日経6連続陰線⚠️
1/17、日経平均株価は6日連続で陰線となりました。
連続した陰線は不気味なシグナルです。去年10月に集計した結果は以下の通りです:
(日経平均)
連続陰線発生後、30日間の成績
- 6日連続:21勝11敗、平均騰落率+2.08%
- 7日連続:2勝7敗、同-4.58%
- 8日連続:1勝4敗、同-3.73%
- 9日連続:0勝2敗、同-4.11%
- 10日連続:0勝2敗、同-2.81%
※2000年以降の日足を25年分集計
見ればわかるように、「6日連続」までは「押し目買いのチャンス」なのですが、「7日連続」を超えると、勝率が極端に落ちています。
去年10月には崩れませんでしたが、今回はトランプ大統領の就任式も迫っています。投資家の中には「就任式はリスクイベントだ」ととらえる向きもありますから、なんだか嫌な感じですね。
就任式と株価リターン
1/20に、トランプ大統領の就任式が迫っています。
ちょうど大統領就任後のハネムーン期間が終わる頃でもありますので、ちょっと怖いですね👀
1946年以降の大統領選挙を集計したデータによると、「再選した大統領(2期目)」のハネムーン期間は80日程度で終わり、そこから株価が失速しがちみたい。
ちょうど就任式が被る時期なので、「大統領就任とともに期待が剥がれて株価が真っ逆さま…」みたいにならないか心配ですね。
半導体株指数(SOX)は強い🔥
日本株に先行して動く傾向のあるフィラデルフィア半導体株指数は、上昇トレンドを維持しています。
半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。この材料が売れる、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が良くなると考えられます。
だから、日経平均株価はSOXが上がると「連れ高」することが多いです。SOXの上昇は日本株が上がる前ぶれ。「福音」ということですね。
1/16の夕方ごろにはTSMCの2024年4Qの決算もありました。これもまた絶好調で、関連銘柄が大きく上がっていました。
僕もSKハイニックスなど、AI半導体に関係している銘柄をいくつか持っており、恩恵がありました。ありがたや〜。
一方、TSMCの決算でも汎用半導体の売り上げはビミョーなので、AI以外はダメそうです。キオクシアとか大丈夫かなあと心配です。
CPIは落ち着いた内容
先週末は雇用統計が「強かった」ことでマーケットが動揺しました。
「こんなに景気が良いんだったら利下げできないじゃないか!」という理由で株価が下がっていましたが、足元ではこの動きが逆回転してます。
というのも、1/15に発表された米国の消費者物価指数(CPI)が落ち着いた内容だったので、「インフレが落ち着いているから、利下げできそうだよね」と再び楽観ムードが出てきたのです。
見ていて「右往左往してるな〜」と感じますが、中国の景気減速がインフレを緩和していることもあり、利下げの余地があるように見えますね。
日銀リスクが続く
心配材料があるとしたら米国株よりも日本株です。
各国と金融政策の足並みが揃っていないので、海外投資家からも嫌気されて日本株が買われにくくなっている気がします😅
「おいおい、アメリカは利下げなのに、日銀は利上げだってよ!」みたいな。
とはいえ、実質金利マイナスを放置するのもよろしくなく、2022年に利上げしなかったツケを払わされてますなあ。
騰落レシオは底打ちメドに
僕がよく確認するテクニカル指標に「騰落レシオ」があります。上がった株と下がった株を日毎に集計して比べた指標です。
この騰落レシオが極端に下がってきている時は、反発したケースが多いです。おおまかな目安は、6日騰落レシオや10日騰落レシオが50を割るくらい。
ちなみに、10月に連日安になった時は、10日騰落レシオが50、6日騰落レシオが40を割ったあたりで底打ち・反転しました。(日経平均株価は38,000円くらいでした)
1/17時点で、50が近づいてきているので、そろそろ反発する気がしています。
2025年末の日経平均メド
昨日のライブ配信で「2025年末の日経平均は、どれくらいになっていると予想しますか?」と質問いただきました。
ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。
グラフにすると、こんな感じになります:
(チャート:TradingView)
2024年12月30日時点、日経平均の予想EPSは2471円くらい。
ここから予想PER13〜17倍のレンジを計算すると、32000〜42000円くらいになります。
日経平均のEPSは年率8〜9%くらいのペースで伸びています。仮にEPSが8%伸びるとしたら、2025年末にはEPSが2668円くらいになります。
1年後のEPSから予想PER13〜17倍のレンジを計算してみると、34500円〜45500円くらいになります。
これらの前提から考えると、「2025年末の日経平均株価は、層悲観ムードで34500円になり、総楽観ムードで45500円になりそう。あるいは、その中間のどこかに落ち着きそう」と考えています。
ですので、このレンジの一番下まで株価が下がってきたら「めっちゃ買う」のが良い気がしますね。去年の日銀ショックみたいなリバウンドで儲けられると思います。
足元の株安材料も長引きそうな感じはしませんし、日経平均株価も高すぎる水準というわけでもないので、平均より良い株を、平均より安く買う、という基本さえ守っていれば、手堅い成績になると思います。
まとめると、
- 騰落レシオ的には「買い」
- 足元の想定レンジ的には「二段下げあり得る」
- 半導体株指数は強いから景気が悪い感じはしない
- トランプ大統領が関税を仄めかすなど市場のボラティリティを上げる可能性はある
- ボラティリティが上がると適正株価が下がり、相場は上がりにくくなる
という感じですね。
イマイチ方向感がはっきりしないので、「市況に乗ってりゃ儲かる!」みたいな楽観はできません。
マクロというよりミクロに注目して、平均より良い株を、平均より安く買う、という基本を守るのが機能しやすいんじゃないかなーと思います。
いま気になる株
1/14に決算を出したカーブスHD(7085)が気になります。
第一四半期の決算は大幅な増収・増益で着地しているんですが、株価は下がったんですよね。なんでやねん笑
カーブスといえばカラオケのコシダカHDからスピンオフした会社ですが、同社もまた安定成長している良い会社です。
予想PERは16.4倍と指数と同じくらいの水準ですが、予想ROEは20%を超えていて、市場平均の倍以上。
「平均よりも2倍良い会社が、平均と同じくらいの株価で取引されている」状況と思いますんで、良い買い物じゃないかと思います。
前にラフに適正株価を計算したときは、800〜900円くらいなんじゃないかなーと計算しました。
買って放ったらかしにしておけば、右肩上がりに伸びていくんじゃないかなーと期待しております👀
追伸
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