日経平均に新たな売り信号⚠️
4/18、日経平均が続伸しました:

トランプ大統領が関税を発表してから、少し落ち着いてきました。
最も心配だった金融危機リスクを測るMOVE指数もちょっと下がってきています。チャートを見てみましょう:

MOVE指数の危険ゾーンは160です。トランプ関税で一時は140まで上がりました。だから警戒していましたが、少し落ち着いてきました。
はじめは「これからどうなっちゃうのよ?」と不安でたまりませんでしたし、まだ不透明なことも多いです。ですが、だんだんと今の状況にも慣れてきましたね笑
「そろそろ平常運転かな?」とホッとしている方も増えてきた頃でしょう。かくいう僕もその一人です。持ち株もだいぶ戻ってきて、だいぶ気分が楽になりました。
個人的には
- ものすごく良い買い場にも見えるし
- とにかく急いで逃げるべきにも見える
という、すごく気味の悪い状況だと思います。まだ油断できる状況でもないです。
前にも話しましたが、トランプ関税のせいで、これからの景気が見通しにくくなっています。
日本株に先行するSOXは下落トレンドです。円高も止まっていません。さらにここで、また新たな売り信号が点灯しました。
それがゴールドの急上昇です。チャートを見てみましょう:

これはゴールドETF(1540)のチャートです。見ればわかるように、足元で急上昇しています。
ゴールドETFが急上昇するのは、株が下がる前触れとなることが多いです。おおまかな目安として、200日平均から+15%以上カイリすると、それから全面安が来たことが多いです。
ちょっとバックテスト結果を見てみましょう:

2011年から2025年までの日経平均株価の日足データを集計しました。この間、日経平均株価は1万円から4万円に上がって4倍になりました。でも、ゴールドETFが急騰した時は高確率で下がっています。
何かありそう😱
NVIDIA年初来-29%安⚠️
エヌビディアの株価が年初来-29%になりました:

Zacks.comで調べたところ、同社株の予想PERは23.72倍まで下がってきました。
かなり大きく下がったので、AIブームは終わったのでは?なんて声も聞かれます。ピークで40倍くらいあったと思うので、だいぶリーズナブルになってきました。
ただ、エヌビディアはまだ伸びる気がします。
AIブームはまだまだ続くと思います。こないだ発表されたchatGPT-o3やo4-miniはめちゃくちゃ優秀です。「ここまでできるのか!」と目ん玉飛び出ますよ。
まだまだ計算資源は必要だと思います。これから出てくる自動運転もそうだし、ロボットもそうです。
まだインターネットがダイヤルアップだったとき、その時のインターネットは画像1枚を表示するのに何分もかかりました。
ネット接続の時には「ピ〜ヒョロロ〜」という謎の音が流れました。パソコンはカリカリカリッと音が出ていたあの時代です。
それから20年が経ち、今やインターネットはサクッと繋がります。僕らは10秒の待機時間でさえ「遅い」と文句を言うようになりました。
今、chatGPTは1枚の画像を作るのに何分もかかります。動画を作ろうと思うと何時間もかかるでしょう。これが、多分ですが、20年後には今のインターネットみたいになると思うんですよね。
そのために必要なのがGPUで、圧倒的な処理能力を持つチップを作っているのがエヌビディアなどですね。
GPUの性能は2年で10倍になっているそうです。2年で付加価値が10倍と言うことですね。新しいのが出たら、たとえ値段が2倍になってもコスパはもっと良くなっていきます。まだまだ売れるんじゃないかな〜👀
株は売るべき?
「売り信号だ〜!」という話ばかりしているので、YouTubeで「中原さんは空売りしてるんですか?」と質問をいただきました。株を売った方が良いか?と悩んでいる方も多いと思うので、ここで触れておきます。
以下のグラフをご覧ください:

