【速報】日経平均、売り信号継続中⚠️/トランプ関税発動/バフェット株売りの真意/今週のトレード/想定レンジ/いまの注目株

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経平均、売り信号継続中⚠️

3/12、日経平均は落ち着いていました。静かな相場が来ると、いま点灯している売り信号を忘れちゃいますね。

とはいえ、相変わらず日経平均の売り信号が継続しているので要警戒です。

この売り信号はリーマン危機、チャイナ危機、クリスマス危機、コロナ危機といった、大きな株価下落の前に繰り返し点灯しました。

売り信号は2つの要素があります。1つ目は日経平均に先行するフィラデルフィア半導体株指数の下落です。

52週線を本格的に下回りました。2022年に同指数が52週線を割れたときは、1年かけて45%も下がりました。

半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。この材料が売れない、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が悪くなると考えられます。

この手の下げは「勢いづき始める」と怖くてですね。下り坂をバウンドしながら落ちていくみたいなチャートになることが結構あるんで要注意です。

大底のメドは3800ポイントくらいだと考えています👀

2つ目の要素が、円高の進行です。

円高は売りシグナルとなることが多く、アメリカの景気が悪いと円高になるし、円高になると輸出企業の業績が停滞するしで、株価が下がるおそれがあります。

SOX安と円高がダブルで来ると強めの売り信号になるため、しばらく警戒しておいた方が良いかもしれません。

このほかにも、ヒンデンブルグオーメン、S&P500の過熱感と下落相場入りなど、不安材料は次々に出ていますから、引き続き警戒です。

トランプ関税発動

トランプ政権による鉄鋼・アルミ25%関税が発動されました。

日本製鉄の株価が下がるかなーとか心配していたのですが、どこ吹く風という感じですね笑

3/10のブログでも書いたように、鉄鋼株は防衛株の先行指標です。

この指標が強いから「防衛株はしばらく強いんじゃないかなー」と書きましたが、思った以上に早く反発しました👀

一方、米国株のセンチメントはすこぶる悪く、売りが売りを呼びそうで不安です。

S&P500指数は52週線を割れました。同指数は下落トレンド入りすると停滞しがちなので要注意です。

過去10年ほど、S&P500は予想PER 15〜20倍で推移しています。

アメリカ株投資の鉄則は「バリュー・モメンタム」で、「割安で、勢いのあるところにつけ!」なんですよね。

S&P500はこの2つを両方とも満たしていません。割安感はないし、モメンタムも無くなってきているんで、結構大きく崩れるんじゃないかと心配しています。

足元の相場の乱高下を受けて、つくづくマーケットは「割安性なんて気にしていないんだな」と思いました。

長い目で見れば市場は計量機でバリューが効いてくるのですが、短期的には投票機なので材料重視の取引ばかりです。

投資家は「先が見えない恐怖」をとことん嫌うようですから、トランプ大統領が何か発言するたびに、この手の「びっくり下げ」は繰り返されるでしょうね。

僕はトランプ大統領が何を考えているか読むのは諦めて、「どう転んでも良いような資産配分を目指そう」と考えています。

バフェット株売りの真意

ちょくちょく話題になりますが、投資の神様バフェットは株を売ってキャッシュ比率を高めています。

実際には現金を増やしているんじゃなくて、米国の短期債を買っているんだと思います。

米国の短期債は金利が4.5%くらいつきます。これをPERで表すと22倍くらいです。

バフェットはアップル株を売って米国債を買いましたが、アップルのPERは31倍です。益回りに直すと3%くらいです。

アップルの株を持ってて年3%の利回りを享受するよりも、米国債へ乗り換えて年4.5%の利回りを受け取った方が良いと考えたんでしょうね。

アップル株の売却額は10兆円くらいですかね。それを丸ごと米国債に乗り換えていたら、利息収入が年1000億円くらい増えますね。リバランスだけで1000億円も収入が増えるんだから凄い。

バフェットがアップル株を買ったのは2016年で、当時のPERは10倍くらいでした。

これだけでもバフェットすげ〜!と思いますが、何よりすごいのが「ここまで下がらないと買わないのか」という、バフェットのケチっぷりです(褒めています)。

今では大人気のTSMCの株を買った時でさえ、PER11〜12倍くらいでした。どんだけケチやねん(褒めています)。

今となっては人気になったアップルはPER30倍でも喜んで買う人がいますし、TSMCもPER20倍くらいです。メンタルが化け物。

我が家にはPER15倍くらいで買って、絶賛、塩漬けしている株があります。放っときゃ上がると思いますが、バフェットを見習って安くなるまで忍耐強く待っていれば良かったなあ…。

今週のトレード

これは当ブログでお馴染みのグラフですが、株価リターンを追求するのではなく金融所得を追求しています。

何かと相場が荒れていたので、我が家でも少しトレードがありました。

取引の内容はちょっとしたリバランスで、

  • PER10倍の株を少し売り
  • PER8倍の株へ乗り換え

という取引をしました。

バフェットの「アップル株売り、米国債買い」ほど大きな安全マージンは取れていませんが、配当収入が少し増えたので満足しています👀

こういう取引をコツコツやっていれば、資産も増えてくと期待しています。

想定レンジ

ここ10年の経験上では、日経平均は予想PERが13〜17倍のレンジで推移しています。

グラフにすると、こんな感じです:

想定レンジは時間と共に少しずつ上がっていて、3月時点で32500〜42500円です。

3/12時点の日経平均株価は36819円で、想定レンジから見てもやや安めです。

SOXが下がっていて、円高も進行していて、これらは短期的には売り信号です。「4000円くらい下がる余地がある」と思います。

一方、中長期的に見れば「安く買うチャンスだ」と捉えることもできるかと思います。

いまの注目株

去年の10月から繰り返し取り上げていますが、光通信(9435)がいい感じです。

予想PERは14.9倍、予想ROEは12.63%です。2/12には上方修正も発表しているし、株価も上昇トレンドで「バリュー・モメンタム」を体現してますね。

今日はバフェットの話をしましたが、この会社も「和製バークシャー」とも呼ばれています。

同社はバリュー投資が得意です。ということは、株価が下がればチャンスも増えるわけで、相場の下落は同社にとってはチャンスです。

バークシャーの株価も上がっていますが、同社株も伸びそうだなーと思いますね。

SOXが下がって売り信号が点灯するなど心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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