【速報】日経457円安…夏枯れ相場の最悪期到来?

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経平均が457円安⚠️

7/28、日経平均株価は前日比457円下がりました:

7/24のブログのタイトルは「日経平均に天井サイン⚠️」でしたが、それから1000円近く下がっています。

ここ10年ほど、日経平均株価は予想PERが17倍を超えると「行って来い」になる傾向があります。

目下の天井メドは42000円で、足元の相場上昇は「スピード違反」にも見えます。

すこし下がってきたので上昇余地が出てきましたが、まだ「チキンレース」っぽさを感じる水準なので強く警戒しています。

アドバンテスト急落

特に下げがきついのが半導体株です。半導体株が弱かったのは、先週末のインテル決算が悪かったからでしょうね。4〜6月期も最終赤字だそうです。

「インテルの決算が悪い、ということは…」と、同社に機械を納入している会社も釣られて売られています。

当ブログでもちょくちょく出てくるレーザーテック(6920)も、足元では軟調ですね。

レーザーテックについては、「良い会社だと思うけど、別にいま買う必要はないかな〜」と感じていて、安くなれば買うつもりですが、まだ様子見しています。

インテルの件しかり、受注が減っていることしかり、次の決算は弱いんじゃないかなーと心配しています。

アドバンテストも急落していました。

アドバンテストに関しては決算は心配していませんが、足元の上昇ペースが早かったので小休止でしょうかね。

UBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「セル」に引き下げたようで、それで売りが殺到したみたいです。

レーティングが発表された後に株価が動くのはよくあることですが、「弱気になるほどかなあ?」と感じます。

インテルの決算を見ればわかるように、足元ではAI半導体を作れるメーカーや、その設備を作っている会社はイケイケで伸びています。

その一方で、この流れに「乗り遅れている会社」は全然ダメです。

半導体株を買うときには①AI需要を取り込めていること、②他を寄せ付けない技術力(参入障壁)があること、という2点がめちゃくちゃ大事だと思っていて、この2点を満たさないなら買いたくないです。

足元ではアドバンテストの決算が良さそうだなーと思って眺めています。一方、レーザーテックの方は決算は微妙そうだけれど、下がったら欲しいなーと思って眺めています👀

夏枯れ相場2.0

今週から決算シーズンです。

これから始まる第一四半期決算では、通期決算で出てきた業績予想が「本当に達成可能か?」が見えてきます。好決算が期待できる株はそろそろ上がってきそうです。

個人的には「夏は良い会社の株ほど上がる時期」と思っていて、なぜかというと、良い会社ほど手堅い業績予想を出して5月に下がり、それで、1Qで本気を出してドカンと反発する、となりやすいと思うからです。

足元ではGoogleやSK Hynixが好決算を発表しています。AI需要は旺盛なので、しばらくAI関連銘柄は強いと思います。

一方、テック・AI関連以外は予想より厳しい内容になる可能性があり、銘柄選びの巧拙が現れる時期だと思います。

具体的には関税が織り込まれる自動車や鉄鋼、AIとは関係ない産業機械メーカーなどは悪影響がありそうです。

またインバウンドによる「モノ消費」も冷え込んできているので、これまで恩恵を受けてきた会社はちょっと注意が必要かもしれません👀

なお、決算発表シーズンの「攻略法」は、投資先企業の規模によって違うイメージがあります。

中小型株とかなら「悪材料が出たら素直に売り」で良いケースが多いんですが、大型株になってくると取引相手はプロなので手強いです。

材料が出てくる前から織り込まれていくので、むしろ悪材料が出ても「出尽くしで買い」な気がしています。

基本は「業績が良ければ買い、悪ければ売り」だと思いますが、大型株と中小企業で上手に対応を分けたいですね。

なお、これから2週間は1年で最も株価が下がりやすい時期だと思います。夏枯れ相場の「ピーク」ですね。

これは、1年間52週間のうち、第31〜33週にTOPIXを買った場合のバックテスト結果です。大体7月末〜8月半ばに当たります。

もちろん、上がった年もありますが、一貫して下落しているので、「攻めるより守りたい時期だなー」と感じます。

日経平均に「天井シグナル」?

