ドルコスト平均法が意味ない理由、3つのケースで解説

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

この記事では、
「ドルコスト平均法が意味ない理由」
について、3つの事例で考えてみます。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、
定期的に一定額を投資する方法です。

たとえば、「毎月1万円」の一定額を、
同じ株や投資信託に投資することで、
高いときも安い時も1万円分買います。

ドルコスト平均法で良く言われるのは、
「高いときには少ししか買わないし、
 安いときにはたくさん買えるから、
 長期的にみれば有利である」

という言い分です。

また、ほかには、
「時間によって価格が変わるから、
 時間の分散でリスクが分散できる」

と主張する人もいます。

ドルコスト平均法が意味ない3つのケース

これらの主張は一見正しいですが、
よくよく考えてみると矛盾があります。

「高いときには少ししか買わないし、
 安いときにはたくさん買えるから、
 長期的にみれば有利である」

という主張に関しては、

「それなら高いときは一切買わずに、
 安いときに全力で買えば良いじゃん」

という話になりますし、

「時間によって価格が変わるから、
 時間の分散でリスクが分散できる」

と主張に関しても、

価値下がる投資先であれば
 時間を分散したところでムダ」

ということができます。

ドルコスト平均法が効果を発揮するには、
満たすべき重要な前提条件が2つあります。

1つ目が「長期的に資産価値が増える」こと。
2つ目が「バブルでも割安でもない」ことです。

これらの前提条件を1つでも満たさないと、
ドルコスト平均法は意味ないと言えます。

ここでは参考事例として、
以下の3つのケースを考えてみましょう:

ケース1:バブル

ドルコスト平均法は「高いときに少なく買う」ことをメリットとして挙げている。しかし、それを言うなら、高いときははなから買わなければ良い。

バブル期に割高株を購入すると、
価格下落で大損するリスクがあります。

バブル期がごく短期であれば良いですが、
バブル期が長引いて何年も続いてしまうと、

バブルで弾けたときに、
高値で買い付けた多額の投資資金が、
吹き飛んでしまうことになります。

あくまで中原個人の認識ですが、
米国株ETFなんかはバブルに見えます。

投資家は最低限自衛のため
「投資先がバブルか、そうではないか」
くらいは見分けられるべきです。

ケース2:割安株

ドルコスト平均法は「安いときに多く買う」ことをメリットとして挙げている。しかし、それを言うなら、安いときにたくさん買うべきではないか。

ドルコスト平均法に従うならば、
割安株でさえもゆっくり買います。

本当に割安な株を見つけたときは、
ドルコスト平均法を使っていうと、
安く買う機会を逃してしまいます。

ケース3:ボロ株

ドルコスト平均法は、「いずれは右肩上がりに上がるもの」を買うことを暗黙の了解としている。これを言い換えると、中長期的に価値が目減りするものを買うと、安く買おうが「なくなる」ものなので、ドルコスト平均法を使っても意味がない。

ドルコスト平均法の投資対象は、

「バブルでもない高値を掴まないかぎり、
 長く持っていれば評価額が上がる資産」

という暗黙の了解があります。

言い換えると、

価値が下がるリスクが高いボロ株や投信
ドルコスト平均法が意味ないです。

まとめ

以上からも分かるように、
ドルコスト平均法は万能じゃないです。

ドルコスト平均法が通用するのは、
長期で資産価値が増大する可能性が高く、
バブルでも割安でもない割高でない、

という2点を満たすときだけです。

ドルコスト平均法を使うと、
意味ないときもありますので、

ドルコスト平均法で投資するときには、
前提を満たしているか吟味しましょう。

中原はTOPIXのETFへの積立投資に、
ドルコスト平均を使っていますが、

それ以外は使ってないなぁ…。

– 中原良太

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