From:中原良太
自宅の書斎より、、、
7月半ばから、日本株が下がっています。含み益が減り、含み損が増え、気持ちも萎えてきたことで「そろそろ上昇相場も終わったかな?」と弱気に傾いてる方も出てきたんじゃないでしょうか。
去年の年末、僕は「2024年の高値は3万5000円くらいじゃないかなー」なんて話をしていました。なんで、たしかに足元の相場はちょっと行き過ぎたかもなあとも思います。
ただ、中長期的には日本株は上がると思っています。だから、よっぽど割高な株を持っていたり、質の低い株を持っているのでないなら、ほったらかしにしておきゃ良いと楽観しています。
これからはハードの時代
僕はいま、「1990年以降、アメリカがめちゃくちゃ伸びたのは「ソフト」の時代だったからじゃないか」と考えています。
つまり、「ものを作る」のではなく、「ものをどう動かすか」が付加価値の源泉だったので、アイデアの試行錯誤が強いアメリカがものすごく伸びたんじゃないか?という仮説です。
一方、職人気質で「もの作り」に強い日本はハードが強いものの、ソフトではアメリカに負けてしまいました。
それが一転、いまは「ソフトの時代」が終わり「ハードの時代」が戻って来るんじゃないか、と考えています。
というのも、人工知能の開発競争では「ハード」が大事で、良いハードを大量に買ってつないどけばすごいAIができるからです。
性能の差はソフトではなくハードです。実際、アメリカがいま血眼になって投資しているAIサーバーなんかは、ほとんどアジアのハードで作られています。
台湾のTSMCは、最先端の半導体チップを作れる世界で唯一の会社です。韓国はメモリが強い。日本の電子部品の会社もまだまだイケていて、世界シェアの大部分を握っている会社がけっこうあります。
「めちゃくちゃすごいAI」ができたとして、そのAIを動かすには大量のハードが必要です。たぶんAIの覇権を取るのは巨大ITを要するアメリカだと思いますが、そのAIを動かすハードを作るのはアジア諸国だと思います。
そして、いまはとにかくソフト以上にハードが足りない。
すごいAIを作るにしても、AIを搭載したロボットを作るにしても、最先端の半導体や電子部品が必要です。
自動運転車を動かすためのチップ。AI端末を動かすためのチップ。介護ロボットを動かすための部品。こういうハード面は日本企業がめちゃくちゃ強いと思うんで、ハードの先端分野をおさえている日本株はまだまだ上がると思います。
これからAIが完成すると、むしろソフトウェアはAIが全部作れちゃうようになるんで、たぶんボトルネックにならないと思うんですよね。むしろ、AIを動かすハードが足りなくなるはずで、クラスターを持つ地区は有利な気がする。
そんなことを考えるきょうこの頃。まだフワッとしてますが、じっくり勉強してこのストーリーがホンモノか確かめていきたいですね。週明けからは地合いも好転して、儲けが増えると良いんだけど…苦笑
– 中原良太
PS
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