JT急落⚠️
NISAで大人気なJT(2914)が、2/13の決算発表を受けが急落していました。
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今期(2025年12月期)は営業益は3.8%減益、最終益は2.9%減益となる見通しで、これが嫌気されて売られているのだと思います。
JTといえば「たばこ」の会社で、たばこ業界はディフェンシブ・・・つまり、業績が崩れにくい産業ですね。
増税されても、喫煙所を減らされても、それでもタバコの魅力に抗えない人はたくさんいますからね。(僕もやめるのに苦労しました)
倫理的な話はさておき、守りに固い事業特性上、JTの株は「下がったときに買う」とうまくいったことが多いです。
2/13の決算の内容はビミョーでしたが、3%の減益が予想されて、すでに株価は3%下がっていますから、逆張りで買うという手もありなのかなーと考えておりました👀
予想PERは15.1倍、予想配当利回りは5.01%で、利上げ前であれば「美味しい利回り」ですし、良い買い場なのかなーと思います。
一方、去年から日銀が利上げを始めており、長期金利は1.3%に迫る勢いです。
高配当株といえど、おそらくREIT指数の分配金利回り(約5%)を下回る配当利回りではそこまで買い支えが入らない気もします。
また、2016〜2020年に5年も業績が停滞していた時期を考えると、あの頃の悪夢で買いにくい決算だよな〜とも思います。せめて増益予想なら買いやすいんですけどね〜💦
中原としては「経験則としては【買い】だけど、業績的にも金利的にもそこまで買いたくなる状況じゃないな〜」と感じています。
金利上昇が止まらない
日本国債の10年金利がグイグイ上がっています。
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2024年8月に日銀が金利を利上げしてから、10年金利がグイグイ上がっています。10年金利が1.3%まで上がったのは15年ぶり。2011年以来です。銀行の預金金利も上がってきましたね。
金利は株式市場にとっては「重力」のようなもので、金利が高いと株価を押し下げる力が働きます。
なぜかというと、金利が高いと国債利回りや預金金利などが上がり「リスクを取らなくても受け取れる収入」が増えるからです。
足元ではREIT指数がジリジリ下がっていますが、これも多分、金利上昇が原因です。
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REIT指数というのは不動産投資信託の指数で、2021年半ばから長期低迷しています。
かつてREITには「4%の岩盤」と呼ばれる経験則がありました。これはREITの利回りが4%を超えるとその価格が底になって、岩盤のように反発するという経験則です。
しかし、長期金利が上がってきたいま、この経験則が崩れてきています。
指数が下がり、J-REITの平均予想分配金利回りはだいたい5%くらいになりました。それでも、まだREIT指数は停滞しています。
なんで「4%の岩盤が崩れてしまったのか?」というと、筆者が思うに、金利が上がってきたからです。
金利が上がると、国債を買ったり、預金するだけでもリスクをとらずにお金を増やせます。
たとえば米国の短期金利は4%を超えていますが、リスクを取らなくても4%のリターンが得られるなら、わざわざ予想PER25倍(目先の予想リターン4%)の株なんて買ってリスクを取らなくても良いよね、となるわけです。
日本でも金利が上がってきているので、それに対する「しごく真っ当な反応」として、REIT指数が下がっているのだと思います。
ちなみに、REITの分配金利回りは、高配当株の底打ち反転メドを探るのにも便利な指標です。
いまはREITの分配金利回りが5%でも反転していません。
これから高配当株を買うときには、せめて10年金利+4%、だいたい5.3%以上の利回りのものを買わないと、値上がりしにくいんじゃないかなあー👀
SOX復活🔥
日本株に先行するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が元気になってきました。
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半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。この材料が売れる、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が良くなると考えられます。
まだエヌビディア(NVDA)やブロードコム(AVGO)の決算は消化していないのでなんともですが、同指数が強くなると日本の製造業も活気づきやすいので嬉しいですね🤗
日経平均株価は高値圏⚠️
ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。
グラフにすると、こんな感じになります:
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足元の想定レンジは32000〜42000円くらいです。
SOXが上昇したのでホッとしていますが、2/14時点の日経平均株価は39149円で、想定レンジの中でも結構高い位置にあります。
センチメントが総悲観に傾いた場合、15%くらい下がる余地があるので要注意ですね。
足元では決算シーズンや、相場変動で「面白そうだな」と感じる銘柄も結構出てきているので、投機のチャンスも多い気がします👀
いま気になる銘柄
決算絶好調!しかも株価も安い!配当もたっぷり!優良企業っぽいぞ!チャートもいい感じ!という会社を見つけたので紹介します。
今日とりあげるのは、ヴィス(5071)です。
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オフィス空間の設計デザインや施工を行う会社で、なんかキラキラしています✨
正直、こういう「キラキラ系」の株は好みではなく、長期投資にも向いていないと思っています。
ファッション業界の流行り廃りが激しいように、「デザイン」という付加価値は持続性に乏しい気がしているからです。
長期投資に向いているところとしては、物流合理化とか、製造業の合理化とか、ゴリゴリにコストリーダーシップ戦略を進めている小売業とかだと思うのですが・・・。
とはいえ、同社の場合はオフィスデザインにおける定量分析も重視しているようで付加価値も大きそうだなーと感じます。
足元では業績が絶好調ですし、2/12には上方修正も出していて、しかも予想PERは9.3倍と安いですね。
今後、似たようなライバル企業も出てくる気がしますが、「なんとなくカッコいいオフィス作ってます!」みたいな会社よりは全然良いんじゃないかなー。
麻生さんも言ってましたが、「なんとなくかっこいい」仕事って、儲かりませんからなあ…。
決算シーズンもピークで、乱高下している株もたくさんありますね。
相場の動きしだいで、これからも面白い株がたくさん出てくると思いますので、また見つけたら共有しますねー。
追伸
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