ASMLショックでレーザーテック13%安🔥 これからヤバい？

ASMLショックでレーザーテック13%安🔥

半導体製造用の露光装置を作っているオランダのASMLの決算発表日よりも１日早くリークされていました。

7-9月の受注額は大きく減り、しかも2025年の売上見通しが引き下げられたことから、びっくりした株式市場は大きく下がっています。

日本株に先行して動くフィラデルフィア半導体株指数は5%以上も下がり、AIブームの大本命であるNvidiaの株価も4%以上下がりました。

日本株にも大きな影響があり、日経平均株価は前日比で730円安。中でも半導体関連株として有力なレーザーテック（6920）の株価は13%も下がりました。

半導体株を中心に大きく下がっているので「ASMLショック」と呼ばれています。なかなかにドギツイ下げでした。

ASMLの決算がネガティブサプライズになった原因は「対中貿易規制」のようです。

ASMLの中国向けの売上は５割だそうですが、輸出が制限されたことで急減速しているらしい。たしかに、これは痛手ですなあ。

このあたりのリスクは「ずいぶん前から分かっていた」ですが、市場が思っていた以上に数字が悪くなってビックリしちゃったんだと思います。

レーザーテックに関しては13%も下がると「これから大丈夫？」と心配になりますが、ファンダメンタルズ的に問題ないと考えています。中国の売上比率はそんなに大きくなかったかと思いますが、空売りファンドから難癖をつけられていますし握力が弱まっている投資家も多いのかもしれませんね。

コロナショック以降は人気化して仕手っぽくなってるけど、2017年には株価500円だったわけで。長い目で見れば「成長軌道のノイズ」程度かと👀

同じくエヌビディアも強気で見ています。生成AI開発の律速過程がGPUであるかぎり、同社の上昇気流が止むとも思えないんですよね。

崩れるとしたら「GPUよりも電気が足りない！」みたいな、別のものが律速過程になって、GPUを作りまくっても余るor将来余りそうになる頃合いだと考えています👀

日経平均に関しては、AI以外にも変動要因があって、個人的にはASMLよりもEVの生産能力過剰のほうが問題だと考えています。大衆向けの自動車メーカーなどは厳しいと思います。

一方、自動車以外にも「いい会社だなあ」と思う会社はたくさんあるんで、オペレーションがしっかりしている会社は普通に伸びると思います。

先述した通り、こわいなーと思っているのが「EV」です。中国の生産能力が過剰になっている、ということは関連会社の業績が伸び悩みそうです。

日産自動車（7201）のPBRが0.25倍と銀行株みたいに下がっていて、予想配当利回りも6%を超えていますが、ちょっと手が出ないですねー。

特に大衆車に関しては中国のチカラが強すぎるんで、せめて用途をニッチに寄せたものが良いと思いますね。いすゞのトラック！みたいな銘柄のほうが、まだ筋が良い気がしています。

短期的に注目しているのがAIブームと建設機械です。

AIブームはまだ続くと思います。個人的にはエヌビディアの株は少額ながら持っています。あとはGPUを作るうえでボトルネックになっているHBMを作るSK Hynixです。

AI以外では「アメリカの住宅不足」を解消する仕事ですね。住宅系でも良いし、建設機械なども面白いと思います。

足元では建設機械の受注が停滞しているようですが、アメリカの大統領選挙が終わってからは住宅系が国策になる気がしますので、僕もタネを撒いています。

もうすこし長期的なテーマとしては「2024年問題」のある物流系。とくにEC系ではないところに物流企業に注目しています。

そもそもトラックの運転手が足りない現況はEC（ネット小売）なんですよね。小さなロットでちまちま運送するから人手が足りなくなってしまっていて、個人的には「めっちゃ効率悪いよなー」と感じています。

人手不足の原因が「小ロットでちまちまモノを運ぶ」ってどうなんだろう？と個人的には疑問があって、EC系で儲かっている会社は見かけるんですが、イマイチ投資対象として妙味に欠ける気がするんですよね。あまりに労働集約的で仕組みとしてはビミョーかと。

むしろこれからは大きなロットでドカンと運ぶ、なんなら倉庫から見直して運ぶ距離を短くする！みたいな会社のほうが勝機があると考えています。

じっくり調べていれば、良い会社ってけっこう見つかるんですよね。引き続き、面白い株やセクターがあれば、取り上げていきますねー🔥

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