日経、二番底いつ来る?
5/9、日経平均は前日比+574円でした。

トランプ関税が発動される前の日経平均が3万8000円でしたから、ほぼ「全戻し」になりました。
正直もうちょいモタつくと思っていたんですが、思った以上にトランプ大統領が風呂敷を畳むのが早かったですw
日本株に先行するドル円も落ち着いてきました。足元では円安が進んでおり、売りシグナルは消灯しています:
円高が止むと、日本株は急に強気になることが多いです。
一方、フィラデルフィア半導体株指数はまだ弱いですね:

半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて、電気機器に欠かせない材料です。
この材料が売れない、ということは、半導体を使っている会社も遅れて業績が悪くなると考えられます。
SOXが下がっているうちは日本株もモタつくことが多いです。
SOXが上昇トレンドに転換するまでは「上がったり下がったり」のボックス相場になる気がしています👀
もうすぐ75日平均が迫ってきましたが、ここのラインで売りに押されると、二番底をつけにいきそうです。
二番底をつけにいくとすると、時期的には夏だろうと睨んでいます。
これには2つの理由があります。
1つは「夏枯れ相場」で、例年、夏の時期は投資資金が枯れやすい時期だからです。
6月あたりで配当再投資は一段落するし、夏のボーナスによるまとまった投資も過ぎます。そこから先は資金流入が止みやすく、株価も下がりやすいです。
前に63年分の日経平均株価のデータを集計したのですが、夏枯れ相場(7〜8月)に下がらなかったのはバブル期くらいでした。

もう1つが「トランプ関税の締切」で、保留されている24%の相互関税が再発動されるのではあないか、というリスクに投資家の意識が向く気がしています。
不気味な2つのサイン
トランプショック以降、「気味の悪さ」を感じるのですが、特に不気味だと思う2つのサインがあります。
1つ目がゴールドの高騰です。

上のチャートは、純金ETFの日足チャートです。
おおまかな目安として、純金ETFは200日平均から15%以上プラス乖離すると天井となることが多いです。このチャートで言うと、青い線を上回ると危険サインです。
これはちょっと前に調べた時のバックテスト結果です。
足元では株価がアゲアゲですが、ゴールドETFが急騰した時は結構な高確率で下がっています。何かありそうで、ヒヤヒヤしますね😱
2つ目がもっと不気味なんですが、JPモルガンのCEOが相当額の持ち株を売っているそうです。
これの何が不気味なのか?というと、リーマンショックの時にも、ゴールドマン・サックスのマネジメントが株を売っていたからです。
もちろん、足元で銀行が飛んでいるみたいな話は無いし、たぶん杞憂に過ぎないのだろうな、と思います。ただ、なんとなく不気味ではあるので、しばらく経過を観察していきます👀
想定レンジ
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年4月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。
5/9時点、日経平均株価の終値は37503円です。ちょうど想定レンジの「真ん中」くらいまで戻ってきました。ザ・適正株価!という感じだと思います。
こういう中途半端な状況だったら、ディフェンシブな割安株や、シクリカルな割安株を、バランスよくホールドするのが良いかと思います👀
いま買いたい株
昨日も取り上げましたが、改めてノジマ(7419)に注目しています。

チャートを見ればわかるように、配当込みリターンは10年で10倍です。すごいですね。
ノジマは神奈川が地盤の家電量販店です。
売上構成比としては半分弱がキャリアショップ。3分の1がデジタル家電専門店。残りがその他、と言う感じです。
店舗スタッフはメーカーからの派遣ではなく社内スタッフが客観的に商品を比較するなど、面白い仕組みの会社です。
ポッドキャストも作ったので、ぜひ聞いてみてください:
5/9時点の予想PERは8.0倍、予想ROEは17%です。指数よりも安く、儲け上手、と言うことで「安くて良い株だなあ」と思います。
めちゃくちゃ割安だと思うなあ。うちでも買おうかなあ。
追伸
メルマガ登録よろしくね。 これからも有益な情報をお届けします。
コメント