-7ホールディングスとか狙い目な気がします。

少し話はそれますが、ハマキョウレックスとJMホールディングスは低迷している中小物流業者を買収してテコ入れするのが得意です。

会社の立て直しは簡単ではなく、「ビジネスの基本がわかっている会社」にしかできないことだと思うので、僕は高く評価しています。

過去10年ほどの推移を見ると、予想PERが8〜14倍くらいの範囲で上がったり下がったりしています。

10/10の予想PERは12.3倍で、レンジの真ん中よりちょい高いくらいですね。それでも日経平均の予想PERより安いし、足元の決算も良かったので、お買い得だと思っています。

2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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週明け、みんなでこの暴落を乗り切りましょう!

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