日経平均が反動安⚠️
8/20、日経平均株価は久しぶりに大きめの調整となりました:

想定レンジのピークである「PER17倍」や「PBR1.6倍」に迫ってきていたので、順当な調整だと感じます。


8/12のブログでも
42000円を突破してグイグイ上がっていく可能性もありますが、ここから先は「行って来い」になりやすいゾーンなので、安易な追加購入は控えた方が良い気がしています👀
と書きましたが、そろそろピークを過ぎた気がします👀
ソフトバンクグループの急落
今回の相場下落、発端はソフトバンクグループな気がしています。8/20に株価が急落しました:

ソフトバンクグループといえば、エヌビディアの株を買った!とか、TSMC株を買った!とか、生成AIに全力投球しているところですね。
しかし、昨日のブログでも書きましたが「インテルに出資するぞ!」というニュースが飛び込んできました。以下に少しだけ引用:
ソフトバンクグループ(SBG)(9984.T)は19日、米半導体大手インテル(INTC.O)に20億ドルを出資すると発表した。1株23ドルで普通株式を取得する。LSEGのデータによると、SBGはインテルの第6位株主となる見通し。
インテルといえば有名な半導体企業ですが、AIブームに乗り遅れていて、一部では酷評されている会社です。

インテル株は2020年以降停滞が続いています。「株価が上がりすぎた反動で売られている」とかなら問題ないんですが、同社の場合は業績も停滞しているんですよね。
インテルが何か発表するとAI関連株が連れ安することも度々あって、疫病神扱いする方もいるくらいでして…。
足元では半導体株が結構弱いですが、このニュースのインパクトは結構大きい気がするんですよね。今後も目が離せません👀
これ、先日のトランプ関税を減らすための80兆円投資に関連しているかもと思うんですが、だとしたら、SBG可哀想だなーと思います。
関税引き下げのニュース出た時に「よくやった石破!」とはじめは思いましたが、次々に出てくるニュースを見て「なんてことしてくれたんだ!」みたいな印象が強まってきました💦
トレンド転換まで正念場
足元の相場下落は「正念場だな」と思います。
日経平均株価は25日平均をちょっとだけ上回っている間は底が固いんですが、ここを下回ってくると急に弱くなってくるんですよね。
目安としては、25日平均から「+2%〜7%」が適温相場で、そこから崩れて「-3%〜+2%」となると急に弱くなる傾向があります。

上のグラフが、日経平均株価の25日平均乖離率が+2%〜7%の時のバックテスト結果です。(バックテスト期間は1990年以降)
株式市場の特性として「上がるときはゆっくり」「下がるときはドスン!」という傾向があります。ゆっくり上がるのは上昇相場で特有の現象ですね。

上のグラフが、日経平均株価の25日平均乖離率が-3%〜+2%の時のバックテスト結果です。
上昇トレンドが崩れて、じわじわ下がっている時のバックテスト結果ですね。ドカンと下がったけれど、まだ1発目の下げた来た直後くらい。
でもまだ割安ってほど下がっていないから、下落余地も残されているようなチャートをイメージすると良いかと思います。

上のグラフが、日経平均株価の25日平均乖離率が-3%より低くなった時のバックテスト結果です。
何度も大きな下げを喰らって、いよいよ下げが後半戦に入った時のバックテスト結果ですね。何度もドカンと下がってトレンドも崩れているけれど、そのおかげで、割安感が高まってきたタイミングです。
ここまで下がると「良い買い時」だと思います。日銀ショックとか、トランプショックとかは、これ以上に下がりましたが、いま思えば逆張りのチャンスでした。
ここまでの話をまとめると、
- ゆっくり上がっている時は適温相場
- ドスンときてトレンドが崩れると危険信号
- 下落相場の後半に入り割安感が出ると買い信号
という感じです。
ちなみに、25日平均を+7%以上プラス乖離すると、それはそれで過熱気味で、売り信号となりますね:

ここで気になるのが、じゃあ、今の25日平均乖離率はどんなもんか?ってところですが、「まだなんとか上昇トレンドを維持している」感じです。

もう1回くらい、大きめの下げが来たら危険信号ですね。今のところは反発の目もある気がしているので、「様子見しつつ守りを固める」局面かと思います。
再掲:気になる不安材料
8/18の再掲ですが、テクニカル的にはすでに不安材料が出てきています。
1つ目が日本の長期金利の上昇。日本株は長期金利が上がると株安になる傾向があります。

2つ目は円高。指数に組み込まれる銘柄はどちらかというと円安メリットなので、円高になると株安になる傾向があります。

3つ目はビットコインの下落。厳密にはビットコインと株価は無関係ですが、ビットコインは株価に先行して動くことが多いです。リスクに最も敏感な資産、という印象があります。

そろそろ「ビットコイン持ってるだけ」系の会社の株価も怪しくなってきました。こういうのが通用しなくなるのは相場が減速している兆候だと思うんで、引き続き、警戒しています👀
これらを諸々踏まえると、やっぱり、日本株は「そろそろ天井が近いんじゃないかな」と思います。
いま注目している株
相場が荒れている時には「引きずられない銘柄を買おう!」ということで、今回は市場ベータの低い(=相場との連動性が低い)銘柄をピックアップしました。


ノジマといえば、神奈川が地盤の家電量販店です。
ROEは2008年を除けば一貫して高水準で、しっかり作り込まれている会社なのだなと感じます。
売上構成比としては半分弱がキャリアショップ。3分の1がデジタル家電専門店。残りがその他、と言う感じです。
店舗スタッフはメーカーからの派遣ではなく社内スタッフが客観的に商品を比較するなど、面白い仕組みの会社です。
8/20時点の予想PERは8.3倍、予想ROEは19%です。指数よりも安く、儲け上手、と言うことで「安くて良い株だなあ」と思います。
ちょくちょくストックオプションを発行しているので10%くらい希薄化すると思いますが、それでも十分に割安だと思います。
こないだざっくり企業価値を計算してみたんですが、1株あたりの価値は7868円になりました。
4月からちょくちょく取り上げていますが、するすると株価が上がっていってしまいましたねw まあ、それでも今の株価は3445円なんで、上がっているとはいえ、まだ適正株価の半値以下です。
「家電量販店とか地味w」と思われそうですが、こういう地味な会社が、案外伸びるんですよね。
あとは、最近あまり取り上げていませんでしたが、日本アクア(1429)もベータが低いですね。

このスクショを撮ったのは4月ですが、8/20で株価は868円になっていて、120円ほど上がっています。絶好調です。
同社は断熱材を扱っていて、施工と販売をしています。アクアフォームが有名ですね。
2種類の液体を混ぜるとホワホワ〜っと泡が膨らんでいって、その泡が断熱材になってくれるわけですね。
少しずつ日本でも広まってきた断熱材なんですが、施工しやすく、隙間ができにくく断熱性能が高いです。
僕は大学時代に「マイクロバブル」というのを研究していたんですが、泡を使ってどれだけ断熱効果が得られるのか?ということも研究していました。
だから断熱材といえば泡!みたいなイメージがあるんですが、同社のアクアフォームも水を使って発泡させただんねず剤で、たくさんの気泡で断熱効果を引き上げているんだと思います。業績も伸びています。
親会社はヒノキヤグループという元上場企業です。同社はエコに強いハウスメーカーなんですが、良さそうだなと思って眺めていたら、ヤマダ電機に買収されちゃったんですよね。
過去10年ほど、日本アクアの業績は3年周期で上がったり下がったりしているんですが、今はどちらかといえば業績拡大期な気がしています。
2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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