日経平均が反発
5/23、日経平均は前日比+174でした。

5/22の夜までは先物が下がっていたんですけどね。朝起きて見ると思いのほか強くて安心しました。
どうして反発したのか調べてみると、アメリカ市場で金利上昇が一服したんだそうです。確かに、30年債金利は落ちついていますね。

金利は株式市場にとっては「重力」のようなもので、金利が高いと株価を押し下げる力が働きます。
なぜかというと、金利が高いと国債利回りや預金金利などが上がり「リスクを取らなくても受け取れる収入」が増えるからです。
それこそ、銀行にお金を預けておけば4%とかの利息が受け取れるなら、わざわざ配当利回り4%の株を買うのはちょっとなーみたいな話になるわけです。
株式と債券は「金融商品の良きライバル」です。金利の上昇が株安につながる可能性もあります。
金利上昇のリスク
保険会社なんかだと、足元で国債価格が下がっているのを受けて「国債を売ろうか」と検討しているそうです。
売りが売りを呼び、金利が上がると株を買う魅力も薄れる、みたいな展開もあるかもなんで、引き続き、経過観察ですね。
株式に限らず、不動産とかでも同じことが起きる可能性があります。REITとか、不動産投資とかも、市況悪化につながるリスクがありそうで心配しています💦
メタプラ一時S安
5/21に取り上げたメタプラネットの株価が一時S安になっていました:

前にも書きましたが、ビットコインを保有している会社の株が人気ですね。アメリカでもマイクロストラテジーという会社があります。
ビットコインを保有すると雑所得扱いで累進課税になるけれど、株式投資なら分離課税で20%一定だよね、だからビットコインを買うより、ビットコインを持っている会社の株を買った方が得だよね、という理屈だそうです。
僕はこういう「奇をてらう」のは苦手なんて手を出しませんが、これからどうなるんだろうと興味深く眺めています。
エンロン事件で儲けた空売り王とも呼ばれる投資家は「ビットコインを買い、ビットコインを買っている会社で過大評価されている株を空売りする」という裁定取引をしているそうです。
一方、株価が上がる→新株発行→たくさんビットコイン買えるから時価総額とビットコイン保有額が近づく→マーケットインパクトでビットコインが上がる→また株価が上がる、みたいな正のフィードバックループにも入りそうです。
空売りしてもだいぶ焼かれそうな気がしますが、アービトラージではあるんですよね。賢い取引に見えるけれど、どっちが勝つのだろうかと気になります👀
僕個人としては「難しいことはやらずに、割安優良株をガチホしてのんびり稼げれば良いや〜」と考えております。
豊田自動織機6兆円TOB
トヨタ自動車などの陣営が、11月にも豊田織機へTOB(株式公開買い付け)を実施する方針なんだそうです。
いわゆる「親子上場」というやつですが、さいきんマーケットでも人気なテーマですね。
親子上場というのは「親会社」と「子会社」が両方とも上場していることで、これが投資家からはけっこう問題視されています。
というのも、法律上、株主は企業のオーナーであって、企業経営陣はオーナーの代わりに経営を取り仕切るエージェントなんですよね。
そうなんですけれど、親子上場となると、子会社側の方は親会社のご機嫌とりをしてしまいがちで、少数株主の利益が軽視される可能性があるんですよね。
たとえば、ROEが低いから「増配して還元してほしい!」と株主が声を上げたとしても、親会社がそれを望まないとなると、せっかく声を上げても無視されてしまうという。
だから最近は親子上場の解消が増えてきていて、親子上場している会社の株を物言う株主(アクティビスト)がかって、「解消せい!」と声を上げることも増えている気がします。
「PBRが低い株・ROEが低い株は自社株買い&増配しろ!」みたいな話と似た感じで、「親子上場をやめて、子会社をTOBしろ!」みたいな話が出ています。
ここのところに注目して「親子上場している会社の、特に子会社側に投資をして、買収されるのを待つ」という投資で、儲けている人がいるんですよね。
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年5月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。
5/23時点、日経平均株価の終値は37160円です。ちょうど想定レンジの「真ん中」くらいです。
ちょうど真ん中くらいの値付けなので、ディフェンシブな割安株や、シクリカルな割安株を、バランスよくホールドするのが良い価格帯かと思います👀
いま注目している株
ついこないだピックアップしたばかりですが、日本アクア(1429)も親子上場ですね。

同社は断熱材を扱っていて、施工と販売をしています。アクアフォームが有名ですね。
僕は大学時代に「マイクロバブル」というのを研究していたんですが、泡を使ってどれだけ断熱効果が得られるのか?ということも研究していました。
だから断熱材といえば泡!みたいなイメージがあるんですが、同社のアクアフォームも水を使って発泡させた断熱材で、たくさんの気泡で断熱効果を引き上げているんだと思います。業績も伸びています。
親会社はヒノキヤグループという元上場企業で、ヒノキヤグループはヤマダ電機に買収されてますから、「孫上場」みたいな感じになってますね。
親子上場!という視点では、日本アクアは「長期でも儲かりそうだなー」と思うのと同時に、「これ、親子上場だし、ヤマダ電機がTOBするという出口もありそうだなー」なんてワクワクします。
良い会社だから長期投資したいですが、短期間でサクッと株価が上がるんだったら、それはそれで良いかなーとも思っちゃいますね👀
自分がヤマダ電機の立場だったら、日本アクアをTOBするなら業績が悪いときを狙いたいですね。業績が悪くなれば株価も下がるし、そこで安くTOBできますからね。
過去10年ほど、日本アクアの業績は3年周期で上がったり下がったりしていて、前回の底は2024年でした。だから、2027年あたりに買収しないかなーなんて妄想をしております笑
親子上場に注目するメリットは「景気が悪いときにも逆張りで買い向かいやすいこと」で、株価が下がってもTOBされるんじゃないか?みたいな期待があるんですよね。
アクティビストが参入していたら、なおさら外圧がかかるんで、押し目買いしやすい気もします。
追伸
メルマガ登録よろしくね。 これからも有益な情報をお届けします。
コメント