NVIDIA決算、そもそもどうして盛り上がっているの?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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NVIDIA決算、そもそもどうして盛り上がっているの?

エヌビディアの決算が近づいてます。ここまで注目度が高まるとお祭りみたいですね。

たぶん今回の決算も良いんでしょうが、良い機会ですから、「そもそもどうしてこんなにエヌビディアが盛り上がってるのか?」という話について、僕が知っていることをまとめていこうと思います。ツッコミ大歓迎です😁

発端はOpenAIが作った「ChatGPT」と、同社が発見した「スケーリング則」です。

僕の認識を殴り書きすると「高性能なハードウェアを大量に用意すればすごいAIを作れる!」という法則で、これがきっかけで最先端のGPUを開発するエヌビディア $NVDA や、その製造に関わる関連企業の商品が爆売れしました。

生成AIを使うには「学習」と「推論」という工程があります。まず「学習」で、ドでかいAIサーバーに大量のデータを放り込んで、文字通り生成AIに「学習」させる工程。

ここで使われるのがエヌビディアのGPUで、売り切れ。もっと作りたくても生産能力(CoWoS)や部品(HBM)が足りずに追いついてません。

そうなると「エヌビディア以外からGPUを買えば良いじゃないか」と思います。

しかし、それが思うように行かないのはエヌビディアが用意している「CUDA」という開発環境があるからです。AIを研究するのにCUDAは不可欠になっていて、これを使うにはエヌビディアのGPUを使わざるを得ません。

結局、「すごいAIを作りたいならエヌビディアがGPUを作るのを待つしかない」というのが現状です。現行のGPUであるHopperは売り切れ。次世代GPUのBlackwellも多分売り切れ。

AIの進化スピードは、実質的に「エヌビディアのGPU生産能力がボトルネック(律速段階)になっている」というのが僕の認識です。

ネクストNVIDIA、AI推論「戦国時代」

次が「推論」で、これは「学習」が終わったAIを実際に動かす工程です。AIは動かすにも高性能部品が必要です。

マイクロソフトがWindows搭載の次世代AI PCの要件として「40TOPS以上の処理性能を持つNPU」「16GBのDDRまたはLPDDR5」「256GB以上のSSDまたはUFS」と定義しています。なんか凄そう(小並感)

「学習」はエヌビディア一強で覇権を握っていますが、「推論」はまだ誰も覇権を握っていません。まだ「戦国時代」で、誰が織田信長となるかは未知数です。

ただオンプレミスサーバーやAI搭載端末は伸びると思うので、それらに使われそうな高単価な半導体や電子部品、その他関連企業に僕は注目してます。

詳しい銘柄はきのうアップしたiPhone16に関連するメーカーが参考になるかと思うので、再掲しておきます。

・APPLE $AAPL :総本山
・TSMC $TSM :チップ製造
・村田製作所(6981):MLCCなど
・ソニー(6758):CMOSイメージセンサーなど
・サムスン $SMSN :ディスプレイ、メモリ
・SKハイニックス:メモリ
・TDK(6762):リチウムイオン電池

SNSでのつぶやき

フィラデルフィア半導体株指数(SOX)、いまが分岐点

フィラデルフィア半導体株指数(SOX)、相変わらず75日線割れ。いよいよNVIDIA $NVDA が決算を発表しますが、好決算→SOX反発→日本株復活、という流れに期待。

Blackwell遅延・ガイダンス心配はあれど、シリコンサイクルもAI開発競争で歪んでますから、まだまだ好業績が続くんじゃないかなあ🤔

SOX

サムスンの中国売上が絶好調

サムスンの中国での売上が181%も増えてるそうです。AI関連やスマホ、家電が伸びたんだそう。中国の需要も大きそうですね…。

【半導体】サムスン、中国市場の売上高が181%増 AI関連で半導体業務が急成長 24年上半期 - EMSOne中国電子・電気・通信市場情報からEMS情報まで毎日更新! - www.emsodm.com
中国のテックメディア『快科技』は2024年8月22日付で、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の中国市場における売上高が2024年上半期、32兆3000億ウォン(1ウォン=約0.1円)と、前年同期の17兆8000億ウォ...

パソコンの売れ行きが絶好調

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、7月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比37.7%増の57万9000台だったそうです。

PCの売れ行きが絶好調です。Copilot+PCやWindows10のサポート終了、ゲーミングPCでは悟空のヒットなども追い風。MCJ(6670)とかPC屋さんも儲かりそうだなぁ。

パソコン出荷台数38%増 7月、ノートPC買い替え進む - 日本経済新聞
電子情報技術産業協会(JEITA)は27日、7月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比37.7%増の57万9000台だったと発表した。出荷金額は同32.5%増の678億円だった。台数・金額ともに2カ月ぶりにプラスに転じた。新型コロナウイルス...

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