日経平均が続落⚠️
7/2、日経平均は続落しました⚠️

寄り付き直後、日経平均は前日比500円ほど下げる局面もありました。
日経平均株価は6/30に大きめの上髭も作っていて、なんだかチャートの形も嫌な感じです💦

7/1、日経平均株価は「宵の明星」というチャートパターンを形成していて、これはテクニカル分析で「売り信号」と呼ばれています。
17時10分時点、日経平均のCFDもジリジリ下がってきていて、嫌な地合いが続いています:

トランプ関税引き上げか
今日、日経平均が下がった主な要因としては、やはりトランプ大統領が日本を名指ししながら関税のことを訴え始めたからでしょう。
同氏は「日本との合意疑わしい」と述べつつ、関税を30〜35%へと引き上げる可能性も示唆しました。
TACOトレードに慣れきった僕らからすれば「またまた〜w」という感じる方も多いかもですが、仮に実現すれば日経平均は1000円くらいは下がりそうですね。
関税を全て撤回する可能性はかなり低いと思いますし、日本経済への打撃は大きいです。その割には日本株の値付けは「楽観的すぎる」気もしますので、引き続き警戒します。
足元ではトヨタ自動車など自動車メーカーが、順次、アメリカでの値上げを発表しました。
日本のメーカーが関税を吸収するのは納得いかないんで「やっと動き出したか」と安心する反面、トヨタ自動車が打ち出した「7月1日から平均270ドルの値上げ」という話は正直「焼石に水だな」と感じます。
9割くらいはまだトヨタが関税を吸収しているんじゃないでしょうか。そう考えると、7月以降もまだまだ厳しい状況が続きそうで、これから下方修正とかも出てきそうです。
超長期的に見れば「そよ風」みたいな話なんでしょうが、目先のことも気になる僕としては、しばらく株価も浮かびにくいんじゃないかなーと心配しています。
一方、トヨタほどの大企業ともなると、こういう「読み合い」のステージが1段階上がります。時価総額が1000億円以上か、それ以下かで、読み合いのステージが違うイメージがあります。
中小型株とかなら「悪材料が出たら素直に売り」で良いケースが多いんですが、大型株になってくるともっと手強くて、悪材料が出てもAIとか駆使されて「織り込まれるのも早い」ので、逆に「出尽くしで買い」な気がしています。
システムトレードをやっていた時も「中小型株は順張り、大型株は逆張り」がうまくいったことが多かったので、足元の悪材料は「怖くても買いかもなあ」と思って眺めています。
事実、7/9にトランプ関税で何かしら決まれば「最悪」を想定しやすくなり、株を買いやすくなる気もします。
経験的には「底が近いだろうな」と感じていて、というのも、過去10年で、同社株はPBRが0.9倍を割れたことがあんまりないんですよね。

業績が停滞する可能性は高いと思いますが、トランプショックでも底値は2300円くらいでしたし、今のPBRは0.89倍です。
長年、インデックスをアウトパフォームしてきた優良企業ですから、そんな会社のPBRが「1倍を割れている」というのは破格な気がします。