これは、我が家が目指している株式投資のゴールです。このグラフのように金融所得を右肩あがりに増やすことを目指しています。
僕が目指しているのは「評価額の最大化」ではなく「裏付けの最大化」です。
何かがバブルになって急騰したところで、裏付けがなければ元に戻ってきてしまいます。だから、評価額よりも裏付け(投資先から受け取れる収入)が大事だと思います。
配当収入が月10万円もらえたら大助かりだし、20万円だったらもっと助かります。だから、この収入を右肩あがりに増えていくのがゴールです。
裏付けさえしっかりしていれば、株は売らない限りずっと収入をもたらしてくれます。収入があれば元を取れるから、株価が下がっても怖くないよね、と言う考え方です。
我が家のゴールは、この裏付けを右肩上がりに増やしていくことです。この前提さえ崩れなければ、相互関税だろうが怖くありません。だって、収入は右肩上がりに増えていくんですもの。
僕にとって一番怖いのは、関税のせいで景気が壊滅したりして、投資先がお金を稼げなくなって、減益・減配となって、永久に戻ってこないことです。
MOVE指数が下がってきて金融危機リスクも落ち着いてきました。だから、リーマン危機みたいなのが起きるリスクは落ちてきていると思います。であれば、足元のちょっとした景気後退を乗り切るだけでOKです。
少しのあいだ株価が伸び悩むでしょうが、真っ当な経営をしている会社なら業績は伸びていきます。真面目に働いていれば給料が増えるのと同じように、真面目に経営していれば業績も伸びていくはずだからです。
ABC理論というのがあります。A:当たり前のことを、B:馬鹿にしないで、C:ちゃんとやろう、という理論です。これを徹底している会社を見つけて、長期で保有していれば、報われるよね、というのが根底にあります。
右肩上がりのストーリーが見えている会社に投資している限り、株価が下がっても恐れる必要はないです。だから株を売る必要はないし、売り信号も怖くないです👀
ただ、売り信号はウォッチしています。
なぜなら、「配当再投資を先送りにしよう」とか「シクリカル株のウェートを落として、ディフェンシブ株の比率を高めよう」とか、ポートフォリオを点検に便利だからです💡
今回の暴落では、暴落のピークっぽいところで「シクリカル株を安くちょっと買おう」と考えたり、逆に反発して落ち着いてきたところでは「改めて守りを固めておこう」と考えたり、トレードしたりしていました。
反転か二番底か?
ここ10年ほど、日経平均の予想PERは13〜17倍のレンジで推移しています。
また、EPSは時間と共に少しずつ上がっていて、過去10年間ではCAGR 8.5%です。
(1)PERのレンジと(2)EPSの成長ペースが今後も維持されるとすると、今後の株価は次のグラフのように推移すると期待できます。

2025年4月時点の筆者の想定レンジは32500〜42500円です。
4/18時点、日経平均株価の終値は34730円です。だいぶ戻ってきましたが、まだ安いですね。トランプ関税が金融危機につながらず、「よくある景気後退」程度で収まるなら良い買い時だと思います。
肌感覚としては「二番底はないんじゃないか?」と感じます。
ただ、気味が悪い点があるとしたら、やはりゴールドの上昇です。ゴールドが上がっていると、相場が荒れることが多いんですよね。何か見落としていることでもあるのかもしれません。油断は禁物です。
ひとまずゴールドが落ち着くまでは様子見。買うとしてもディフェンシブな割安株、もしくは関税の影響を受けない、のぼり調子のシクリカルな割安株が良い気がしています👀
いま注目の株
リーマン危機でも黒字を維持していた守りに固い会社として、ガリレイ(6420)に注目しています。ちょっと古いですがチャートをご覧ください:

前に取り上げたのは今年の1月でしたが、今の株価は2777円まで上がっています。絶好調ですね。
ガリレイは業務用冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースなどを製造販売する企業です。こういうやつです:
国内で初めて業務用冷蔵庫を規格化して販売したメーカーだそうです。モーターを規格化して成長したマブチモーターを彷彿とさせますねw
規格化というのは「オーダーメイドじゃない、カスタマイズしない」といことで、規格を決めることで部品の共通化ができ、大量生産できるし、メンテナンスもしやすくなります。
2011年以降、株価が右肩上がりに成長していて、文句なしの「テンバガー」です。
もともと同社は、創業者の福島信夫氏が木工の技術を生かして業務用冷蔵庫を作ったのが始まりです。
現社長の福島豪氏は1977年生まれ。2022年5月に社長に就任しましたが、45歳という若さでの抜擢となりました。
2025年4月18日時点でPERは11.45倍(四季報予想)とお買い得な感じがします。
足元10年で売り上げも右肩あがりに伸びており、順調です。業績推移がこちらです:

2025年3月期の業績は増収・減益の見通しですが、24年期が伸びすぎただけなので、問題ない気がしています。
NISAなどで買って放置していれば、気づけばすんごく上がっているんじゃないかなーなんて期待していますw
トランプ関税の影響で相場が揺れていますね。荒れ相場だからこそ本質をしっかり見極めたいところです。
相場が荒れている時は立ち振る舞い方しだいでピンチもチャンスに変わります。
今後も新しいニュースがたくさん出てくると思います。また気づいたリスクやチャンスがあったら共有しますねー。
追伸
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