今週のトレードアイデア/いま起きていること/売りのセクター/買いのセクター

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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今週のトレードアイデア

トランプ相場が一段落してきました。MOVE指数も下がってきたので、ひとまず「下落相場継続だけれど、暴落につながる心配はなさそうだな」と感じています。

一方、世界情勢がだいぶ動いたので、リバランスをするには良い機会だと思います。

景気後退が逆風になりそうな株を売り、トランプ関税が逆風になりそうな株を売り、逆に問題なく儲かりそうな株を買い、追い風を受ける株を買う、というのが良い気がしています。

トランプショックから2週間が経ち、「大体こんな感じのトレードがうまくいきそうだな」というのがまとまってきました。今日は、ここのところをまとめていきます。

いま起きていること

ざっくり、いま起きていることを整理していきます。

  • 貿易量の低下
  • 設備投資の先送り
  • 金利低下(債券高)
  • 円高(ドル離れ)
  • デフレ
  • 資源安

この5つが、トランプ関税で起きている、と思います。

これらが「逆風」に働く株は、売る必要こそないまでも、ナンピン買いするのはちょっと違う気がしています。

一方、これらが「追い風」に働く株があるなら、しっかりポジションを取って、追い風を満喫したいところです。

売りのセクター

貿易量の減少で、すでにコンテナの流通量が減っているそうです。海運株に取っては打撃が大きそうです。高配当株なので注目している人もいるでしょうが、さわりにくいです。

設備投資の先送りが増える、となると機械や電気機器などの景気に敏感なセクターは買いにくいですね。

また、円高が続く場合は外需企業は買いにくい。ちょうどトランプ関税の影響を受けやすいセクターでもあるので、関税の行方が固まるまでは「怖くて手を出せない」という人も増えそうです。

インバウンド消費もそろそろ落ち着いてくる気がします。となるとインバウンドで稼いできたセクターは厳しいと思います。

また、関税がデフレ圧力となるのであれば中古品も売れなくなると思います。新品でも安く買えるようになりますからね。

金利が下がっている、ということは銀行が儲からなくなる、ということでもあります。だから銀行株もパスかなあ。金融系は手を出しにくいかも。

資源安も厳しいので、原油の元売り、資源開発系の株も買いにくいですね。

バフェットが買った五大商社をNISAで買おうか悩んでいる方もいると思います。三菱商事とか人気ですね。ただ、資源安が業績悪化に繋がりそうなので、バフェットも円建て債をあまり起債していないそうなんで、「どうなんだろう?」と僕は懐疑的です。

中国からのダンピングが厳しくなりそうなので、鉄鋼、非鉄金属などの素材系もパス。

繊維製品は何気にEUが規制強化していた気がします。そもそも儲かっているイメージがないのもありますし、手を出しにくい。

買いのセクター

逆に、買いのセクターを考えてみます。

金利が下がっている、ということは、レバレッジを効かせやすいセクターに追い風です。商社とか小売とか物流とかですかね。商社は食品商社とか強い気がします。根強い需要があるインフラだから安心してレバレッジを効かせられます。

円高が追い風になる会社としては輸入株ですね。うちは食品卸の会社や、自動車部品の会社の株を買ってます。コストが安くなるので、たぶん採算も改善すると思うからです。

食料品も輸入品を扱う会社はコスト抑制につながるかもですね。

デフレ圧力が働く、ということは、「モノが余っている」ということなので、特に中国と競合しているメーカーは厳しいかもです。

逆に、「モノは余っていてもヒトが足りない」状況は続く気もします。資本集約的な会社よりも労働集約的な会社の方が伸びやすい環境になってくるのかも。景気が良いなら人材派遣とか良さそうですが、悪いなら「リーマンでも業績が伸びたサービス業」とか狙い目かもですね。

建設業は追い風かも。円高で材料費が安くなればラッキーだし、そうでなくても2024年問題でタダでさえ人手が足りていません。足りないものは高く売れるのが世の常ですから、まだまだ稼げると思います。

同じ理由で、トラック運送業者とかも業績が良くなりそうですね。2024年問題で人手が足りていません。足元でも株価が好調なところが多いです。ガソリン代も安くなるんだったら、もっと業績良くなりそうです。うちも持っています。

あと、「モノが余るんだったら、置き場所が必要だよね」とも思うんで、倉庫とか伸びるんでしょうかね。

資源安ということは、資源を「使う側」の会社は儲かりそうです。電力会社はエネルギー価格が下がると採算が良くなりますね。電気代もこれから安くなりそうです。

電気代が安くなる、というなら、スーパーやドラッグストアなどの採算も改善するでしょう。2022年に電気代が高騰して苦境に陥ったスーパーはたくさんありましたが、その逆が起きそうです。こないだ、うちも食品スーパー株を買いました。

あとはタイヤメーカー。資源価格が下がると合成ゴムの製造コストが落ちます。原油の下落はタイヤメーカーにとってプラスなことが多いです。ただ、タイヤメーカーは海外売り上げ比率も高いです。円高で相殺される面もあるかもなあ。

ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。昔は四季報4000銘柄を読破しながら散々バックテストしました。社会情勢が変わった時に、「この会社には追い風」「この会社には逆風」とパッと判断できるようになりました。読破は無駄じゃなかったです(笑)

追伸

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