日経先物が下落⚠️
7/4、日経平均は横ばいで着地しました:

引け後、日経CFDは若干下がっています:

昨日は、アメリカでトランプ減税法案(OBBB)が下院を通過しました。
一方、減税法案が通った、ということは、「あ、やっぱり関税は本気なんだ」ということで、日本企業にとっては嬉しい動きではないですね。
特に、自動車メーカーなんかは25%も関税をかけられているわけで、大きなマイナス材料かと思います。
当ブログではトヨタ自動車(7203)をちょくちょく取り上げていますが、株価は下落基調です。

経験的には「底が近いだろうな」と感じていて、というのも、過去10年で、同社株はPBRが0.9倍を割れたことがあんまりないんですよね。

業績が停滞する可能性は高いと思いますが、トランプショックでも底値は2300円くらいでしたし、今のPBRは0.89倍です。
長年、インデックスをアウトパフォームしてきた優良企業ですから、そんな会社のPBRが「1倍を割れている」というのは破格な気がします。

トランプ関税70%も
一方、トランプ大統領は、関税の税率を「60%や70%から10%や20%まで」と言っているそうで、悪い方に着地したら、めちゃくちゃネガティブなインパクトがありそうです💦
ベトナムは40%くらいの相互関税が発表されましたが、現実の着地は20%くらいになりました。単純な当てはめはよくないかもしれませんが、日本も「10%と25%の間くらいに落ち着くんじゃないかなー」なんて、感じますが、どうでしょう。
YouTubeでは、リスナーさん(のらニャーさん)が、
私はトランプ関税は1回とは思っていなくて、貿易赤字が解消されなければ来年4月にでも更に関税を引き上げてくると考えています、トランプは駆け引きを楽しむ性格なので今回の関税で安心はできないのでは?と思うのです。
とコメントをくれました。
確かにトランプ減税の規模はめちゃくちゃデカいですし、減税分を関税で補いきれていない気がするんですよね。
そうなると、「来年あたりに、また関税の話が出てくるかもしれないなー」とも思いました。
大口売りにご用心
繰り返しですが、当ブログでは「これから夏枯れ相場が来るから気をつけろ!」という話をしています。
例年、7月は株価が下がる傾向があります。
日経ETFの「月別パフォーマンス」を2003年11月01日〜2024年03月01日の日経ETF(1321)の月足データを集計した結果をみてみましょう:

この表を見ればわかるように、日経平均株価は7月と8月に大きく下がる傾向があります。7〜8月に下がる傾向はかなり昔から続いていて、「夏枯れ相場」とも呼ばれますね。
ちなみに、夏枯れ相場だけ株を買っていたら、こんな感じの成績でした:

夏枯れが起きる理由は「6月は株価が高くなり過ぎるから」で、夏のボーナスとか、配当再投資とかで、余ったお金が株式市場に流入しやすく、高くなりすぎちゃうんだと思います。
また、7/8と7/10にはETFの分配金売りがあり、大口の売りが入る時期でもあります。
これからETFの分配金売りが入ってきますし、夏枯れ相場は8月いっぱい続きます。しばらくめちゃくちゃ弱い時期なので、覚悟を決めておいた方が良いかと思います。
ちなみに、前に知り合いの億り人さんに「夏枯れ相場って、どうやったら儲けられますかね〜」と尋ねたら「無理だから旅行に行ってゆっくりしてる」と返されました笑
上手い人でも儲けられない時期があるんだな〜、ということで、僕も、無理して儲けようとはせず、のんびりやろう〜と考えております👀
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年7月時点の筆者の想定レンジは33000〜42000円です。
7/4時点、日経終値は39810円です。ちょうど想定レンジの「真ん中ちょい上」くらいです。
いよいよ上昇相場も「後半戦だな」といったところで、時期も悪そうなので、欲張って高値を追うよりも、足元を掬われる心配をした方が良い時期に入ってきた気がしています👀
良い会社の株を持っているなら「ガチホ」で問題ないと思います。ただ、株価が下がりやすい時期なんで、「シートベルトを締めておくと良いだろうな」と思います👀
AI半導体の売れ行きなどは絶好調みたいなので、我が家としては「AIガチホ+ディフェンシブ+内需株」で行くつもりです。
いま注目している株
ずーっと作りたかった「中原指数」を作りました。
これまで紹介してきた銘柄を使って、「バランスがよさそうだなー」と感じたポートフォリオを作りました。
「銘柄を紹介しておいて、投げっぱなしになるのはイカンよな〜」と思いつつ、点検するのが大変すぎて後回しになってしまっておりました。すみません。
そんな中、TradingViewを使えばカンタンに追跡できるやんけ!と気づいたので、やっと実現しました。
組み入れ銘柄は以下の通り:


このポートフォリオは、1000万円くらいの資産を持っていることを前提に、「良さそうだなー」と感じている銘柄に10銘柄分散して作っています。
なるべく業種にムラが出ないように気をつけたつもりですが、ビビりな性格が出ていて、シクリカル株の比率がかなり少ないです。
また、トランプ関税みたいなリスクも大嫌いなんで、それもあって外需株がトヨタ自動車だけになってしまいました💦
なので、円安になったときに「外貨を稼ぐ」会社が極端に少ないんで、ここのところはもうちょい考えた方が良いかもしれません。(まあ、円で暮らしているんだし、円を稼ぐ会社があればそれで良いじゃん、とも思いますが)
レーザーテックとか、KeePer技研とか、他にも気になる銘柄はたくさんあったのですが、PERが高い株を買えない性分なんで、PERが15倍を超えている銘柄は除外しています。
本当はこれまで紹介してきた銘柄を全部入れたかったんですが、TradingViewの仕様上、10銘柄までしかチャートに組み込めなかったので、泣く泣く10銘柄を選びました笑
他の銘柄を組み入れなかったのには深い理由はなく、「バランスを取るならこんな感じかなー」と、独断と偏見を以ってして決めております。
それぞれ魅力をまとめると、明豊とハマキョウは「2024年問題による人手不足」が追い風だよな、感じます。
森永製菓、東テクは猛暑が追い風になりそうだなー、というのと、ホーチキは「防災関連」なので国策銘柄ですね。
コシダカ、トヨタ、ノジマ、G-7、TAKARAは単純に優良企業だと思うので入れています。

ローソク足がモデルポートフォリオの過去10年間の成績です。10年半で5倍くらいになってます。凄まじいリターンです。まあ、すごい会社ばかり集めたので当然ですね。
今の時点だと「後知恵」がすごいことになっています。後知恵なら、誰だって天才になれますからね笑
なお、年初来のリターンは指数ETF(1306)と大体同じです:

大事なのは「これから儲かること」なので、定期的に、モデルポートフォリオの成績を開示していきますね。
10年というタイムスパンでは2倍近くリターンが離れていますが、これは年率換算すると7%くらいの差なんで、1ヶ月あたり0.5%もアウトパフォームできれば十分かと思います。
ちなみに、このポートフォリオの中で「夏枯れに強かった」のは、G-7とTAKARAで、それ以外は割安優良企業とはいえ、夏枯れ相場に巻き込まれて下がった(or停滞した)ことが多いです。
2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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