トランプ関税のウラ側/金利と通貨の関係/インフレで適正株価は変わらない?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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トランプ関税のウラ側

休日なのに、トランプ関税のニュースをつい読んでしまいます笑

気になるニュースが1つありました。それがコチラ。以下、引用です:

米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は18日、トランプ大統領が9日に相互関税の一部を停止した背景には、ベセント財務長官とラトニック商務長官による直談判があったと報じた。関税引き上げ強硬派でトランプ氏の腹心、ナバロ大統領上級顧問(貿易・製造業担当)がホワイトハウスの大統領執務室に不在の時間帯を狙ったという。

トランプ大統領の補佐には関税強硬派のナバロさんと、現実路線のベッセントさんがいます。

最初の「わけわからん」相互関税を主導したのがナバロさんで、それから火消しに回ったのがベッセントさんだった、という話ですね。まあ、ここまではみんなの想像通りかと思います。

債券市場が荒れたことから考えると、ナバロさんの強硬路線が戻ってくるとは思わないんですよね。戻したら金融危機にも繋がりかねないし、大変なことになるので。

となるとトランプ大統領はこのまま関税を「トーンダウン」したいはずで、それならば関税ショックで売られた株は「安く仕込む良い買い場」という気がします。

もちろん交渉結果次第なのでなんともですが、引き続き、行方が見逃せませんね👀

金利と通貨の関係

ずいぶん前の話。

僕が「金利が上がると通貨高になるのおかしくない??逆じゃないの?」と言ったら、ある投資家さんに「ちゃんと勉強した方が良いよ」と言われたことがありました。

それからずーっとモヤモヤしていたんですが、やっぱり間違ってなかったような、いやでも間違っているのかな、なんて考えておりました。行き着いた結論としては「タイムスパンの問題じゃないか?」ということに。

「金利が上がる=通貨高」というのは短期的な話としては分かります。利息がつかない通貨より、利息がつく通貨の方が魅力的に見えるからです。

短期的に見れば「利上げ=借りにくい=貨幣の流通量も減るし金利も受け取れる=通貨高」ということなのでしょう。

ですが、金利が上がると、利払いだけでも貨幣の発行量が増えます。だから、ゆっくりゆっくり貨幣の流通量が増えていき、結局は希少価値が薄れていってしまうんじゃないか?と思ったんですよね。

トルコリラの金利が46%ですよね。でもトルコリラは上がらないですよね。むしろどんどん下がっていますよね。なんでか?っていうと、ものすごい勢いで金利でトルコリラの発行量が増えるからです。

そして、それがまさにアメリカで起きていることじゃないか、あるいは、トランプ大統領が恐れていることなんじゃないか、と思うと、ちょっと筋が通る気がしました。あれ?金利が上がったけど、物価も上がってしまうぞ?みたいな。

【19:51追記】

「それは違う!」というご指摘を頂いたので、再考しました。

chatGPTに尋ねてみると、以下の回答を受けました:

国債金利上昇=マネー増=インフレ
という直線的な因果は成り立ちません。

  • 通常はむしろ「金利上昇 ⇒ 引き締め ⇒ マネー減 ⇒ インフレ抑制」。
  • しかし財政赤字を中銀がマネー印刷で穴埋めする特殊ケースでは、金利上昇とマネー膨張が同時進行し、インフレが強まるリスクがある――という条件付き関係です。

米国債の利回り上昇がそのまま貨幣供給量増やインフレを生むわけではない。
今の米国は〈高金利+QT〉でマネーはむしろ絞られ気味。ただし 巨額利払いが FRB の方針転換を強いれば、再び「金利高・マネー膨張・インフレ高」の同居もあり得る。
鍵は「FRB が国債市場をどこまで許容できるか」──財政と金融の綱引きを注視すれば、次のインフレリスクを早期に察知できる。

信用創造でレバレッジが効いていることを考えると、利払い以上に金利上昇による貨幣供給の減少が大きそうだよなーとも思うので、そりゃそうかなあ。

つまり、金利が上がることは問題ではないが、金利の支払いを「印刷」に頼るとまずいよねー。あるいは、金融ショックを避けるために財政出動してしまえば、それはインフレになるかも、ということでしょうか。

難しいなあー💦

インフレで適正株価は変わらない?

Xで、「益回りは実質金利と比較すべきなのはなんで?」というポストを見かけました。

これ僕も混乱します。

自分なりの考えをまとめると、債券と株式の違いは「インフレによる利益成長」の有無と考えています。

インフレ1%、名目金利5%、益回り5%とかなら、名目金利はインフレ吸収しないですが、益回り5%+インフレ=永久成長率1%という扱いになるのかと。

ま、そうは言っても僕は益回りと名目金利を比べちゃいますが笑👀

企業業績を伸ばすには成長投資が必要で、成長投資含めた利回りが益回り。

さらにインフレに連動して売上・利益も伸びるよね、つまり株式投資の名目利回りは「益回り+インフレ率じゃないか」ということだと思います。

一方で、債券はインフレあっても連動しないので、名目金利がそのまま適用されると👀

つまり益回りはインフレ加味してないから実質利回りと同義。それなら実質金利と比べるのが道理だよね、ということかと。

益回りは成長投資による利益成長の利回りと配当利回りを足したものですが、インフレによる利益成長は加味されていませんからねー。

DCFで企業価値を計算するときも、永久成長率にインフレ率を入れますからね。インフレが起きると業績も伸びるから、理論上は「インフレで適正株価は変わらんぞ!」ということなんでしょう。

まあ、そうは言っても「益回りがインフレ率と対して変わらない」のは気色悪いんで、買えたもんじゃないなあと思っちゃいますが💦

追伸

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