持ち株のバリュエーション

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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持ち株のバリュエーション

持ち株がいくつか決算だったので、バリュエーションをアップデートしています。

4銘柄ほど評価し直したんですが、「過小評価し過ぎていたな」と反省しています。

当ブログを長くお読みのあなたは、僕が「保守的な会社が好き」ということをご存知でしょう。

ビッグマウスでできもしないことをペラペラ話す経営者よりも、静かに粛々となすべきことをなしている経営者の方がかっこいいと思うし、長期リターンが高いと思うんですよね。

まあ、これが災いして、5月の決算シーズンには「みんな保守的なガイダンスを発表して軒並み株価が下がる」ことになったわけですが💦

さて、今日は4銘柄ほどバリュエーションを更新したのですが、こんな感じの結果となりました。

銘柄A:適正株価4793円→7074円
銘柄B:適正株価6363円→7870円
銘柄C:適正株価8068円→9056円
銘柄D:適正株価18165円→19181円

今回は「調子が良いな」と思っている銘柄(だから持分も多いんですが)のアップデートが中心でした。

これから調子が悪い会社に取り組むので、そっちでは下方修正ばかりになると思います💦

改めて過去のバリュエーションを見ていると、「とりあえず保守的に見積もろう」という悪い癖があるように思いました。

「最低でもこれくらいはいくだろう」と、最低をベースに企業価値を推定してしまうんです。

保守的なこと自体は悪くないと思うんですが、こうしてアップデートしてみると「会社を過小評価するあまり、利益確定を急ぎ過ぎることが多いな」と反省しています。

のんびり持っていれば良いのに、株価が20〜30%くらい上がると「ちょっとくらい売っておくか」とガチャガチャやりたくなるんですよね。よく妻に怒られます💦

本来であれば、バリュエーションは「中立的」に行うべきであり、半分くらいは下振れし、半分くらいは上振れし、全部合わせて「トントン」くらいで着地させるのがちょうど良いです。

保守的に見積もってしまうと「上振れするのが当たり前」になるわけですが、これだと中立的とはいえないんですよね。

全ての銘柄でいけるか行けないか五分五分くらいの予想を立てて、その中立的な予想を元に比較検討するのが良いと思うんですが、思考の癖というのはかなり強力で、気を抜くとすぐに保守的に見積もってしまいます💦

その最たる例が「銘柄A」のアップデートで、適正株価を4793円から7074円へと、50%近くも上方修正しています。

会社予想がめちゃくちゃ保守的なので、それに引っ張られて適正株価も下方向に計算してしまっていたんですよね。

こういうのを「アンカリング効果」と言います。

人間は「数字」を強烈に意識するので、たとえそれが意味のない数字でも、それに引っ張られてしまう傾向があります。

だから、「いつも保守的な業績予想を出す会社だし、そのうち上方修正が来るだろうな」と思っていても、無意識のうちに会社予想のPERを鵜呑みにしてしまい、実態とは違った評価を下しちゃうんですよね。

保守的に見積もるのは「買う時」には良いんです。保守的なお陰で高値づかみを防げるし、なるべく安く買おうと考えるからです。

でも「売る時」には邪魔になるんですよね。まだまだ安いのに手放してしまったりするので、気をつけないとイカンです。

伸ばせる時にしっかり利益を伸ばしておかないと、損を食らったときに残らなくなってしまいます。保守的な業績予想も一長一短なんで、なるべく中立的でいたいなあ、と感じました👀

追伸

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