日経、史上最高値🔥でも高すぎないか?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経、史上最高値🔥

日経平均株価の上昇が止まりません🔥

あとちょっとで4万5000円に届きそうです。

当ブログでは長らく

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

2025年9月時点の筆者の想定レンジは34000〜43000円です。

と書き続けてきましたが、予想が外れています😭

適正株価、どう決まる?

基本に立ち返って、そもそも「適正株価ってどうやって決まるんやっけ?」を考えていきます。ここのところで見落としがあると、適正株価を見誤ってしまうので、気をつけないとイカンですね。

株式投資は国債や不動産などと比べるとハイリスク・ハイリターンです。だから投資家が求めるリターンも大きく、「利回りが高くないと買われない」傾向があります。

簡易的に、適正株価は次のように決まると仮定します:

P = E / (r – g)

Pは株価、Eは利益、rは株主資本コストで、gはEPS成長率ですね。

株主資本コストは定義が難しいですが、ざっくり「10年で2倍くらい」が期待できるリターンだと考えると分かりやすいです。年率7%くらいですね。

この式を言い換えると

  • 利益(E)が増えると適正株価が上がる
  • 株主資本コスト(r)が下がれば適正株価が上がる
  • 成長率(g、インフレや価値創造)が上がれば適正株価が上がる

という3点が言えます。

足元の日本株市場は「業績が悪いのに株価が上がっている」ので、現時点ではEは増えていません。

であれば、足元の株高を説明できるのは「株主資本コストが下がる」か「成長率が上がる」かのどちらかです。

株主資本コスト(r)というのは「投資家が株を買うときに求めるリターン」のことです。投資家はリスクが大嫌いなので、リスクが大きいほど大きなリターンを要求します。

おおまかな目安として、投資家は株価上昇と配当をあわせて「金利+4〜6%」くらいのリターンを要求すると言われています。

株主資本コストが下がるためには「この会社は信頼できる」と感じられるのが大事で、ガバナンスが良好なアメリカ企業とかだと長期金利+4〜5%くらい。アメリカと比べるとガバナンスが微妙な日本企業とかだと長期金利+5〜6%くらい要求するイメージですね。

2022年4月から始まった東証再編で日本企業のガバナンスは改善傾向ですから、そのおかげで適正株価が少しずつ上がっている可能性はありますね。

また、インフレや価値創造(g)も改善傾向で、インフレが定着したことで利益が伸びやすくなってきているのと、株式保ち合いなどによる価値破壊が減っているのも適正株価を押し上げる材料ですね。

日経平均の指数ベースのEPSが1959円(E)。

長期金利1.5%+プレミアム5〜6%(r)。成長率2%(g)。でr – g = 4.5〜5.5%くらい。PERで言えば18〜22倍くらいは正当化できるかもしれませんね。

この前提で考えると、

適正株価(P) = 1959 / (r – g)

1959/0.055 ≦ 適正株価(P) ≦ 1959/0.045
35618 ≦ 適正株価(P) ≦ 43533

くらいのレンジでしょうか。同じ計算をTOPIXでやってみると、12ヶ月先EPSが190円とすると、

190/0.055 ≦ 適正株価(P) ≦ 190/0.045
3454 ≦ 適正株価(P) ≦ 4222

という感じになりますね。

AIブームで日経平均は成長企業のウェートが高まっているのでだいぶ上がっていますが、それ以外のウェートが大きいTOPIXはもうちょい評価が低くなりそうですね。

やっぱり、いつも使っている長期チャートを「ちょっと上にずらす」くらいでちょうど良い気がします。

結局、足元の日経平均は「ちょっと高すぎるよな〜」と思います。個別で見れば、安くて良い会社はまだたくさんあるので、そういう株をピックしていきたいですね〜。

いま注目している株

中原指数の動向をアップデートします。

組入銘柄の成績が以下の通り:

ほぼ全部が上がってますね。

まだまだ割安な銘柄ばかりだと思うんで、引き続き、TOPIXより上がってくれると期待しています。

先週ピップアップした、ホーチキ(6745)が足元では火を噴いていますね。

チャートはちょっと古いものです。

当ブログでは去年11月から取り上げていて、当時の株価は2600円弱でしたが、もう4000円を超えてしまいました。すごい勢いです。

割安優良株って、良さが世間に認知されてくると上がるのもあっという間なんですよね。去年までホーチキの予想PERは8倍台でしたけど、もう予想PERは14倍近くになりました。まだ安いと思いますが。

結局、投資のリターンって「投資先が稼いでいるお金」以上にはならないんで、投資先がたっぷり稼いでいて、その稼ぎをしっかり維持しながら伸ばして、かつ、安く投資する、という基本を徹底するしかないんですよね。

目下では人手不足が深刻なので、人手を確保できていて、かつ、効果的に働いてもらう方法を知っている会社が強いですね。明豊FWとかハマキョウとか、まだまだこれからだと思います👀

2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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