日経平均が続落⚠️
6/20、日経平均は続落となりました:

6/19の夜はアメリカ株が休場だったので、特に目新しい材料もなく、6/20は横ばいの1日でした。
株探で寄与度ランキングを見てみると、やはりAI関連株が強いですね。

半導体検査装置のアドバンテスト(6857)、フォトマスク検査装置のレーザーテック(6920)などが指数を押し上げていました。
5月半ばのブログでは
エヌビディアはサウジアラビア向けに大量のAI GPUを出荷するそうです。
半導体規制を見直す!と発表して1週間でこれです。いよいよAI開発競争にオイルマネーまで入ってきました。
ただでさえAI半導体は足りていませんが、もっと足りなくなりそうです。となると、また工場を立てる必要があります。半導体製造に関わる装置も売れそうです。
と書きましたが、AI関連株が日本株市場を牽引していますね。
なお、TOPIXのチャートをみると、「レンジの相場の上限」に位置しているようにも見えます。

結局のところ、相場のレンジはEPSが増えないことには切り上がりません。その頼りのEPSもトランプ関税の影響で減速気味ですから、今回の上昇相場はそろそろ天井な気がしています。
AIブームで日経平均は強くても、関税インパクトの大きなTOPIXはしばらく停滞するかもしれませんね。
FOMCのインパクト
先日のFOMCで、FRBは政策金利を4.25~4.5%とし、4会合連続で据え置きました。
利下げしなかった、と言うことで、アメリカ経済は引き締め的な状況が続きそうで、株式市場にとってはネガティブな材料ですね。
金利は株式市場にとっては「重力」のようなもので、金利が高いと株価を押し下げる力が働きます。
なぜかというと、金利が高いと国債利回りや預金金利などが上がり「リスクを取らなくても受け取れる収入」が増えるからです。
それこそ、銀行にお金を預けておけば4%とかの利息が受け取れるなら、わざわざ配当利回り4%の株を買うのはちょっとなーみたいな話になるわけです。
株式と債券は「金融商品の良きライバル」です。金利の上昇が株安につながる可能性もあります。引き続き、経過観察ですね。
それに加えて、高い金利は景気を冷やします。FRBはなんない2回くらいは利下げするんでしょうが、思ったよりもインフレが厳しかったり、原油が高騰したりしたら利下げしにくいので、そのリスクが怖いところです。
今回の決定のインパクトをchatGPTに試算してもらいました:
米国株インパクト(S&P500)
シナリオ | 終値想定レンジ* | 想定下落率 |
---|---|---|
ベース:年内 2 回利下げ | 5,600–5,900 | ▲2〜4% |
タカ派:利下げなし | 5,100–5,400 | ▲7〜10% |
原油\$130+タカ派 | 4,600–4,900 | ▲15〜20% |
日本株インパクト(日経平均)
シナリオ | 円/ドル想定 | 終値レンジ | 想定下落率 |
---|---|---|---|
ベース | 115 | 37,500–39,500 | ▲2〜4% |
タカ派 | 110 | 36,000–38,000 | ▲5〜8% |
原油\$130+タカ派 | 105 | 34,000–36,500 | ▲8〜12% |
僕の想定レンジはもうちょい「下に広い」ので、chatGPTが示したレンジはちょっと強すぎるように見えます。
金利が高止まりしているので「アゲアゲな相場」は想定しにくく、かつ、トランプ関税で外需株は急減速しそうです。
ざっくりと僕の印象をまとめると、
- AIは強い
- 国策も強い
- 利上げで金融も強い
- ディフェンシブ株も底堅い
- 外需系シクリカル株は厳しい
と認識しています👀
インフレと国債買い入れ
5月のCPI(日本全国)がかなり厳しい内容でした。

総合は前月比+0.3%、コアは+0.5%、コアコアは+0.3%です。前年比ではなく前月比なので12をかけると総合が年率3.6%、コアが6.0%、コアコアが3.6%というペースです。
1〜2ヶ月そこらで金利を吸収してしまうペースなんで、国債なんて買えたもんじゃありません。
僕は日本銀行はQT、利上げすべきだと思うんですが、それはそれで景気を冷やしかねない、と言うことで、日本銀行は国債買い入れの減額ペースを緩める方針です。
つまり「インフレは放置しない」ポーズは見せつつ、ゆっくりやるから即効性もない、みたいな感じかと思います。足元の株高は、日銀のハト派姿勢の影響も大きい気がします。
インフレは今後も続くと思いますから、現金の価値がみるみる薄れちゃいそうだし、しっかり対策しておかないとですね。
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年6月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。
6/20時点、日経終値は38403円です。ちょうど想定レンジの「真ん中ちょい上」くらいです。
レンジの真ん中より高いので、そろそろシクリカル株を少しずつ利益確定していって、ディフェンシブな割安株を若干多めにホールドしたい水準です👀
いま注目している株
業績よし!割安感よし!の銘柄を改めて紹介します。
今回は、改めて森永製菓(2201)を取り上げます。


森永といえばミルクキャラメル!ですが、他にも、ハイチュウとか、小枝とか、おっとっととかが有名ですね。
ROEの推移も素晴らしく、同社が「資金効率」を重視しているのは明らかで、株主向けの資料でもROIC経営を明示してますね。

予想PERは11.0倍となかなか安く、お買い得だと思います。
同社は株主優待もやっています。権利確定月は9月です。6カ月以上保有する必要があるので今から買っても間に合いませんが、注目されるかもですね
試しにバックテストしてみたところ、権利確定直前の9月は結構株価が上がる傾向があったので、監視しておいても良い気がします。

また、昨日のライブ配信で「梅雨が消えたってさ!」と言う話をしましたが、今年は梅雨明けが早かったですが、梅雨明けが早い年は、夏が暑くなりやすいんだそうです。
猛暑が来る、と言うことは、同社のアイスが売れるだろうなーと考えています。猛暑の効果が出てくるのは11月の決算あたりだと思います。
うちの家族は森永のパルムが大好きなんで、消費者としても応援しています。子供の頃は父がおやつに「アイスボックス」を買ってきてくれて、一緒にポリポリ食べていました。良い思い出です。
森永くらい大きな会社になっちゃうと、業績が伸びたとしても「決算発表後に買う」のでは手遅れなことが多いんで、サプライズが出てきそうな今のうちから買ってみると良い気がします。
- 長期保有OK!
- 短期でも材料が目白押し!
という状況をみると、かなり面白い銘柄だなあと、改めて感じました。
長いこと株価が低迷してきましたが、そろそろ上昇トレンドに戻ってくるんじゃないかなーと期待しています👀
2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。
追伸
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