日経、再び売り信号が点灯⚠️
12/10夜、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)のチャートが遂に崩れてきました。
三角保ち合いでレンジが狭まってきました。この状態で、レンジ下限はかなり嫌なチャートです。下に抜けたらガラガラ崩れてしまいそうですね。
日足のチャートだけでなく、週足のチャートも崩れてきました。以下のチャートをご覧ください:
半導体は「産業のコメ」とも呼ばれ、電気機器には欠かせない部品です。
その半導体が不調ということは、半導体を使って作られている製品もこれから不調になる、という事なので、「ものづくり」が主力産業の日本では、なかなか厳しい状況と言えます。
下落の要因の1つが、中国がエヌビディアに対して「独占禁止法違反の疑い」をかけて突っかかっている点が挙げられます。
こないだ米国が中国に対して半導体の輸出規制を出しましたが、その報復かもなーと言われております。
この件については、僕はさほど心配していません。AI開発競争にエヌビディアのGPUは不可欠ですからね。
その代わりに心配なのが、中国企業による、汎用半導体の大増産でして、その影響でSOXが崩れる可能性は大いにありますね。
SOXが75日平均を割れたり、52週平均を割れたりすると日本株も連れ安しやすいです。すでに両方とも割れてしまったので、強めの売り信号。要警戒です⚠️
日銀が異例の動き⚠️
半導体株指数が下がっていることに加え、ドル円も円高基調です。以下のチャートをご覧ください:
ドル円と日本株は連動することが多く、円安→株高、円高→株安、となりやすいです。
円安はアメリカの景気が好調=金利が高いことを表しますし、円安メリット企業は業績が好調になりますからね。
足元ではやや円安が進んでいますが、それでも円高トレンドであることは変わりません。25日平均よりも円高になると売り信号です⚠️
そんな中、日銀が異例の動きに出ています。
12/9、日本銀行は、来年1月の金融政策決定会合の前に懇談会で講演すると発表しました。
決定会合前の懇談会は異例のことで、10年以上なかったことなのだそうです。
異例の動きにトレーダーは混乱していて、「1月に懇親会ということは利上げは1月か」との憶測を呼んでいます。
ドル円が少し円安に寄ったのも、混乱の表れな気がしますね👀
いずれにせよ、金利は相場の重力みたいなもので、利上げは株価を押し下げる効果があります。
無リスク金利があがるほど、遠い将来の利益ほど価値が薄れるため、PERの高いハイグロース株には厳しい地合いな気がしますね。
日経平均株価の想定レンジ
何度か取り上げている「日経平均の想定レンジ」です。
日経平均株価はPER13〜17倍で推移しているので、その範囲を矢印でまとめています。
12/11の日経平均が39372円なので、上昇余地が2128円、下落余地が7872円くらいと見ています。
下落余地が大きいことを考えると、足元の売り信号は割と真剣に受け止めた方が良いんじゃないかなーと思います。
景気の減速も心配ですし、株価も高値圏、利上げによる適正株価の押し下げ効果なども考えられますから、ディフェンシブな割安株などに資金を避難させておくのが良い気がします。
円高メリット株に注目
円高メリット株はディフェンシブなものも多い印象があるので、注目してみるちはあるんじゃないかなー。
例えばTKC(9746)とか。
同社は会計ソフトを提供していますが、税金がなくならない限り会計ソフトは必要でしょうし、手堅く成長してきた会社です。
予想PERは18倍と割安感はありませんが、ディフェンシブ株ってPERが20倍くらいというのもザラですから、硬いんじゃないかなーと思います。
円高メリットという感じはしませんが、ディフェンシブ銘柄として日清食品(2897)も面白そうですね。
カップヌードルの会社ですが、日清食品も株価が下がるとすぐ反発するイメージのある会社です。
25日平均とか75日平均とか割れたあたりが買い場になることが多いので、注目してみると良いかもですねー👀
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