「PERの呪い」、克服できそう。
繰り返し書いてきた事ですが、僕は「PERの呪い」にかかっています。
これは「PERが高い株は怖くて買えない」という呪いなんですが、やっとこの呪いから解放されそうです。
きっかけはマッキンゼーの「企業価値評価」を読んだ事なんですが、ここにある「バリュードライバー式」を使えば、近視眼的なPERに束縛されずに済むと気がつきました。
バリュードライバー式の公式は以下:
企業価値 = NOPLAT * (1 – 再投資率) / WACC – ROIC * 再投資率
この式を変形すると、
WACC – ROIC * 再投資率 = NOPLAT * (1 – 再投資率)/ 企業価値
WACC = NOPLAT * (1 – 再投資率)/ 企業価値 + ROIC * 再投資率
となります。
この時、株主資本コストとWACCの関係は
WACC = Re × 1/(1 + D/E) + Rd × (1 – t) × (D/E)/(1 + D/E)
なので、これを代入して左辺のRe(株主資本コスト)に変形すると
Re = WACC + (WACC – Rd × (1 – t)) × (D/E)
となります。企業価値=時価総額と仮定すると、WACCは先述した式で計算できるので、これで時価ベースの株主資本コスト(=想定益回り)が決定されるわけですね。
バリュードライバー式なんて信用ならん!という方には使えないと思いますが、「近視眼的な投資判断で失敗しがち」な方は、この式を使って想定利回りを計算してみると良いかも。

ちなみに、我が家のポートフォリオについて調べてみると、けっこう「目先の益回り」と「中長期的な益回り」が違う銘柄があって、とても参考になりました。
短期目線で「安い!」と思って買った株も、バリュードライバー式で調べてみると中長期的なリターンが低そうな銘柄が結構ありました。
来年、NISAで買う銘柄は、PERの呪いから克服して、本当に良い株を仕込んでいきたいな〜。
追伸
メルマガ登録よろしくね。 これからも有益な情報をお届けします。


コメント