いま最大のリスクは「もしハリ」

投資報告
この記事を書いた人

個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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今週の取引:持ち株に異常なし

やっとフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が75日平均を回復しました。同指数が75日平均を上回ると日本株が賑わいやすいです。上がると良いですね。

いまのところ持ち株はほとんど上がっていないし指数に劣後しているのですが、ファンダメンタルズは絶好調なのでホールドしています。

「株式は企業の切れ端である」というオーナー視点を貫くと、必然的にPERが高い株は買いにくくなります。ただ、PERが高くても買っても良い例外的なケースが2つあります。1つが「営業レバレッジが利く」場合で、一過性の要因で利益率が低いけれど、ほんの少し売上が伸びれば化けるパターン。

もう1つ、これからの成長確度が極めて高くて、PEGレシオ(予想PER÷予想EPS成長率)が低いケース。伝説のファンドマネージャーであるピーター・リンチは著書でPEGレシオ1倍を適正ラインとして、0.5倍以下を割安と書きました。生成AIの本命であるNVIDIAやTSMCは、こちらのケースだと思います。

個人的にはこの両方を兼ね備えていると最強だと思います。つまり、「営業レバレッジが利いてすこし業績が伸びただけでPERが劇的に下がる」+「成長確度が極めて高くてPEGレシオも低い」場合です。成長産業に属するのに利益率が低い株は、波に乗ると大化けするポテンシャルがあるのでワクワクします🐹

screening

ためしに、営業レバレッジが効いてそうな会社のリストを作りました。小型株も含めるとリストが長過ぎるので、時価総額3000億円以上の銘柄に限定してあります。単に薄利多売というだけの可能性もあるので要注意。住友化学(4005)とか、調子良いときは純利益1000億出してた会社だし気になるなぁ

【運用成績】
前週比:+155万円
※一部、反映遅れあり
2024年:+149万円(途中)
2023年:+2334万円
2022年:+1217万円
2021年:+340万円
2020年:+36万円
2019年:+433万円
2018年:+68万円

いま最大のリスクは「もしハリ」

いま僕が認識している中で、一番のリスクイベントは「もしハリ」だと思うんですよね。富裕層への増税。含み益に25%の課税。投資の神様バフェットはこの動きに先行してアップル株を半分売ったのだと思う。ハリス氏が当選したらバフェットのように節税目的の「先行売り」が殺到して市場が混乱するリスクが高い気がする。

株式市場ではこの手の「節税売り」は日常茶飯事ですからね。

日本株でも、例年11月くらいになると「下がる株がもっと売られる」タックスロスセリングが増えます。1年を通して下がった株ほど年末にもっと下がってバーゲンセールになることもしばしば。

格差是正のためにはハリス氏の当選が望ましいと思いますが、その一方で、市場は混乱する気がするので覚悟しておこう…。

SNSでのつぶやき

投資の基本

ちょっと前にXでポストしたこと。投資の神様バフェットは「教科書」みたいな投資が多いから勉強になるなあ。

ちょっとしたポジショントーク

これもXでのポスト。僕はSKハイニックスの株を持っていますが、「行列のできるお店」の株が来期予想PER5倍とかで売られてたら、そりゃあ買っちゃいますよね…。

純金ETFの悲惨なチャート

YouTubeであったやりとりをご紹介。純金ETF(1540)の悲惨なチャートの話です。

gold-chart
(チャート:TradingView)

赤丸部分に注目。どうしてこんな大きな上ヒゲができたのか?というと、純金ETFが人気になりすぎて、実際の純金価格よりも高くなりすぎたからです。

ETFだとNAV倍率が1倍を大きく上回って実体よりも過大評価されることがよくあります。そんなときに買うと損をするリスクがあるんで気をつけましょう。

ふと思ったのですが、このタイミングで純金ETFを空売りして、別の純金ETFを買っていたらアービトラージになったんでしょうかね。けっこうドでかいチャンスだったのかもしれません。どうしてあのとき気づかなかったんや…(後悔)

質問がある方へ

中原に質問がある方は、https://peing.net/ja/stockforecast にて受付中です。

追伸

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