日経5万円目前⚠️ なのに「うちの株だけ上がらない」問題

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個人投資家。元Yahoo!株価予想達人。
同サイトで25歳で「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。座右の銘はヘンリー・フォードの「本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことである」

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日経平均、ついに5万円目前🔥

10/21、日経平均株価は49,316円まで上昇しました。日経先物は一時、史上初の5万円を達成しましたね🔥

指数はアゲアゲで、「めでたい相場だ!」と感じる一方、嫁さんと僕は「日経5万円って、もっと良い景気の良い感じで迎えると思っていたけど、実際のところそうでもないよね〜💦」と話していました。

指数は高値圏ですが、騰落レシオは100前後で、つまり「ヨコヨコ」です。つまり、「指数は上がっているけれど、個別株は全然上がっていない」ということですね。

「指数は上がっているのに、どうしてうちの持ち株は上がらないんだ!」と、もどかしい思いをしている人も多いでしょうね。かくいう僕もその一人です💦

投資別主体売買動向を見てみると、個人投資家は日経平均が4万円をこえてからどんどん売っています。だから、ポジションが軽くて「指数が上がっていのに儲からない」という人も多そうです。

「下がったら買いたい!」と感じている人も多いのですが、ほとんど押し目もなく指数がスルスル上がっていってしまっているので、「どうしよう」と悩んでいるんじゃないでしょうか。

裏を返すと、相場が崩れた時には「待ってました〜!」と買いにくる投資家も多そうです。そう考えると、今の地合いはそう簡単には崩れなさそうとも感じます。

3つの不安

いま個人投資家が抱えている不安は、以下の3つに集約できると思います。

  • 「もう高過ぎて買えない」問題
  • 「持ち株だけ上がらない」問題
  • 「売るべきか待つべきか」問題

不安な方も多いと思うので、1つ1つ考えていきます。

「もう高過ぎて買えない」問題

ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。

2025年10月時点の筆者の想定レンジは34000〜43000円です。10/21時点、日経終値は49316円です。かなり高いですね。

先物の価格帯別出来高を見ると、48000円の天井をぶち破り、再び青天井モードに入りました。こうなると、「どこまで上がるか分からないチキンレース」っぽくなってきます。

価格帯別出来高の「厚み」を頼りに考えると、だいたい2500円刻みで出来高が活発になっていますね。この規則を当てはめるなら、次の節目は5万円前後ということになりそうです👀

ただ、上がっているのは「指数だけ」という印象もあります。株式トレンドマップを見てみると、個別株は指数に大きく出遅れています。

ここ3ヶ月ほどのリターンを見てみると、ほとんど全てのセクターが日経平均株価に劣後しています。

日経平均株価が上がっているのはアドバンテストや東京エレクトロン、SBGなどのAI関連株が押し上げているからなので「AIは強いが、それ以外はビミョー」という状況が続いているのだと思います。

とはいえ、慌てる必要があるか?というと、そうでもないとも思います。

前にも書きましたが、株式指数は「個別株の先行指標」として動く傾向があります。

(1)まず指数が上がり、(2)次に個別株が上がる、ということですね。

足元ではAI関連株が絶好調ですが、いま上がっている株がどこかで売られ、セクターローテーションでAI以外の景気の良い株にも巡ってくると思います。

だから、出遅れている株はのんびり持っているのが大事な局面な気がしています👀

「持ち株だけ上がらない」問題

僕個人としては「慌てる必要はないかな」と思っています。

むしろ、こういう時に「精神的に楽をしようとする」のはおすすめできません。経験上、痛い目を見ることが多いからです。

FOMOのストレスから解放されたくて、「えいや〜!」で急上昇中の銘柄を買って追いつこうとすると、それが天井になって高値づかみになるリスクもあります。

一時的にはうまくいくこともあるかもしれませんが、結局は勝算のない衝動的なトレードに過ぎません。これが「悪い成功体験」になってしまうと、繰り返すうちにそのうち吹き飛ばしちゃうと思います。

先ほど「指数は先行指標」とも買いたように、個別株はしばらく時間が経つと、指数を追いかけるようにして動く傾向があります。

だから、こういう時期はしぶとく出遅れている個別株を持っておくのが大事なんだと思います。

往々にして良い会社は上方修正を繰り返すんで、安くて良い株を持っているんだったら基本ホールド。

上振れの確度が高そうな銘柄はオーバーウェートするのが良いかと思います。

当ブログでも1年前から

日本株を買うとしたら、AIに一枚噛んでいる銘柄か、そうでないなら守りを固めるバーベル戦略が良い気がする

と書いてきました。

とりあえずAI関連株は持っておきつつ、それ以外でも景気が良さそうな銘柄や、守りに固そうな銘柄も持っておくのが良いだろう、ということでポートフォリオにもAI関連株を組み入れています。

足元ではAIバブルなので関連銘柄に注目するのも良いですし、9/24のブログでも書きましたが、

別にAIにこだわる必要もなく、バブルが心配であれば、それ以外では建設業者とか物流業者とか、人手が足りなくて大変なセクターがあります。こういうとことに投資をしていれば手堅いと思っています👀

