日経、後場に上昇
5/27、今日も日経平均は上がりました:

5/26夜はアメリカ市場が休場だったので、寄り付きは静かでしたね。
一方、昼ぐらいに「日本が超長期国債の発行を減らすかも!」みたいな話が出てきて、引けにかけて超長期金利がぐぐぐっと下がりました。
超長期金利の動向
超長期金利の推移がコチラです:

ちょっとだけ経緯を説明すると、ここのところ、防衛費が増えたり、景気対策をしたりで国際の発行額が増えていたんですね。
そこにトランプ大統領が「相互関税」を打ち出したところ、景気が悪くなって税収が減るんじゃないか、とか、景気刺激でもっと借金が増えるんじゃないか、とか、そういう心配が出てきたようです。
トランプ関税による金利上昇は日本だけでなく、世界中に波及しました。日本国債の30年金利は3%を超え、米国国債の30年金利は5%を超えました。
国債は「実質無リスク」と呼ばれてこそいますが、結局は借金に過ぎませんから、「本当に返せるのか?」とか、財政リスクを不安視されたら貸す側も警戒する訳ですね。
それに加えて、ちょうど日本銀行は短期金利を引き上げていました。利上げを始めたところで国債の買い手も買い渋っていたので、それで金利上昇に拍車がかかったんだと思います。
金利は株式市場にとっては「重力」のようなもので、金利が高いと株価を押し下げる力が働きます。
なぜかというと、金利が高いと国債利回りや預金金利などが上がり「リスクを取らなくても受け取れる収入」が増えるからです。
それこそ、銀行にお金を預けておけば4%とかの利息が受け取れるなら、わざわざ配当利回り4%の株を買うのはちょっとなーみたいな話になるわけです。
2025年に入ってから金利が上がっていたので、株価を押し下げる要因になるんじゃないかなーと心配していました。株式と債券は「金融商品の良きライバル」です。金利の上昇が株安につながる可能性があるからです。
そんな中で、「財務省が30・40年債の発行減額を考えている!」というニュースが出てきたので、財政リスクが下がるという安心感からか債券が買われて、金利が下がったんだと思います。
とはいえ、根本的な話として「財政が健全になりました!」という話ではなく、「お金の借り方を変えようかな」って話をしてるだけなんで、そこまでインパクトの大きな話でもない気がします。
27日17時時点では日経先物が上がっていますが、そこまで楽観できるような材料ではないんじゃないかなあ💦
解体工事中に作業員3人倒れる
大阪府堺市の事故で、アスベストの除去作業中に、工事現場で作業員3人倒れたそうです。
解体工事って「騒音を出さないように」とか「ご近所を回っておく」とか、大変そうなんですよね。
アスベストの除去は解体工事業者が手掛けていますから、うちの持ち株は関係ないと良いなあ。
我が家では解体工事を担っている会社に投資しています。高度成長期に乱立した建物が軒並み老朽化していて、それに建設業は2024年問題で人手不足だし。これから業績が伸びると思うんですよね。
備蓄米放出
少しずつ、政府の備蓄米放出が進んでいますね。我が家の持ち株でも、関係ある銘柄が動意づいていて、含み益が増えてきました。もうちょっと利益確定しようか悩み中です。
お米、本当に高くなりましたね。コロナの前までは5キロ2000円台が当たり前でしたが、今では2倍しますからね。
備蓄米の放出については、超長期金利の話と一緒で「焼け石に水だろう」と思っています。参議院選挙前の票稼ぎですよね。
そもそもの話として政府が米の価格をコントロールしているのがダメだと思うんで、市場を自由化したり、それで不利益を被る農家さんにはしっかり保障したりで、もっと効率的な仕組みに作り変えて欲しいです。
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年5月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。
5/27時点、日経平均株価の終値は37724円です。ちょうど想定レンジの「真ん中」くらいまで戻ってきました。
値付けだけを考えるなら、中途半端な状況だったら、ディフェンシブな割安株や、シクリカルな割安株を、バランスよくホールドするのが良いかと思います👀
また、そろそろ配当金が入ってくる時期ですね。うちの口座にも少しずつ入ってきています。嬉しい☺️
配当再投資で買われる銘柄もあると思うので、高配当株とかに注目するのも面白そうだと感じています。
いま注目している株
トランプ相場でも「手堅く伸びそうだなー」と思っている会社を2つ紹介します。
1つ目が、G-7ホールディングス(7508)です。

「オートバックス」や「業務スーパー」のフランチャイズが中核の会社です。
オートバークスについては微妙じゃないかと思っていたんですが、売上構成比を見ると半分が業務スーパーなんですね。
予想PERは10.2倍で、指数と比べても安い。予想ROEは17%と効率が良いです。
リスクがあるとすれば、フランチャイズ契約が切られる!みたいなあった場合でしょうか。そこが一番怖いですね。
とはいえ、今の所そういう気配はない気がしていますし、ディフェンシブな株は適正株価も高いんで、手堅いビジネスをやっている割には、お買い得じゃないかと思います。
2つ目が中央自動車工業(8117)です。

中央自動車工業といえば、自動車用のコーティング剤を売っている会社です。車を汚れにくくしたり、見栄えをよくしたり、水を弾いたりする材料です。
同業他社としてはKeePer技研が思い浮かびますね。KeePer技研はガソリンスタンドと協業してコーティング剤を売っていて「うまいビジネスモデルを考えるなー」と感動したものです。
KeePer技研の方がROEは高く成長著しいので中央自動車工業は、やや霞んでしまいますが💦
とはいえ、中央自動車工業も負けずと安定成長している会社で、予想PERは11.3倍、予想ROEは16%と、「ザ・割安優良株!」と感じます。
KeePer技研とはビジネスモデルがそもそも違っていて、ガソリンスタンド向けにコーティング剤を販売しているKeePerに対し、中央自動車工業はディーラー向けに販売しているようです。
販路が被っていないので、正面衝突してばちばち競合している、という感じではないようですね。上手に棲み分けています。
車の見栄えを良くし、耐久性も高くなる、ということで、車の価値を引き上げるために重要な「ニッチだが重要な付属品」ですから、引き続き、チャリンチャリン儲けてくれると期待しています。
中央自動車工業はリーマン危機でも黒字を維持した「猛者」でもあります。一時的に株価が下がることはあるかもですが、業績が崩れて戻ってこない!みたいなリスクは低そうです。
今みたいな不確実な場面だからこそ、キラリと光る銘柄だと思いました👀
2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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