【速報】日経先物が急落⚠️あの暴落シグナルも点灯?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経先物が急落⚠️

8/2、日経先物が急落しています:

何が起きた!?と原因を調べてみると、8/1の21:30に発表されたアメリカの雇用統計が原因みたいです。

5月、6月の雇用統計が大幅に下方修正され、失業率も上昇。おいおい大丈夫か?という不安が市場関係者の間で広まっているようです。

ぶっちゃけ雇用統計は「無難に通過するだろうなー」と思っていたんですが、思わぬところからパンチがきましたね。

当ブログでは7/24

目下の天井メドは42000円で、足元の相場上昇は「スピード違反」にも見えます。

と書きました。

7/29には「夏枯れ最悪期」とも書きましたね。以下、引用です:

これから2週間は1年で最も株価が下がりやすい時期だと思います。夏枯れ相場の「ピーク」ですね。

これは、1年間52週間のうち、第31週初〜33週初にTOPIXを買った場合のバックテスト結果です。大体7月末〜8月半ばに当たります。

もちろん、上がった年もありますが、一貫して下落しているので、「攻めるより守りたい時期だなー」と感じます。

8/1の動画でも

投資家が景気の実態をかなり高く評価している状態なので、この期待がもろく崩れ去ってしまうと、普通(の決算)なんてみんな期待してないんですよね。もっといいだろう、もっといいだろうで株を買っていると思うので、そこそこいい決算が出ないと株価は上がらない水準かなと思います。

と話しました。

株価が下がる覚悟はしてましたが、「いきなりきたな〜」ということで、ちょっとびっくりしちゃいますね汗

暴落シグナルも点灯?

昨日の動画では紹介しそびれてしまったのですが、「ヒンデンブルグ・オーメン」という暴落シグナルも点灯したようです。

ヒンデンブルグオーメンは数学者ジム・ミーカが考案したテクニカル分析指標で、点灯すると1ヶ月間は有効と言われています。

僕自身、厳密にバックテストしたことはありませんのでなんともですが、そういやトランプショックの1ヶ月前にも点灯していたな〜ということで、いちおう報告しておきます。

日経平均、どこまで下がる?

雇用統計の内容も酷いし、機会があれば株を売ろうと思っていた人たちが、雇用統計をきっかけにドッと押し寄せているように見えます。

個人的には「トランプショックよりもタチが悪いなあ」と思っています。

トランプショックについては、トランプ大統領がクルッと手のひらを返せばすぐに元通りになるわけです。しかし、雇用統計については悪くなると止めるのが大変ですからね。

さて、相場が下がると不安ですよね。一番怖いのは「どこまで下がるか分からない」ことです。

底打ちのメドさえ分かれば「だいたいこんな感じ」とイメージがつくので怖くないんですが、底が見えないと暴落のピークで怖くなってぶん投げちゃったりするんで、今のうちに腹を括っておきましょう。

まず、「景気が悪くなると歯止めが掛からなくなるんじゃないか?」と不安な方がいると思います。

現時点では、僕はそこまでの心配するフェーズではないと感じています。これは「サーム・ルール」が点灯していないからです。

サーム・ルールというのはエコノミストのクラウディア・サームさんが考えたもので「失業率の3カ月の移動平均が、12カ月間の水準を0.5%上回った」ら発動します。ざっくり言えば「失業率が急激に上がるとヤバい」というものです。

失業率がゆっくり上がっているなら「ゆるやかにインフレを抑えられている」というので良いんでしょうが、あまりに急激だと、仮に金融緩和に乗り出しても対応が遅れてしまってひどく景気が落ち込むリスクが出てきます。

金融緩和の効果が出てくるまでには半年くらいかかります。金融緩和が効いてくるころには失業率がどんどん上がっていって、企業がバッタバッタと倒れていく…落ち込みになりかねません。

サームルールに照らして考えると「景気とともに失業率がゆっくり上がる」のは良いのでしょう。これなら、仮に失業率が上がっても、また金融政策を調整すれば景気がひどく冷え込むまえに金融緩和が効いてきて調子を戻せるからです。

