【速報】日経4日続落⚠️/米国債格下げのリスク/金利上昇のインパクト/想定レンジ/いま注目している株

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経4日続落⚠️

5/19、日経平均は4日連続の下落となりました:

前日比は-255円でした。引け後、日経先物も弱くて、記事執筆時点の17時11分にはCFDも少しさがっています。

米国債格下げのリスク

今日の下げに付いて、思い当たるニュースといえば、アメリカ国債の格付けが引き下げられたことでしょう。

5/16、格付け会社のムーディーズが、アメリカ国債の格付けを「Aaa(トリプルA相当)」から「Aa1(ダブルAプラス相当)」に引き下げました。

米国債の格下げですが、これは僕ら投資家にとって、どんなインパクトがあるのでしょうか?

素人ながらに僕が感じているのは「イメージは悪いけれど、現時点ではテールリスク(金融危機など)につながるようなイベントではないだろう)」と感じています。

というのも、「2011年にスタンダード・アンド・プアーズすでに格下げした」のと同程度のものが出てきただけだからです。これで大暴落するなら、2011年も大暴落したでしょうよと思います。

格下げがあったので「イメージ低下」にはつながるでしょうが、格付け自体はAA-以上なら、そこまで心配しなくて良いんじゃないかなーと思っています。

例えが良いかは分かりませんが「1000年に1度の災害が来ても耐えられる家でも、核爆弾が落ちたら壊れちゃうよね」みたいな話でしょうか。

かなり大きなリスクにも耐えられるけれど、無限に負荷を上げればそりゃあいつか耐えられない限界がくるよね、みたいな。

米国債の格付けがもっと引き下げられて、それこそ「無リスク」とはいえないところまで格下げされたりジャンク債くらいまで格付けが下がったら大変です。

とはいえ、今の段階だったら、そこまで騒ぐほどのことでもないだろうな、と思っています。

金利上昇のインパクト

米国債の格下げを受けて、足元では金利が上がっています。アメリカの超長期国債の金利が5%を超えてきました。

金利は株式市場にとっては「重力」のようなもので、金利が高いと株価を押し下げる力が働きます。

なぜかというと、金利が高いと国債利回りや預金金利などが上がり「リスクを取らなくても受け取れる収入」が増えるからです。

それこそ、銀行にお金を預けておけば4%とかの利息が受け取れるなら、わざわざ配当利回り4%の株を買うのはちょっとなーみたいな話になるわけです。

株式と債券は「金融商品の良きライバル」です。金利の上昇が株安につながる可能性もあります。引き続き、経過観察ですね。

想定レンジ

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。

(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年5月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。

5/19時点、日経平均株価の終値は37498円です。ちょうど想定レンジの「真ん中」くらいまで戻ってきました。

注意すべき点があるとすれば、日経平均のEPSが足元で急低下している点です。

これは、日経平均株価の加重平均EPSです。

EPSは「1株あたり利益」のことですね。この指標は「どれだけ日経採用企業がお金を稼ぐ力があるのか?」を示しているんですが、それがここ1ヶ月で急激に下がってきています。

この最新のEPSを使ってPER13〜17倍の想定レンジを出すと、想定レンジは3万円〜4万円となり、だいぶ下押しされます。

どうして下がっているのか?というと、理由は3つあると考えています。

1つ目が、元々も景気の見通しもそんなに明るくなかったから。

誰がアメリカで大統領になろうが、景気は悪くなりそうだったよねー。という話ですね。

2つ目が、トランプ大統領が関税を発表してから、不透明感が増しており「とりあえず保守的な予想を出しておくか」という心理が上場企業の経営陣の間で広まってそうなこと。

3つ目が、同じ理由で、今期の業績予想を非開示とする会社が出ていることです。業績非開示でEPSが0円扱いとなる下押しする側面もあると思います。

僕らにとっての問題はここのところを「どう解釈するか?」ですね。

前にも書いたように「トランプ関税がなくなれば上方修正も出るだろうし大丈夫だろ!」と考えるのは楽観的すぎると思います。

個人的に「怖いな」と思っているのが、トランプ関税を全く加味しないで業績予想を立てている会社ですね。そりゃあ楽観的すぎるでしょうよと。

とはいえ、「日本企業は必要以上に保守的なガイダンスを出す」傾向があるのはその通りですし、実際、トヨタとかは10%くらい上振れてきたイメージがあります。

それに加えてEPSの非開示もありますから、「アゲアゲの相場がくる」とまでは考えにくいものの、どのあたりが「真の実力値なのかなあ」と悩んでおります。

個人的には「トランプ関税を織り込む前の想定レンジで見ても中間的な値付けだから、わざわざ景気に敏感な株とかを買って、大きなリスクテイクをしなくても良いだろうな」とは思います。

また、トランプ関税の影響を受けにくいセクターなどは問題なく業績が伸びそうですから、僕としてはこういう「政治的な不確実さ」があるところから遠ざかりたいなーと考えています。

いま注目している株

トランプ関税の影響を受けない内需株だったらコレでしょ!ということで、今日は新たにライト工業(1926)を取り上げます。

同社は「特殊土木のパイオニア」として、地盤改良などを行う会社さんです。

崖とか斜面が崩れないようにしたり、橋の補修をしたり、国土の安全を守ってきた会社さんですね。

ポッドキャストも作ってみました:

今期の予想PERは12.6倍、予想配当利回りは3.95%、予想ROEは10.8%です。ザ・優良企業!という感じですねー。

資金効率も良いし、株価水準も適正水準です。配当込みリターンを見てもお、過去10年でも4倍とかに伸びてきた会社ですし、今後が楽しみですね〜👀

追伸

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