ちょうど日経平均株価は「想定レンジ」の上限一歩手前まで上がってきているし、時期的にも「夏枯れ相場」だし、ということで、相場全体で見るとそんなに強い相場は期待できない気がしています。

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。

(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年7月時点の筆者の想定レンジは33000〜42000円です。

7/28時点、日経終値は40998円です。ちょうど想定レンジの「上限一歩手前」くらいです。

かなり高いところまで上がってきたので、レバレッジ引き下げ・現金比率向上、高PER銘柄や景気敏感株からディフェンシブ銘柄へシフト、といった安全重視のポートフォリオを組みたいところです。

いま気になる株

前に取り上げた銘柄ですが、決算が絶好調だったので改めて紹介します。

今日はシステムリサーチ(3771)を取り上げます。

同社は製造業に特化したシステム開発会社です。自動車・機械・鉄鋼など製造業分野が強みで、特化することで差別化しているのが良いですね。

「なんでもやります!」みたいな会社より「これだけは負けません!」って会社の方が長続きすることが多いですから、好印象です。

同社はタブレットへの手書き入力を即座にテキスト化できるペーパーレスソリューション「デジペーパー」を提供したりしてます。

個人的に気に入っているのが、トヨタ向けの売り上げが3割あります。普通なら1社の比率が高いのは「嫌だなあ」と思うんですが、トヨタなんですよね。

「トヨタ生産方式」をはじめとした同社のオペレーションは間違いなく強力で、その会社をトヨタを相手にしているIT企業というのはかなり気になります。

なんなら「あのトヨタが使っている会社なら間違いない」というブランドにもなるはずだと思います。当ブログでは何度もトヨタを推してきましたが、そのトヨタが採用した会社なら良いだろう、と思っちゃいますね笑

「コバンザメ商法」みたいなやり方ですが、結構、取引先や顧客が成功していると、それに便乗して成長してく会社が結構あるんですよ。

僕の投資先のトラック運送業者もそうで、取引先に成功しているドラッグストアがあって、そこが伸びるから、運送業者も一緒に伸びる、みたいな。

だから、「お客さんが成功するとその会社も成功する」というパターンはあると思っていて、システムリサーチもそのパターンが当てはまると思うんですよね。

あと、先週も取り上げましたが、改めてハマキョウレックス(9037)を取り上げます。

前に作った、「中原指数」の組み入れ銘柄でもありますね。

ハマキョウレックスは3PLの大手です。3PLというのは3rd Party Logisticsのことです。

そういえば、前に「明豊ファシリティワークス(1717)」というコンストラクションマネジメント会社を取り上げたことがありますね。

コンストラクションマネジメントというのは「建物を建てたい人に寄り添う建設のプロ」のことでです。

建設会社と依頼主の間に立って、依頼主に寄り添いながら、プロジェクトを予算内に納めたり、工期を遅らせないようにサポートしてくれる会社です。

ちょくちょく当ブログでも取り上げている銘柄ですが、安定・着実に業績を伸ばしています。

3PLはこれの「物流版」で、荷主企業に代わって、物流戦略の企画立案から実行までを包括的に受託するサービスのことです。

ハマキョウレックスは3PL物流センター運営およびトラック輸送を主力とする物流企業で、アパレル、医療機器、EC、食品など多岐にわたる業界に対応しています。

設立は1971年、静岡・浜松に本社があります。

見ればわかるように、業績も株価も上昇トレンドです。優良企業で、これからも安定成長するだろうと期待しています。

同社は販管費率が同業他社と比べると低いようで、コスト優位により高い収益を維持しているようです。

また、低迷している中小物流業者を買収してテコ入れすることで高収益化していて、これはJMホールディングスや神戸物産のように「ビジネスの基本がわかっている会社」にしかできないことなので、これもプラス材料だと思います。

また、足元では運送業界は料金適正化や法改正による追い風が吹いています。

具体的には、2025年4月に施行される「物流効率化法(物資流通効率化促進法)」や改正貨物自動車運送事業法によって、物流業界全体で積載効率の向上や荷待ち時間の削減、下請けの透明化や安全管理の強化が義務付けられます。

こうした新法への対応には高い管理能力やシステム整備が求められ、多くの中小物流業者にとっては負担となります。

ハマキョウレックスは、もともと3PL業界において積載率向上や荷待ち削減に向けた効率的な管理体制を築いているため、これらの法改正を追い風として活かせる立場にあります。

同社は実運送体制管理簿などの透明化対応も早期に整備できる見込みで、競合と比較しても対応の遅れがなく、むしろ競争優位性をさらに高めるチャンスだと思います。

業界環境が変化することで、ダメな会社にとってはピンチでも、同社のような優良企業にとってはチャンスになると思います。決算も良いんじゃないかと期待しています👀

過去10年ほどの推移を見ると、予想PERが8〜14倍くらいの範囲で上がったり下がったりしています。

7/28の予想PERは11.3倍で、ちょうどレンジの真ん中くらいですね。それでも日経平均の予想PERより安いし、多分、次の決算も良い内容だと思うので、上に跳ねるんじゃないかと期待しています。

2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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