NVIDIA決算、そもそもどうして盛り上がっているの?
エヌビディアの決算が近づいてます。ここまで注目度が高まるとお祭りみたいですね。
たぶん今回の決算も良いんでしょうが、良い機会ですから、「そもそもどうしてこんなにエヌビディアが盛り上がってるのか?」という話について、僕が知っていることをまとめていこうと思います。ツッコミ大歓迎です😁
発端はOpenAIが作った「ChatGPT」と、同社が発見した「スケーリング則」です。
僕の認識を殴り書きすると「高性能なハードウェアを大量に用意すればすごいAIを作れる!」という法則で、これがきっかけで最先端のGPUを開発するエヌビディア $NVDA や、その製造に関わる関連企業の商品が爆売れしました。
生成AIを使うには「学習」と「推論」という工程があります。まず「学習」で、ドでかいAIサーバーに大量のデータを放り込んで、文字通り生成AIに「学習」させる工程。
ここで使われるのがエヌビディアのGPUで、売り切れ。もっと作りたくても生産能力(CoWoS)や部品(HBM)が足りずに追いついてません。
そうなると「エヌビディア以外からGPUを買えば良いじゃないか」と思います。
しかし、それが思うように行かないのはエヌビディアが用意している「CUDA」という開発環境があるからです。AIを研究するのにCUDAは不可欠になっていて、これを使うにはエヌビディアのGPUを使わざるを得ません。
結局、「すごいAIを作りたいならエヌビディアがGPUを作るのを待つしかない」というのが現状です。現行のGPUであるHopperは売り切れ。次世代GPUのBlackwellも多分売り切れ。
AIの進化スピードは、実質的に「エヌビディアのGPU生産能力がボトルネック(律速段階)になっている」というのが僕の認識です。
ネクストNVIDIA、AI推論「戦国時代」
次が「推論」で、これは「学習」が終わったAIを実際に動かす工程です。AIは動かすにも高性能部品が必要です。
マイクロソフトがWindows搭載の次世代AI PCの要件として「40TOPS以上の処理性能を持つNPU」「16GBのDDRまたはLPDDR5」「256GB以上のSSDまたはUFS」と定義しています。なんか凄そう(小並感)
「学習」はエヌビディア一強で覇権を握っていますが、「推論」はまだ誰も覇権を握っていません。まだ「戦国時代」で、誰が織田信長となるかは未知数です。
ただオンプレミスサーバーやAI搭載端末は伸びると思うので、それらに使われそうな高単価な半導体や電子部品、その他関連企業に僕は注目してます。
詳しい銘柄はきのうアップしたiPhone16に関連するメーカーが参考になるかと思うので、再掲しておきます。
・APPLE $AAPL :総本山
・TSMC $TSM :チップ製造
・村田製作所(6981):MLCCなど
・ソニー(6758):CMOSイメージセンサーなど
・サムスン $SMSN :ディスプレイ、メモリ
・SKハイニックス:メモリ
・TDK(6762):リチウムイオン電池
SNSでのつぶやき
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)、いまが分岐点
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)、相変わらず75日線割れ。いよいよNVIDIA $NVDA が決算を発表しますが、好決算→SOX反発→日本株復活、という流れに期待。
Blackwell遅延・ガイダンス心配はあれど、シリコンサイクルもAI開発競争で歪んでますから、まだまだ好業績が続くんじゃないかなあ🤔
サムスンの中国売上が絶好調
サムスンの中国での売上が181%も増えてるそうです。AI関連やスマホ、家電が伸びたんだそう。中国の需要も大きそうですね…。
パソコンの売れ行きが絶好調
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、7月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比37.7%増の57万9000台だったそうです。
PCの売れ行きが絶好調です。Copilot+PCやWindows10のサポート終了、ゲーミングPCでは悟空のヒットなども追い風。MCJ(6670)とかPC屋さんも儲かりそうだなぁ。
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