総裁選は買いか?それとも・・・

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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総裁選は買い?

石破さんが辞任しますね。インフレ対策も大変なうえ、トランプ関税にも対処しなければならず、コメ騒動もあり、大変な任期だったと思います。

ありがとうございました。

さて、株式市場はすでに「総裁選」を見ていますね。

「誰が次の総理になるか?」も気になりますが、株式市場には「解散総選挙は買い」というアノマリーもあるので、なんとなーく明るいイメージがあります。

しかし、少し調べてみたところ、選挙が絡んだアノマリーって「解散総選挙があると株高」という傾向があるものの、そうでない場合はインパクトが薄いようです。

考えてみれば、解散総選挙があるなら議席数も変わるし、政策も変わるし、「世の中がガラッ!と変わるかもしれないぞ!」というワクワク感があります。

しかし、そうでない(総裁選だけ)場合は、別に大きな変化もないでしょうし、「ふーん、総理大臣かわるんだ」という程度の印象しか持たない人も多い気がします。

事実、総裁選だけの場合は株価へのインパクトも小さかったようです。安倍さんから菅さんへ交代した2020年。菅さんから岸田さんへ後退した2021年。いずれも、株価が上がった記憶はありませんね。

9/8は日経平均が上がりましたが、すでに株価は過熱気味だと思うし、持続性はそこまでないんじゃないかなーと思います。

NISAで買うならどれ?

先日、こんな質問が届きました:

NISA枠での株式購入を検討しています。記事を拝読していますとノジマやハマキョウが候補かなと思っています。NISAで買うならこれと、中原さんのお薦めを教えて頂きますと有り難いです。

ベストなポートフォリオは人によって千差万別なんですよね。

ビビリな人はディフェンシブ株が好きだし、新しいものが好きな人はリスクが高くてもテック株が好きだし、といった感じで、「人それぞれだよなー」と感じます。

なので、「あなたにはこれがおすすめ!」なんてことは烏滸がましくて言えないんですが、個人的に好きな株ならたくさんありますね。

筆頭は中原指数に組み入れている銘柄ですね:

NISAでの投資は「長期」が基本で、ちょっとやそっとでは崩れない強力な牙城を作っている会社を選ぶ必要があるかと思います。

まあ、長期投資こそが投資の基本なので、NISAだろうが関係ないかもしれませんがw

中原指数はどれも「粒揃い」だと思っているのですが、個人的には「投機にも寄っている気がする」んですよね。

その証拠がPERで、本当に良い会社ならPERが何倍だろうが上がっていくんで、「いちおうPERが低い株を買って保険を張っておこうw」と考えてしまうのが僕の悪い癖ですね。

さて、あえてこの10銘柄の中からNISAに向いている株を考えてみよう!とするなら、圧倒的な牙城を築いている会社を選びたいですね。

悩ましいなー。どれも好きなんですよね。1つずつ考えていきましょうか。

明豊FWは建設業の人手不足を解消するのに一翼を担うでしょうし、目先5年くらいは堅調な気がします。

同社の「コンストラクションマネジメント」という業態は、日本ではあまり馴染みがないですが、少しずつ広まっている気がします。

アメリカではCM会社に発注して、設計や施工を管理さえるのが一般的なんですよね。

一方、日本はゼネコンの力が強くて、なんでも一括でぶん投げる風土です。それが、少しずつ変わっているみたいなんですよね。

特に、足元では建設コストが高騰していたり、一括発注の「不透明感」が問題視されるようになって、これが契機になっているようです。

トヨタ生産方式でも「見える化」は重視されますが、コンストラクションマネジメント会社をはさむことで、コストの透明性を高めることができるわけですね。

最近はゼネコンへ一括発注するんじゃなくて、解体工事はあっち、施工はこっち、みたいに分離発注するケースも増えているみたいですね。

分割発注だと安く済む、みたいなことあるみたいなんで、今後は建設事業の機能分解(アンバンドリング)は進んでいくんじゃないかなーと思います。

うちも建設業者に投資しているんですが、ゼネコンではなく、1つの分野に特化している会社を選んでいますね。

明豊の場合は上場企業としての実績も豊富に積み上げていますんで、大手も頼みやすくなってきましたよね。

それこそ、大規模な引越しとかをする時に、「よく知らない会社に任せて」失敗したら担当者はクビになりそうですが、「明豊さんに任せた」んだったら、担当者のクビも守られそうですw

こういう潮流があるんで、これからコンストラクションマネジメント会社は伸びていく気がします。

怖いことがあるとしたら、海外のコンストラクションマネジメント会社が日本に参入した場合ですね。

例えば海外企業が日本に参入する時は、現地のコンストラクションマネジメント会社に依頼をするわけで、そういう領域では多分叶わないと思います。

明豊が強いのは「日本特化」という点でしょうから、例えばドメスティックに尖っていくとか、外資が仕事を取りにくい公共案件を確保していくとか、そういう路線で深耕していくことになるんじゃないかなーと思います。

ゼネコンがコンストラクションマネジメントを始める!というのはありそうですが、そもそもCMの良さは「独立性」「中立性」にありますから、ここのところはあまり心配していません。

そもそも建設業界は「3K(キツイ汚い危険)」とも呼ばれる産業で、だからこそ働きたい人が少なく、だから人口が少なく、人口が少ないから競争が起きにくいんですよね。

むしろ「需要はたくさんあるが供給が足りない」という状況なんで、案件をこなせばこなしただけチャリンチャリン儲かるわけです。

競争が起きるとしたら「人材獲得競争」で、高い給料を支払ってでも儲けられる高い生産性を維持している会社が強い、という話になると思います。

その点、明豊は従業員の平均年収も確か1000万円を超えていて、ここのところは問題ないと思っています。

これで、平均年収300万の超ブラックだったら、そのうち誰も寄り付かなくなって袋小路になるでしょうがw

「建設業者マジかっけえ!」みたいなドラマとかアニメとかが流行ったら分かりませんが、事務職が人気なことからも分かるように人気なのはホワイトワーカーなんで、だからこそ、同社の牙城はそう簡単には崩れない気がしています。

ちゃんと1つ1つみていこうとすると、めちゃくちゃ時間がかかっちゃいますね〜。明日は別の銘柄についても見ていきましょうか。

追伸

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