とも思いますね。

一時的に金融相場で個別株が出遅れていても、決算シーズンで業績相場が顔を出せばちゃんと追いつくはずなんで、慌てず、じっくり構えていきたいですね👀

「売るべきか待つべきか」問題

以上を踏まえると、「すでに株価が上がり過ぎている割高な株は売ってしまっても良いと思うけれど、そうでもない銘柄については持っていれば良いだろう」と思います。

次のグラフをご覧ください。

これは、我が家が目指している株式投資のゴールです。このグラフのように金融所得を右肩あがりに増やすことを目指しています。

放っておけば配当収入が右肩あがりに増えていく会社に投資している限り、株価が下がっても恐れる必要はないです👀

配当収入はDPS掛ける保有株数。成長投資は(EPS-DPS)掛ける保有株数で計算できますね。これが基本です。

株価が下がる理由はいろいろありますが、それが業績とは無関係なものであれば無視していればOK、というのが筆者の考えです。

金融所得を増やす方法は2つしかありません。

1つは「待つこと」です。

いわゆるインデックス投資や長期投資がこのスタイルで、伸びると感じた個別株や指数を買って、放ったらかしにするわけですね。

もう1つは「乗り換えること」です。

幅広く分散投資をしていると、1つや2つくらいは急騰する株が出てきます。上がりすぎることもあります。そういう株を利益確定して、まだ上がっていない割安な株へと乗り換えていくわけですね。

どちらのスタイルでも儲かると思いますが、業績が勢いよく伸びている会社の株は多少割高でも上がることも結構あるんで、ちょっと株価が上がったくらいでは売らず、のんびり伸ばす「バランス」が大事ですね。

そろそろ「株を売ってREITへ乗り換える」みたいなのも手だと思います。すでに、日経平均の指数ベースの益回りは4%まで下がっていて、REITの分配金利回りを下回ってきましたからね〜。

参考:REITの分配金利回りは4.67%(PER 21.41倍)、日経平均の指数ベース益回りは4%(PER 25倍)

個別株でもっと益回りが高い優良株を持っているんだったら、それをガチホしておけばよいと思います👀

いま注目している株

我が家でガチホしているAI関連銘柄の1つがSK Hynix(000660)です。

SK Hynixといえばメモリ半導体の大御所ですね。

うちのポートフォリオは「ニッチ企業」とか「ローテク企業」とかが多いんですが、SK Hynixだけは「ど真ん中」「ハイテク」で、ちょっと異色の存在だったりします。

同社に注目したのは去年の夏頃で、ちょうどその時に生成AIの進化ペースの速さに驚いたんですよね。

それから冬に大きく下がってしんどい時期が続き、だいぶ乗り遅れたと思ってましたが、足元の株高を見る限り「遅くなかったな」とホッとしています。

当ブログでは常日頃から「不足はチャンス!」と言っていますが、SK Hynixに注目した理由もこれで、とにかくAI半導体が足りていないんですよね。

少し前の記事で、AI開発競争のボトルネックは「CoWoS」と「HBM」だ!というものがあって、だったらここの部分を押さえておけば良いじゃないか、と注目して買いました。

HBMを作るのは難度が高く、誰でもできる仕事じゃない。でもたくさん欲しい。でも足りない。計算資源が指数関数的に必要になるからずっと足りない。だから作れば作っただけ売れる。

という状況なのがSK Hynixだと感じていて、だから足元でも業績が絶好調だし、予想PERも10倍以下で「そんなに安くて良いんですか!」とおもって買いました。

確か、去年に買った時には予想PERが7倍とかだった気がしています。

メモリ半導体はシリコンサイクルの影響を受けやすくて「万年割安株」的な位置付けないんですが、どうも今回は違うんじゃないか?ということで保有を続けています。

別のボトルネックが生じてきたら業績も落ち着いてくるし株価も下がってくると思うので、その時がくるまでは上昇相場を満喫しようかなーと考えています👀

あとはシステムリサーチ(3771)にも注目しています。

同社は製造業に特化したシステム開発会社です。自動車・機械・鉄鋼など製造業分野が強みで、特化することで差別化しているのが良いですね。

よく生成AIが「エンジニアの仕事を奪うんじゃないか?」と言われていますが、僕はそんなことはないんじゃないかなーと感じています。

むしろ、有能なエンジニアの生産性を増幅するだろうと感じています。

AIでプログラムとかを作ってみるとわかりますが、AIに任せると構造がぐちゃぐちゃになっちゃうんですよね。

こういうのを「スパゲッティコード」というんですが、こういうのの整理整頓とか、構造設計の部分はやはりまだ人間の仕事だなあと思います。

一方、新入りのエンジニアくらいの仕事は十分に任せられる(というか人間よりもAIの方が従順で扱いやすい)とも思うので、多分、SE系の仕事は、特に要件定義から構造設計とかしている人の仕事はなかなかなくならないと思うんですよね。

つまり「現場でもバリバリ働けるマネージャー職」みたいな人にとって生成AIはとても扱いやすい部下なんですよね。

ずいぶん前に、親友が「体育会系の後輩が入ってきたんだけど、下手に高学歴な新人よりも素直だし、根性あるし、めっちゃ可愛い」といっていましたが、そういう感じなんだと思います。

最近だとAIの方が僕らのことを褒めてくれますからね笑

システムリサーチの話に戻すと、個人的に気に入っているのが、トヨタ向けの売り上げが3割あります。普通なら1社の比率が高いのは「嫌だなあ」と思うんですが、トヨタなんですよね。

「あのトヨタが使っている会社なら間違いない」というブランドにもなるはずだと思います。当ブログでは何度もトヨタを推してきましたが、そのトヨタが採用した会社なら良いだろう、と思っちゃいますね笑

「コバンザメ商法」みたいなやり方ですが、結構、取引先や顧客が成功していると、それに便乗して成長してく会社が結構あるんですよ。

僕の投資先のトラック運送業者もそうで、取引先に成功しているドラッグストアがあって、そこが伸びるから、運送業者も一緒に伸びる、みたいな。

だから、「お客さんが成功するとその会社も成功する」というパターンはあると思っていて、システムリサーチもそのパターンが当てはまると思うんですよね。

2025年に入ってから、株式市場が荒れていて心配ですね。

相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。

今後も面白い株がたくさん出てくると思います。また見つけたら共有しますねー。

追伸

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