From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
この記事では、
「株を買ってはいけない月」
について特集します。
株を買ってはいけない月は何月か?
本記事では
株を買ってはいけない月を
「株を買うと下がりやすく
含み損を抱えやすい時期」
と定義します。
株式投資では、
「安くて良い株」を買えば、
多少タイミングが悪くても
儲けることができます。
しかし、そうはいっても、
良い株を見つけたら
「なるべく安く買いたい!」
というのが本音でしょう。
すこしでも安く株を買って、
高値づかみを避けるためには、
どの月に買うのが良いでしょう?
そこで中原は、
日経平均株価に連動するETFの
月足を過去20年分集計して、
「株を買ってはいけない月」
が何月なのかを調べました。
具体的には、
以下の12パターンを調べ、
株を買ってはいけない月の
特定を試みました:
- 1月始値に買って、2月始値に売る
- 2月始値に買って、3月始値に売る
- 3月始値に買って、4月始値に売る
- 4月始値に買って、5月始値に売る
- 5月始値に買って、6月始値に売る
- 6月始値に買って、7月始値に売る
- 7月始値に買って、8月始値に売る
- 8月始値に買って、9月始値に売る
- 9月始値に買って、10月始値に売る
- 10月始値に買って、11月始値に売る
- 11月始値に買って、12月始値に売る
- 12月始値に買って、1月始値に売る
以上の12パターンで集計した結果、
各月ごとの成績は次の通りでした:
上のグラフを見てみると、
日経ETFは7月から8月にかけて
下がりやすい傾向がありました。
例年、7月から8月にかけては
夏枯れ相場とも呼ばれていて、
株価が下がりやすく有名です。
7月〜8月の夏枯れ相場は
「株を買ってはいけない月」と
言えるのではないでしょうか。
「株を買ってはいけない月」は、単なる偶然か?
とはいえ、
「7月〜8月に株価が下がりやすい」
という話は経験則に過ぎません。
論理的な根拠はありませんから、
これから覆る可能性もあります。
それに加えて、
「株価が下がったこと自体が、
単なる偶然に過ぎないのでは?」
と感じる方もいるでしょう。
夏枯れ相場に株が下がるのには
何か根拠があるのでしょうか?
中原はデータを調べる中で、
2つの根拠に気づきました。
第一の根拠は、
「夏枯れ相場が夏休みで
資金需要が強まる時期だ」
という点です。
夏休みにお金を使いたい投資家や
休みにリスクを取りたくない人が、
株を売る可能性と考えました。
第二の根拠は、
「夏枯れ相場の直前はボーナス月で
余ったお金で株が割高になりやすい」
という点です。
夏のボーナスで買われて
過熱気味になった日本株が、
反動で売られると考えました。
上記はあくまで「仮説」ですが
中原は正しいと考えています。
なぜかというと、
夏枯れ相場は古くからあって、
60年以上も続いてきたからです。
ためしに中原は、
日経平均株価の月足データを
63年分かき集めてみました。
そして、
「7月始値に買い、9月始値に売る」
(夏枯れ相場だけ株を買ってみる)
場合の累積リターンを集計しました。
その結果が、以下の通りです:
上のグラフを見てみると、
1961年から2023年にかけて
日経平均株価は夏枯れ相場の間
価格が下がる傾向がありました。
さすがにバブル期ともなると、
夏枯れ相場も上がりましたが、
それ以外は下落傾向でした。
夏枯れ相場で株が下がるのは、
単なる偶然ではなさそうです。
やはり7〜8月の夏枯れ相場は
「株を買ってはいけない月」と
言えるのではないでしょうか。
中原自身も
「収入も入ったことだし、
手元でお金を眠らせるのも
微妙だから、いま株を買おう!」
と考えた経験が何回かあります。
手元にお金が余っていると、
使いたくなるんですよね。
そして、
だいたい高値づかみになるという💦
みんなが株を買うボーナス直後は
株を買ってはいけない月なので
様子見するのが良さそうです💦
あえて下がるのを待って
安く買うのが得かもです✨
– 中原良太
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