警告!日経、ベア相場の再来か。まだ間にあう暴落対策
どうも、中原良太です。
5/24、日経平均株価が274円安に。
きのう「これから大きな調整が来るかも」という動画を出しましたが、調整はまだ始まったばかりだと思います。
「これから日経平均が下がりそうで怖い。でも、いまから利益確定とかヘッジ売りをするのは、遅すぎるのかな?」
こう悩む方も多いと思います。
いまのところ、僕は「まだ間に合う」と考えています。つまり、いまからヘッジ売りしたり利益確定・損切りして逃げても遅くないと思います。
きのうも書いたとおり、僕は今も1000〜2000円くらいの下げを警戒しています。
なぜ、こんなに弱気なのか? というと、過去にも似たような状況がけっこうあって、そのたびに、日経平均株価は大きく下がったからです。
そこで今日は、「いまと似た状況になった過去のケースで、日経平均株価がどれくらい崩れたのか」という事例をいくつかご紹介します。
まずは、今の状況を振り返ります。以下のツイートをご覧ください:
■警告!日経、ベア相場の再来か
5/24、日経平均株価が274円安に。23日に続いて2日続落しました。きのう動画で話しましたが、ベア相場が再来する恐れがあります。1000〜2000円の調整に警戒です。景気に先行する銅相場が年初来安値。なのに、日経平均は年初来高値。多分、おかしいのは日経平均のほう🤔 pic.twitter.com/gINbyb0ODQ— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 24, 2023
■要注目のダイバージェンス(逆行現象)
👇2週間前のツイートを改めて。きのうの動画でも説明しましたが、住友金属鉱山の株価は日本の景気に先行する傾向があります。同社の業績が冴えない中で、日本株が上がり続けるのは「バブルの可能性が高い」と思います。弾けそう😖https://t.co/AfDyzcfujp— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 24, 2023
■過去2度の暴落"前"に点灯
👇極端な例ですが、的中例を2つ。銅相場やニッケル相場がケロッと反発すれば良いですが、谷が深くなったら大変です。2012年以降、いまくらい極端な状況は8回あり、うち7回で日経が下がりました。下げ幅は−3〜−8%くらいでした🤔https://t.co/rkhfph8VzV— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 24, 2023
ツイートの要点をまとめると:
◯チャイナ危機やクリスマス危機と同じ売り信号が点灯中
◯この売り信号は「それなりに的中してきた」実績がある
という2点に集約できるかと思います。
いま手持ちの株は、利益確定してしまうなり、ヘッジの売りポジションを持つなりして、急反落に備えたいところです。
どうやってベア相場に備える?
ベア相場に備える方法は3つあります。
1つ目は「持ち株を売って、リスクを軽くする」という方法です。
日経が崩れたときに、連れ安しそうな株を持っている人は、この方法が有力です。
2つ目は「下がりにくそうな銘柄へ乗り換える」という方法です。
例えば、相場が崩れても連れ安しにくい「NTT」とか「JT」とか、下げ相場でも底堅くふんばってくれそうな銘柄に乗り換えたりできます。
3つ目は「ヘッジの売りポジションを持つ」という方法です。
商いが薄い小型株を持っている場合は、「売りたくても売れない」という方もいるでしょう。
そうした場合は、ヘッジの売りポジションとして、日経ETFを空売りしたり、インバースETFを買ったりして、リスクを相殺する方法があります。
「いま持っている株は大丈夫だと思うけど、念のため、指数の下げには備えたい」という方は、こういう方法もアリだと思います。
いまの日本株は「材料さえあればいつ崩れてもおかしくない」という、危うい状況に見えます。
いまのところ、目立った売り材料はありません。
しかし、たとえば、「米国債の信用格下げ」とか「デフォルト」とか、そんなイベントがあったら、ガラガラと崩れてしまいそうです。
「まだ崩れてないから大丈夫」と高を括ることもできますが、心配な方は、きょうご紹介した方法で、下げ相場に備えるのが良いかもしれませんねー。
– 中原良太