日経平均が急落⚠️
3/7、日経平均が817円下がりました。

日経平均が急落した理由は2つ考えられます。1つはトランプ大統領による関税懸念。もう1つは日銀の追加利上げ懸念です。
トランプ関税については、カナダとメキシコに25%の関税、中国には10%の追加関税という話をしていますね。
状況がコロコロと変わるんで、「結局どっちなんじゃい!」とツッコみたくなります汗
まあ、ちゃんとした会社に投資していれば短期的な逆風はあっても成長は続けるでしょうから、一喜一憂せずにドッシリ構えたいですね。
日銀の追加利上げについても、円高材料です。
金利が上がっているとは言っても、実質金利はまだマイナスです。
インフレ率が3%の中での長期金利1.5%なんで「騒ぐようなもんじゃない」と思いますが、実質金利がプラスになってきたらいよいよ日本の景気も悪化しそうなんで要警戒です。
足元で大きな影響を受けそうなセクターは不動産と輸出企業と思います。不動産はマンションバブルが弾ける恐れがありますし、輸出企業は為替差損が出るリスクがあります。
インパクトの大きさはセクターによってまだらですから、うまくリスク分散して対応していきたいですね。
日経平均の想定レンジ
ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。
グラフにすると、こんな感じです:

想定レンジは時間と共に少しずつ上がっていて、3月時点で32500〜42500円です。
3/7時点の日経平均株価は36887円で、想定レンジから見て安くなってきました。
足元では地合いが弱いので短期では「4000円くらい下がる余地がある」と思います。
一方、中長期的に見れば「安く買うチャンスだ」と捉えることもできるかと思います。
3つの売りサイン
短期的な話として、足元では3つの売り信号が点灯しています。
1つ目は日経平均に先行するフィラデルフィア半導体株指数の下落です。

52週線を本格的に下回りました。2022年に同指数が52週線を割れたときは、1年かけて45%も下がりました。
半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。この材料が売れない、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が悪くなると考えられます。
この手の下げは「勢いづき始める」と怖くてですね。下り坂をバウンドしながら落ちていくみたいなチャートになることが結構あるんで要注意です。
2つ目は円高の進行です。

円高は売りシグナルとなることが多く、アメリカの景気が悪いと円高になるし、円高になると輸出企業の業績が停滞するしで、株価が下がるおそれがあります。
SOX安と円高がダブルで来ると強めの売り信号になるため、キツイ下げを警戒しておいた方が良いかもしれません。
3つ目はヒンデンブルグ・オーメンです。
Xでポストを確認したのですが、アメリカ株式市場でヒンデンブルグオーメンが点灯しているようです。
ヒンデンブルグオーメンは数学者ジム・ミーカが考案したテクニカル分析指標で、点灯すると1ヶ月間は有効で、80%弱の確率で5%以上の下落が起きると言われています。
僕自身、厳密にバックテストしたことはありませんが、足元で売り信号が重なっているので、まだまだ下がるリスクに警戒しておきたいところです。
S&P500とナスダックは割高?
ナスダックが200日平均を割れました。下落トレンド入りして「大丈夫か?」と心配する声が増えています。S&P500もギリギリですね。


米国株はトレンドが崩れると停滞しやすいです。どちらの指数も過熱気味なので怖いですね。
前にも書きましたが、我が家では次のグラフのように金融所得を増やすことを目指しています:

配当だけの利回りが「配当利回り」(配当÷株価)で、配当と成長投資の両方を合わせた利回りが益回り(純利益÷株価)ですね。
不動産投資で、家賃収入10万円の物件から「この物件は値上がりしそうだから」なんて理由で家賃5万円の物件に乗り換えたりしないですよね。
同じ理屈で、家賃収入10万円の物件を売って利息収入を受け取れない「ビットコインを買う」というのも同じです。いやいや、そんなことしたら収入減るやんけ、と思うからです。
僕は株式投資でも同じスタンスを貫くべきだと考えています。
金融資産の裏付けは「投資先から継続的に受け取れる所得」です。だから、投資先を選ぶときには所得の永続性や成長性、そして利回りを以て比較・吟味すべきでしょう。
ウォール・ストリート・ジャーナルで確認したところ、ナスダックの予想PERは25倍、S&P500指数の予想PERは21倍でした。
益回りに直すとナスダックが4%、S&P500が4.7%で、米国債の金利と大差ありません。「リスクを取る割に、旨みが小さ過ぎるんじゃないか?」と心配です。
一方、TOPIXの予想PERは15倍くらいで、益回りに直しても6.7%くらいあります。ナスダックやS&P500と比べるとかなり高いと思います。
過去10年に限った話をすると、S&P500とTOPIXのEPS成長率は大差ありません。大体年7%くらいのペースです。ナスダックは年9%くらいの成長ですね。
この成長ペースが今後もずっと維持された場合、100万円を投資すると、TOPIX、S&P 500、ナスダックへ投資して得られる金融所得は次のような感じになります:

前提条件が正しい場合に限り、
- 目先の収入を重視するならTOPIXが有利
- 30年以上先の収入を重視するならナスダックが有利
- S&P500は今の価格水準だとビミョー
と思います。
TOPIXがこの調子で伸び続けるか?とか、NASDAQの成長性は本当に9%ぽっちか?といった話は、議論の余地があるかと思います。
いまの注目株
ちなみに、このグラフを個別株で描いてみるともっと面白いです。
例えばSHOEI(7839)ですね。
同社の予想PERは15倍台(経験上、多分もっと低い)ですが、2015年9月期実績から2025年9月期予想のEPSは10年で3.2倍です。CAGRは12.5%で、ナスダックよりも早いですね。
成長ペースを維持できた場合、目先の投資収入はTOPIX並みに多いですし、成長ペースはナスダックよりも早いんじゃないかと思います。

成長ペースを維持できるかは判断が分かれるでしょうが、少なくとも僕はこういう皮算用をして面白そうな銘柄をピックアップしております😀
SOXが下がって売り信号が点灯するなど心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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