今の所は失業率の上昇は「そこまで急激ではない」ので、そこまで心配はしていません。トランプ政権は移民を抑制したいので、人手も足りていなさそうですからね。

次に、「リーマン危機みたいな大暴落が来るのか?」と不安な方がいると思います。これについても、現時点では、僕はそこまでの心配はしていません。

リーマン級の危機が起きる時には、会社が連鎖倒産していきます。この時には流動性危機が起きるんですが、それに連動して債券市場がめちゃくちゃ荒れます。

債券市場のボラティリティを表すMOVE指数というのがあるんですが、今のところここは落ち着いていて、「システミックリスク」を心配するのはまだ先かと思います。

金融危機!みたいな話になると「指数が半分になる」というシナリオも見えてきますが、市場全体がバブルじみて高いわけでもないし、そこは心配していません。

となると、「現実的な最悪」は「数年に1度ある、よくある景気後退期の株安」くらいにとどまると思います。

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。

(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

ここ10年ほど、日経平均株価は3〜4年サイクルで総悲観〜総楽観の間を行ったり来たりしていました。

ピークの時期としては

  • 2015年2月
  • 2018年2月
  • 2021年2月
  • 2024年2月

と3年周期くらい。

ボトムの時期としては、

  • 2016年8月
  • 2019年8月+コロナショック
  • 2022年8月

となっているんで、この周期でいくと「おや?」となりますね。こわ〜。

これまで日経平均株価はAI関連銘柄のウェートが大きいので、AIブームで指数の動きがだいぶ歪んでいました。

「今回は違うのかな?」とも感じていたのですが、また相場が下がってきて、いつもの3〜4年サイクルに収まる動きになってきました。不思議ですね。

AIブームは「ちょっと先走りすぎてるかもな」と薄々感じてはいて、というのも、やはり過去のシリコンサイクルと比べるとちょっと上がるタイミングが早かったんですよね。

僕もどう解釈したものか、と右往左往しています笑

2025年8月時点の筆者の想定レンジは33000〜42000円です。

現時点では、僕は「最悪、32000円くらいまで崩れるかもな」と考えています。

8/1時点、日経終値は40799円です。だから下げの余地は8000円で、20%くらいですかね。ここまで下がったら「よっしゃ買いだ!」という話になります。

想定レンジは33000〜42000円なので、現在の4万円近い水準は「やや高い」位置です。下げる余地は広いと思うので、損切りするとか、守りを固めるとかは、早い方が良いと思います。

一番損をするのが「底値で投げ売る」とか「底値でシクリカル株を売ってディフェンシブ株を買う(=リバウンドを取り損ねる)」とかなんで、対策するなら早い方が良いと思います。

今からできること?

ここで、お馴染みのグラフを見てみましょう:

これは、僕が目指している株式投資のゴールです。このグラフのように金融所得を右肩あがりに増やすことを目指しています。

このグラフのように、金融所得が右肩上がりになる未来が見えてるなら株を売る必要はないと思います。

ダメな株を売って、良い株を買って、もっとポートフォリオを強くしていきたいですね👀

こういう「景気の悪いニュース」は、企業価値には関係ないですが投資家心理を冷え込ませるには十分なので、株価は下がるかもですね。

とはいえ、8/1のブログでも書きましたが、

「サイクルで売れない」という話は企業価値にとっては痛くも痒くもなくてですね。むしろ待ってりゃ売れるわけなんで全く問題ないと思っています。

と考えていて、「一時的に業績が悪くなっても、放っておけばお客さんが戻ってくる」と確信を持てるなら、株を売る必要なんかないし、下がった時が買い時と考えて良いと思います。

個人的には、信用組が悲鳴を上げながら投げ売るタイミングが来たら、とても良い買い時だと思うので、拾うならそこが良いな〜。

半導体株みたいな「株価の上がり下がりが大きな」株は、またキツく下がりそうなので、良い買い場が来るかもしれません。

僕はトランプショックでレーザーテックの株を買い損ねて凹んでいたんですが、買い場が来るかもしれない!と感じていてウズウズしております笑

あとは、ちょうど足元では決算シーズンです。

決算シーズンが良い銘柄は株価が上がるかもしれず、そうなれば「上がった株を高く売って、相場下落に巻き込まれた優良企業を安く買う」みたいなチャンスが出てくる気がします。

いま注目している株

こないだ取り上げたばかりですが、改めてハマキョウレックス(9037)を取り上げます。

前に作った、「中原指数」の組み入れ銘柄でもありますね。

ハマキョウレックスは3PLの大手です。3PLというのは3rd Party Logisticsのことです。

そういえば、前に「明豊ファシリティワークス(1717)」というコンストラクションマネジメント会社を取り上げたことがありますね。

コンストラクションマネジメントというのは「建物を建てたい人に寄り添う建設のプロ」のことでです。

建設会社と依頼主の間に立って、依頼主に寄り添いながら、プロジェクトを予算内に納めたり、工期を遅らせないようにサポートしてくれる会社です。

ちょくちょく当ブログでも取り上げている銘柄ですが、安定・着実に業績を伸ばしています。

3PLはこれの「物流版」で、荷主企業に代わって、物流戦略の企画立案から実行までを包括的に受託するサービスのことです。

ハマキョウレックスは3PL物流センター運営およびトラック輸送を主力とする物流企業で、アパレル、医療機器、EC、食品など多岐にわたる業界に対応しています。

設立は1971年、静岡・浜松に本社があります。

見ればわかるように、業績も株価も上昇トレンドです。優良企業で、これからも安定成長するだろうと期待しています。

足元では運送業界は料金適正化や法改正による追い風が吹いています。

「2024年問題」では、タダでさえ人手が足りていないトラック運送業者に「残業すんな!」となりました。

さらに、2025年4月に施行される「物流効率化法(物資流通効率化促進法)」や改正貨物自動車運送事業法によって、物流業界全体で積載効率の向上や荷待ち時間の削減、下請けの透明化や安全管理の強化が義務付けられます。

つまり「残業すんな!」「安請け合いもすんな!」ということで、めちゃくちゃ人手が足りなくなりそうですね。

また、今回の「雇用統計ショック」も多分追い風になると思います。

なぜかというと、この下げで原油価格が急落しているからです。

これは同社にとってはむしろ「嬉しいニュース」で、というのも、ガソリン代が安くなるからです。

同じ理由で、原油価格が下がれば電気代が下がります。ドラッグストアとか、食品スーパーにとっても追い風になりそうですね。JMホールディングスとか狙い目な気がします。

少し話はそれますが、ハマキョウレックスとJMホールディングスは低迷している中小業者を買収してテコ入れするのが得意です。

会社の立て直しは簡単ではなく、「ビジネスの基本がわかっている会社」にしかできないことだと思うので、僕は高く評価しています。

過去10年ほどの推移を見ると、予想PERが8〜14倍くらいの範囲で上がったり下がったりしています。

8/1の予想PERは11.7倍で、レンジの真ん中よりちょい高いくらいですね。それでも日経平均の予想PERより安いし、足元の決算も良かったので、お買い得だと思っています。

2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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