日経平均4日ぶり反発🔥
日経平均が4日ぶりに反発しました🔥

寄り付きまでパッとしませんでした。7/15の夜にはアメリカで消費者物価指数(CPI)が発表されますから、様子見ムードが強まっていたのだと思います。
しかし、後場に入ってから空気が変わりました。それから日経平均株価はするする上がり、前日比+218円高となりました。
NVDA大幅高
転換点となったのが、エヌビディア株の急騰です。急に勢いが出てきました。
原因を調べてみると、今まで輸出を規制されていたH20の規制が解除される、という報道が出ていました。
これまで、エヌビディアの株価は半導体規制に振り回されていました。中国向けに売り上げが伸びそう!となって上がったり、やっぱり規制でポシャりそう!となってさがったりしてきました。
中国マーケットは大きいですし、対中規制でエヌビディアの半導体が売れないと、それが進化圧となってファーウェイのエコシステムが出来上がってしまう可能性もありました。
しかし、この規制が緩和されることで、AI関連銘柄は再び加速しそうです。
結局のところ、AIブームは「スケーリング則」に起因していて、「AIを作るためのハードウェアが足りない!」という供給不足が原因です。
スケーリング則とは「高性能なハードウェアを大量に用意すればすごいAIを作れる!」という法則で、これがきっかけで最先端のGPUが爆売れしています。
生成AIを使うには「学習」と「推論」という工程があります。まず「学習」で、ドでかいAIサーバーに大量のデータを放り込んで、文字通り生成AIに「学習」させる工程。
ここで使われるのがエヌビディアのGPUで、売り切れ。もっと作りたくても生産能力(CoWoS)や部品(HBM)が足りずに追いついてません。
ここにきて、5月には「中東からのオイルマネーがAI投資に流れてきた!」という話が出てきて、生成AIブームが再燃しました。
そして、さらに「中国でもH20が売れそうだぞ!」という話も出てきて、もっとAIチップが足りなくなりそうです。
チップが足りない!となるなら、もっと生産能力を増強する必要があります。
生産ラインを増強する、とか、最先端の設備が必要となれば機械が売れます。チップを作るために専用の素材が必要となれば、素材も売れるでしょう。
直接的な恩恵を受けそうな銘柄としては、NVIDIA、TSMC、SK Hynix、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、味の素(ABF)あたりでしょうか。
我が家はSK Hynixに投資していますが、さらなる高値更新に期待しています👀

想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年7月時点の筆者の想定レンジは33000〜42000円です。
7/15時点、日経終値は39678円です。ちょうど想定レンジの「真ん中ちょい上」くらいです。
ここ10年ほど、日経平均株価は3〜4年サイクルで総悲観〜総楽観の間を行ったり来たりしていました。
これまでの経験だと、前回の総楽観が2024年3月で、完全に底打ちするのは2025年末くらいじゃないかと思っていて、そういう話を動画でもしてきました。
しかし、ここ1ヶ月で、少し見方が変わってきました。
AIブームはこれまでのシリコンサイクルからみると「異質」なので、単純に3〜4年サイクルを適用するのは違うんじゃないか、と感じるようになりました。
AI関連銘柄のウェートが小さなTOPIXには当てはめられる気がしますが、日経平均株価はAI関連銘柄のウェートが大きいので、AIブームで指数の動きがだいぶ歪んでいます。
経済全体が大して成長していなくても、一部(AI関連株)がモーレツに上がっているので、それで指数が歪められてしまい、「景気が良いという実感はないのに、なぜか日経平均株価が上がる」ということになるんだと思います。
当ブログでは「AIガチホ+ディフェンシブ+内需株」が良い、というスタンスを貫いてきましたが、やはり景気全体としては引き続きビミョーだと思います。
だから、しばらくTOPIXは停滞し、AI関連株の独歩高が続く気がしています。
AI開発競争がもっと熾烈になってきたら日経平均株価も下がってくるでしょうが、「勝者独走」状態になるようなら、日経平均はさらにアゲアゲになる気がしています。
いま注目している株
AIブームに乗りそうだなー、ということで、注目しているディスコ(6146)を取り上げます。

ディスコ(6146) は半導体を「切る」「削る」「磨く」に特化した会社で、ここも伸びていますね。
半導体製造プロセスの終盤で使用されるダイシング(切断)や研削装置では、わずかな失敗でもそれまで数ヶ月かけ高額な費用で作り込んだウェハを台無しにする恐れがあります。
そんな中、同社は購入前の無償テストカットサービスを提供し、専任エンジニアが顧客の素材を実際に加工して最適な条件や装置・ツールの組合せを提案しています。
こうやって顧客の不安を事前に取り除き、安心して購入判断できるようにしているので、価格競争にも晒されにくく、ディスコ製品が選ばれているようです。
面白い文化として、会社の中で使える「Will」という社内通貨があります。
2003年から導入しているそうで、自分の意志で業務選択ができ、他社員との業務のやりとりしたり、キャリアデザインをしやすくなるそうな。

7/15時点、コンセンサス予想PERは36倍と、過去の推移と照らしてみると、そんなに安くはないですね。
とはいえ、長い目で見れば伸びていく会社だと思うので、ミニ株や単元株で「ちょっとだけつまんでおく」と、10年後には花開いている気がします。
追伸
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