普通、インデックス以上のリターンが期待できる株なら、PBRは1倍を超えてプレミアムが付きますからね。そろそろ買い時に見えるのは僕だけでしょうか?
利下げ後退とAI規制
日経平均株価が弱かった理由のもう1つが、利下げ後退とAI規制です。
米労働省が1日発表した5月の雇用動態調査(JOLTS)は予想外に増加したそうで、これで利下げの思惑が後退しています。
利下げしづらい、となると、高金利が続いて、グロース株も買いにくい、という話かと思います。
さらに畳み掛けるように、アメリカの上院が、州議会による独自の人工知能(AI)規制を10年間禁止する条項を削除した、というニュースが出ていました。
今、アメリカと中国はAI開発競争でしのぎを削っています。
仮に州議会がAI規制を行えば、AI開発が滞ってしまうおそれもあり、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、アドバンテスト(6857)などのAI半導体銘柄にも打撃がありそうで心配しています。
僕はAI開発競争における「最大のボトルネックは、変化を嫌う人間達なのではないか」と感じていて、そのリスクが顕在化してしまいそうでヒヤッとしています。
長い目で見れば「20年(ひと世代)くらいかけて、ゆっくりAIは人間社会に浸透していくだろうな」と思うのですが、その間に「AIなんてとんでもない!」「AIに仕事を奪われる!」みたいな騒ぎがデカくなると思います。
日本のライドシェアなんかを見れば分かりやすいですが、既得権益を持つ団体が変化を遅らせようと動く可能性は大きいと思っていて、それこそが最大のボトルネックかもなーと思うんですよね。
今後、AI産業はこの手の「規制強化」で振り回されることが増えそうですね。しばらく荒れそうなので、気をつけます。
他方、AI開発競争は新冷戦時代の「軍拡競争」でもあるので、そう簡単には止まれない戦いでもあるよな、とも思います。
法整備などが進むにつれて移行がスムーズになると思いますし、大きなトレンドは続くと思うので、僕は株を持ち続けるつもりです😀
グロース株の夏枯れ
6/27から警告していますが、やはりグロース株が「よわよわ」です。以下、書いたことの引用:
夏枯れ相場はグロース株ほど強烈で、2ヶ月で平均4〜5%くらい下がっています。
株式投資の平均リターンは「年率7%くらい」ですから、1年間のリターンの半分くらいが2ヶ月で吹き飛んだ計算です。恐ろしい〜💦
夏枯れ相場はまだまだこれからなんで、引き続き、あと2ヶ月くらいは下げが続くかもしれません。要注意です⚠️
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年7月時点の筆者の想定レンジは33000〜42000円です。
7/2時点、日経終値は39762円です。ちょうど想定レンジの「真ん中ちょい上」くらいです。
いよいよ上昇相場も「後半戦だな」といったところで、時期も悪そうなので、欲張って高値を追うよりも、足元を掬われる心配をした方が良い時期に入ってきた気がしています👀
良い会社の株を持っているなら「ガチホ」で問題ないと思います。ただ、株価が下がりやすい時期なんで、「シートベルトを締めておくと良いだろうな」と思います👀
AI半導体の売れ行きなどは絶好調みたいなので、我が家としては「AIガチホ+ディフェンシブ+内需株」で行くつもりです。
いま注目している株
夏枯れ相場も、トランプ関税も関係なしに、伸びていきそうだぞ!という銘柄を紹介します。
今日、取り上げるのはG-7ホールディングス(7508)です。


「オートバックス」や「業務スーパー」のフランチャイズが中核の会社です。
売上の半分が業務スーパーで、「めっちゃ守りに固そうな」会社と分かります。内需株なので、トランプ関税の影響もないですね。
当ブログでは、何度か「これから夏枯れ相場が来るから気をつけろ!」という話を繰り返しています。
例年、7月は株価が下がる傾向があります。
日経ETFの「月別パフォーマンス」を2003年11月01日〜2024年03月01日の日経ETF(1321)の月足データを集計した結果をみてみましょう:

この表を見ればわかるように、日経平均株価は7月と8月に大きく下がる傾向があります。7〜8月に下がる傾向はかなり昔から続いていて、「夏枯れ相場」とも呼ばれますね。
ちなみに、夏枯れ相場だけ株を買っていたら、こんな感じの成績でした:

夏枯れが起きる理由は「6月は株価が高くなり過ぎるから」で、夏のボーナスとか、配当再投資とかで、余ったお金が株式市場に流入しやすく、高くなりすぎちゃうんだと思います。
また、7/8と7/10にはETFの分配金売りがあり、大口の売りが入る時期でもあります。だから、短期売買されやすい銘柄を買うと痛い目を見やすいんですよね。
その点、「のんびり持っていよう」と思える会社に関しては売られることもないので夏枯れが来ようがノーダメージだと思います。
事実、G-7ホールディングスは夏枯れなど「どこふく風」でした:

これは、G-7ホールディングスを夏枯れ相場だけ買いもちした場合のバックテスト結果です。めっちゃプラスですね。2ヶ月で平均+5%とか、強すぎる‥。

予想PERは10.2倍で、予想ROEは17%と効率が良いです。指数と比べても安い。過去の水準から見てもお買い得だと思います。
ディフェンシブな株は適正株価も高いんで、手堅いビジネスをやっている割には、お買い得じゃないかと思います。
先日、試しに同社の1株価値を計算したところ、「1株価値=3611円」でした。今の株価が1330円なので、それと比べたらお買い得だと思いますw
2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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