夏枯れ相場、株を売るべき?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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夏枯れ相場、株を売るべき?

何件か、「夏枯れの時期だから、株を売るべきでしょうか?」という相談が届いたので、僕の見解をまとめておきます。

結論から書くと僕は「経験的に夏枯れ相場は厳しい時期だけれど、だからといって、安くて良い株を売る理由にはならない」と考えています。

まあ、安くもないし、良くもない株だったら、売っちゃうと思いますが笑

当ブログではちょくちょく「そろそろ夏枯れ相場だから、気を引き締めておこうね!」という話を繰り返しています。

事実、この時期には株価が下がってきた、という経験則もあります。

日経ETFの「月別パフォーマンス」を2003年11月01日〜2024年03月01日の日経ETF(1321)の月足データを集計した結果をみてみましょう:

この表を見ればわかるように、日経平均株価は7月と8月に大きく下がる傾向があります。7〜8月に下がる傾向はかなり昔から続いていて、「夏枯れ相場」とも呼ばれますね。

ちなみに、夏枯れ相場だけ株を買っていたら、こんな感じの成績でした:

こんな感じで、確かに夏枯れ相場は「実在」するし、怖がるだけの理由があります。

その一方で、「夏枯れ相場が来るから、というだけで株を売るのは、それはそれで根拠が弱い」とも考えています。

僕ら投資家は「安くて良い株だ」と思うから株を買うわけで、そう思わないなら買わないはずです。

であれば、夏枯れ相場で「もっと安くなるんじゃないか」と考えるのは自己矛盾していて、「安くて良い株なのに、どうしてもっと下がると思うのさ?」となるんですよね。

株をやっていると、誰もが一度は「大馬鹿理論」の罠にハマります。

大馬鹿理論というのは「この株は割高だけれど、どこかのバカが、きっともっと高く買ってくれるだろう」という、バブルにありがちな着想のことですね。

大馬鹿理論はバブルに限った話ではなく、「割安な株を誰かが売ってくれるだろう」と考える話にも応用できます。

本当に良いと思っている株があって、過熱気味な水準でもなく、割安だと思っているなら、「今は割安だけど売っておこう。きっと、どこかのバカがもっと安く売ってくれるだろうから」と考えるのもまた不健全な訳です。

株価が割安だと思うなら、「安く買えるいま」に感謝すべきだし、なんだったら「もしかして割安だと思っている自分が間違っているのかもしれない」と警戒さえすべきだと思います。

「誰かが安く売ってくれるから、今はとりあえず現金化して様子見しよう」と考えることもまた、それはそれでリスクだと思うんですよね。

僕自身、そうやって株を売って、自分が売ったところが底になり、株価が爆上げして後悔したことが何度もあります。何度もワキが甘い取引をして失敗してるんで、気をつけなきゃいかんなあと思います😭

追伸

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