日経、売り信号継続⚠️
日経平均の売り信号が継続しています。
この売り信号はリーマン危機、チャイナ危機、クリスマス危機、コロナ危機といった、大きな株価下落の前に繰り返し点灯しました。
売り信号は2つの要素があります。1つ目は日経平均に先行するフィラデルフィア半導体株指数の下落です。

52週線を本格的に下回りました。2022年に同指数が52週線を割れたときは、1年かけて45%も下がりました。
半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。この材料が売れない、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が悪くなると考えられます。
この手の下げは「勢いづき始める」と怖くてですね。下り坂をバウンドしながら落ちていくみたいなチャートになることが結構あるんで要注意です。
2023〜2024年にかけて生成AIブームで急上昇していたので、その反動安となる可能性もあり心配です😰
2つ目の要素が、円高の進行です。

円高は売りシグナルとなることが多く、アメリカの景気が悪いと円高になるし、円高になると輸出企業の業績が停滞するしで、株価が下がるおそれがあります。
SOX安と円高がダブルで来ると強めの売り信号になるため、キツイ下げを警戒しておいた方が良いかもしれません。
どうしてこんなに相場が弱いのか?というと、トランプ関税や日銀の利上げなど、景気を冷やしかねない材料が次々に出てきているからだと思います。
含み損拡大、勘弁して😭
我が家の持ち株もみるみる下がっておりまして、今年のプラスがほとんどなくなってしまいました😭
我が家では、こんな感じの運用を目指しています:

普通の人は「評価益を伸ばしたい!」と考えて、人気になりそうな株を買って配当収入を減らしたり、益回りの高い株から低い株へと乗り換えたりします。
我が家の場合は普通の投資家さんとは評価軸が違っていて、「評価益はあれば嬉しいけど、そんなことより配当収入を増やしたり、益回りを高めたりできれば良いじゃないか!」と考えます。
なので「良い株」を「安く」買っていれば何の心配もないと思います。
株を持ってりゃ配当をもらえる。銘柄を入れ替えて配当収入を増やせたら万歳。銘柄を入れ替えずに配当収入を増やせても万歳!と捉えているからです。
まあ、それでも含み益が減ったり、含み損を抱えるのは気分の良いものではありませんが😰
足元の相場の不調は「景気や業績が悪いから」というよりは「景気が悪くなりそうだから」という思惑段階の話とか、「株価が上がりすぎていたから」という水準訂正の話が中心かと思います。
2月の決算シーズンは「決算が良くても下がる!」みたいな銘柄も結構多かった気がします。我が家の持ち株でも、グイグイ業績を伸ばしているのに年初来安値をゴリゴリ更新している銘柄もあります😰
日経平均の想定レンジ
ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。
グラフにすると、こんな感じになります:

足元の想定レンジは32000〜42000円くらいです。
3/5時点の日経平均株価は37418円で、想定レンジの真ん中くらいになりました。
ただし、そうは言ってもセンチメントが総悲観に傾いた場合、15%くらい下がる余地があるので要注意ですね。
株価水準的には「普通」でも、モメンタム的には「悪い」と思います😱
買い増しすべき?
こんだけ相場が悪いので「買い増しすべきか?」「損切りすべきか?」と悩んじゃいますよねー。
このあたりの投資判断は「時間軸と目指しているポートフォリオによって対応が変わる」と考えています。
短期トレード中心で「配当収入はどうでもよくて、相場の流れにのってサーフィンしたい」ということなら、僕だったら株を持たずにキャッシュポジション中心になります。
SOXが下がっているし、円高だし。この地合いで儲けるアイデアは「ディフェンシブ株の逆張り」くらいしか正直思いつきません。
NTT(9432)とかJT(2914)とか、あるいはKDDI(9433)みたいな銘柄が下がったところで「1週間だけ買ってみる」みたいな作戦が機能する気がしています。
相場が崩れてくると順張りトレードは微妙な印象があります。むしろ先行株から崩れていってしまうことも多いので、「基本キャッシュ」で「暴落したら買う」みたいな感じかなあと。
一方、長期投資中心で「配当収入を右肩あがりに増やしていこう!」ということなら、ポートフォリオの組成を見直します。
足元で相場が下がったことで、優良企業の株価が結構下がっているんですよね。昨日ピックアップした銘柄ならレーザーテック(6920)とかSHOEI(7839)とか。
持ち株がめっちゃ下がっているんだったら、ファンダメンタルズに問題がないなら「買い増す」というのも一択かと思います。
それこそ、1000万円保有していた銘柄が半額になって500万円になったなら、減った金額分、めちゃくちゃ割安になっていると思います。
別の銘柄で利回りが低いものを売って、減った500万円分くらいナンピンする、結果的にリバランスで配当収入が増える!みたい取引はアリだと思うし、僕もよく検討しています。
損切りすべき?
損切りを悩んでいる人も多いんじゃないかなー。
先述したように、買い増すかどうか、損切りするかどうかは、前提となる「どんなポートフォリオを目指すか?」で千差万別なんですよね。だから、一概には答えがありません。
レーザーテック(6920)あたりは、人によって判断が本当に分かれると思います。

短期トレードで「差益中心で狙いたい」というなら、今のレーザーテックはPERもそんなに低くないし、チャートも最悪だし、買わんよなあと思います。
一方、長期で考えるなら「10年で100倍になった」同社の魅力を感じない方がおかしいわけで、「1〜2年、含み損を抱えてでも今買うべきか?」と検討する余地があります。
レーザーテックの株価が下がっている理由も「空売りファンドにケチをつけられているから」「今の業績ではPERが高めだから」「需給が悪いから」みたいな、雰囲気とか短期業績とか需給だと思います。
これらは総じて「短期的な話」なんで、長期投資家とは全然違うんですよね。
「短期でも長期でも儲けたい!」みたいなことを考えるとめちゃくちゃ判断が難しくなって、いつが底かな〜?みたいなことは考えちゃいますが笑
株価の底と天井はいくら考えてもわからないからなあ。自分が買う前に底打ち反転してしまったら「縁がなかった」と割り切るしかないんですよねー😰
いまの注目株
そうは言っても「今すぐ儲けたいし、長期でも儲けたい」と欲張っちゃうんが僕ら投資家ですよね。
前にもピックアップしましたが、現状ベストじゃないかなーと思う銘柄を、今日の話に基づいて改めて紹介します。
相場が下がっているときは株価が下がって割安な銘柄がたくさん出てきます。
指数よりも割安で、かつ資金効率の高い会社を「どっしり構えて」持っていれば、長期的には良い成果になると思います。
個人的に「良いんじゃないかなー」と思っているのが、光通信(9435)です。

予想PERは14.7倍、予想ROEは12.63%です。2/12には上方修正も発表しているし、株価も上昇トレンドで「バリュー・モメンタム」を体現してますね。
とにかくコア事業が手堅く、それをテコにいろんな会社にバリュー投資している会社です。「和製バークシャー」とも呼ばれています。
我が家でも同社が投資している会社の株をいくつか持っているのですが、良い株をたくさん持っているんですよねー👀
バリュー投資、ということは、株価が下がればチャンスも増えるわけで、相場の下落は同社にとってはチャンスですから、「むしろ逆境をバネにもっと強くなる」だろうなーと期待しています👀
SOXが下がって売り信号が点灯するなど心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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