From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
先日、久々に留学時代の友人と飲みに行った時のことです。
僕たちはもう三十なかば、いい年になりましたが、彼はまだ未婚で一人暮らしをしています。彼に「結婚して良いことあった?」と聞かれ、僕は「シャキッとする」と答えました。
自分一人だと、誰も自分の悪いことを指摘してくれないので、どんどんだらしない生活を送りがちです。テレビでゴミ屋敷が報道されることがありますが、あそこまではいかないにしても、一人だと腐る気がして怖いです。
特に僕の場合、個人事業主として働いているため、上司がいません。勤め先もありますが、そこで毎日働いているわけではありません。監視の目がないのです。毎晩酒を飲み、昼まで寝て、ダラダラ仕事をする33歳のおっさんになってしまいそうで怖いです。
でも、家には可愛い娘と妻がいます。二人に「見られているんだ」「かっこよく見られたい」「しっかりしていると見られたい」という意識のおかげで、なんとか腐らずに済んでいます。二人には感謝しかありません。
企業にも同じことが言えると思います。企業もまた、外部からの目がなければ腐敗することがあります。
上場企業にも腐った経営陣はけっこう多いです。特に独裁色が強い企業ほど顕著です。経営者がボスザルのように君臨し、誰も指摘しないからです。仮にも上場企業でありながら、投資家からも部下からも見られているのに怠慢でいられる「面の厚さ」は相当なものだと思います。
しかし、実際にそういった企業が存在するのは事実です。こうした企業には、外部からの圧力が必要です。最近では、アクティビストがその役割を果たしています。アクティビストは企業の経営陣に対して積極的に意見を述べ、企業価値を高めるための改革を促します。
例えば、あるアクティビストファンドが経営改善を求めて乗り込んだ企業では、その後の業績が劇的に向上したケースもあります。強烈な「監視の目」があることで、大幅なコスト削減や不採算事業の売却が行われ、企業価値が向上したケースがいくつか報告されています。
あなたの投資先の企業の社長は尊敬できる人物でしょうか?
もし、経営がちんたらしていると感じるなら、その企業への投資は再考すべきかもしれません。あなた自身が株主として声を上げるか、あるいは外部のアクティビストに期待するしかありません。最終的には、あなたの投資がどれだけ価値を生むかは、企業の経営陣次第です。
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– 中原良太
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