なんで、日経平均だけ暴落したの?
8/5の下げはひどかったですね。Xでも「1日だけならリーマンのときよりヤバい」という意見も見かけました。僕はリーマン未経験ですが、人生で一番大きな下げだったと思います。
さて、株が暴落するということは「世界経済は終わった!」とか「景気もどん底だ!」とかイメージするものです。
しかし、コロナのときみたいに景気が悪いとは感じないし、リーマンのときみたいに「銀行が次々につぶれていく!」みたいな話もありません。(これから悪くなるのかもしれないけれど)
それに、下がっているのは日本株だけです。きょう日経平均株価は1日で4451円下がりました。パーセントでは12.40%です。
一方、この記事を書いている段階では、アメリカのダウ先物は500ドルくらいしか下がっていません。下落率は1.5%くらい。イギリスのFTSE100も2%しか下がってない。
つまり、日本だけ売られています。
「なんでやねん!」と思って理由を考えていたのですが、考えられる原因は日銀が先週利上げしたからでしょう。実際、日銀が利上げを発表してから、当日は上がりましたが、翌日から連続して下がっています。
とはいえ、「日銀がたった0.15%利上げしただけで株が10%も下がるのはどうして?」となります。アメリカなんて5%も利上げしてるのに今では高値を更新してますからね。
「これは何かあるはず」と思って調べてみると、わかりやすいツイートがあったので共有します。それがコチラ:
豊島逸夫さんと言えば、日経新聞でもちょくちょく貴金属トレーダーの方です。
豊島さんいわく「日銀の超低金利をヘッジファンドが食い物にしていたところ、予想外の利上げが出てめっちゃ損をして、損を補填するために日経平均も売ったんじゃないか」という話です。
これが正しいかはまだ分からんのですが、筋は通っているようにも思います。
きのう動画で「日銀は利上げが遅すぎた」と話しましたが、そのせいでヘッジファンドにドデカイポジションを作らせちゃったんじゃないかなーと思うのです。
利上げするなら2022年に諸外国と同じタイミングでやるべきだったと思うし、逆に、景気の減速が見えてきた今更になって(たぶん円安に耐えられなくなったからでしょうが)利上げを始めるってのはお粗末だと思うのです。
やるなら早くやるべきだったと思うし、ここまで引っ張るなら、せめてまた景気が良くなってきたところでやるべきだったのかもしれません。
ただ、今回の下げは「実体経済が大打撃を食らってる」系の下げじゃないと思うので、1987年のブラックマンデーのときみたく、わりとケロッと反発するんじゃないかなーと考えています。
それこそ、いまの下げに乗じて現金たっぷりのバフェットあたりが株を大量購入して、半年くらい先に「実は買ってました」なんて発表をして、日本株がまた人気に…みたいなシナリオも、否めないんじゃないでしょうか。
かくいう僕はというと…
ちなみに、相場が暴落していましたが、僕は家族3人で出かけて夏休みを満喫しておりました。
相場もちょくちょく眺めていましたが、妻に「日経平均株価が4000円も下がってる」と話すと、「なにそれ!歴史的瞬間じゃん!」と笑っていました。僕もつられ笑いをしちゃいました。
コロナのときもそうでしたが、含み損って、あまりに大きく膨らんでくると感覚が麻痺してくるんですよね。大きく下がり始めた最初の1週間くらいは毎日シンドいんですけど、何週間か経ってくるともはや何も感じなくなります。
もちろん、我が家は株を大量に持っています。今日の暴落で、めちゃくちゃ含み損が膨らみました。なので辛いに決まっているんですけれど、こうして「辛いときにも一緒に笑える人がパートナーがいる」だけでも救われます。彼女と結婚して本当に良かった。
どこかで読んだ話ですが、軍隊に従事している軍人は、「弱音を吐けない人」ほどすぐに潰れるのだそうです。しんどいときは「しんどい」と吐き出したほうがスッキリします。
パーッと気晴らしして、いちど頭をスッキリさせてから、最善のポートフォリオが何かを再考したいですね。
頂いたコメント
FXの追証
Xでこんなコメントを頂きました。
株の信用取引、先物・オプションのことは考えていましたが、FXの追証のことまでは考えが及んでいませんでした。
FXはリアルタイムで追証が発生すると思ってたんですけど、時間が決まってるんですね。そのうち勉強します。共有ありがとうございます。
追証のタイミング
おとといYouTubeで「追証のタイミングで暴落の底が来るのでは?」というコメントを頂きました。
僕も一理あるなーと思ったのですが、追証のタイミングは金融商品の種類や証券会社によって違うので、「実際、いつが底になるんだろうね?」というのがイマイチ分かりませんでした。
詳しく調べてみると、Xで分かりやすくまとめているアカウントがあったので共有します。
追証の多くは暴落の2営業日後の後場に集中してるんですね。
「後場寄りが底になることはあまりない」というのは昨日も話した通りです。「暴落は2回くらいに分けてくるから、そんなに買い急がなくても大丈夫!」くらいに、かるく覚えておくと良い気がしますね。
すごい逆張り
Xでこんなコメントを頂きました。
お付き合いが長い方はご存じでしょうが、僕は「株価ヲタク」でして、大学生の頃から株価データを集計しては、勝ちパターンを探し続けてきました。
具体的には、「相場が暴落したときは、どれくらい下がったときに買うと良いか?」とか「もっとも利くテクニカル指標は何か?」とか、そういうことを調べていました。
手軽に使うなら「騰落レシオ」という指標がけっこう役に立つんですよね。だいたい10日騰落レシオが50を下回ると底が近いので、良い買い場になってくると思います。
ちなみに、この方がいっている「すごい逆張り」というのは、リーマン危機みたいなドデカイ暴落がきたときにだけ点灯する買いシグナルです。
たぶん早くても明日の引け以降に点灯すると思うんで、それらしき兆候が見られたら共有しますねー。
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