なぜ、長期投資に関税や為替が関係ないのか?
トランプ関税で右往左往している株式市場ですが、長期投資家は腰をどっしり据えているだけあって、ほとんどパニックになっていないですね。さすがです。
先日、「長期投資に関税や為替が関係ない」というポストをみかけました。これがなかなか興味深かったので、考察していきます。
パッと見の印象は「嘘だろ?」「関税や為替が影響しないわけがないじゃないか」と思いました。
一方、よく考えてみると、関税や為替は、「消費税」みたいなインパクトなんですよね。
たとえば、関税の引き上げ。
トランプ大統領が関税を10%引き上げたとします。
このとき、アメリカへ輸出する製品の値段は10%上がります。それで売上が落ちる可能性はありますが、それが「永遠に続く」わけではありません。
一時的に売上が落ちても、来年にまた落ちるわけではなく、落ち着いてふたたび回復軌道に乗ってくると期待できます。
物価が上がるといっても、それは最初の1年だけで、2年目以降にはインパクトがないので「長期投資家にとっては些細な問題だな」となるのだと思います。
実際、2018年にトランプ大統領が関税を引き上げたケースでは、インフレは1〜2年で収束したそうです。
為替レートも同じ理屈で、たとえば、急激に円高になったり、円安になったりして業績が悪化した会社は、悪くなるのは一過性です。
ドル円が一方高にぐぐぐーっと動いた場合は別ですが、いずれ均衡点で落ち着きます。だから為替も消費税みたいなもの、ということですね。
中期的な話としては、報復関税とか、賃金スパイラルとかで、インフレ期間が伸びる可能性はありますが、10年とか20年のスパンでみると「まあ、いずれ落ち着くでしょう」という感じかと。
新エピソード
ポッドキャストを更新しました。今日はガリレイ(6420)について特集です。

ガリレイは業務用冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースなどを製造販売する企業です。こういうやつです:
国内で初めて業務用冷蔵庫を規格化して販売したメーカーだそうです。モーターを規格化して成長したマブチモーターを彷彿とさせますねw
規格化というのは「オーダーメイドじゃない、カスタマイズしない」といことで、規格を決めることで部品の共通化ができ、大量生産できるし、メンテナンスもしやすくなります。
2011年以降、株価が右肩上がりに成長していて、文句なしの「テンバガー」です。
もともと同社は、創業者の福島信夫氏が木工の技術を生かして業務用冷蔵庫を作ったのが始まりです。
現社長の福島豪氏は1977年生まれ。2022年5月に社長に就任しましたが、45歳という若さでの抜擢となりました。
2025年5月7日時点でPERは11.7倍とお買い得な感じがします。
足元10年で売り上げも右肩あがりに伸びており、順調です。業績推移がこちらです:

2025年3月期の業績は増収・減益の見通しですが、24年期が伸びすぎただけなので、問題ない気がしています。
NISAなどで買って放置していれば、気づけばすんごく上がっているんじゃないかなーなんて期待していますw
追伸
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