日経平均チャート見通しと予想:アメリカで預金急減!ブル相場の終焉?
どうも、中原良太です。
金曜日(4/7)の雇用統計、結果はこんな感じでした:
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■失業率、改善
きのうの夜、アメリカで失業率が発表されました。失業率は3.5%と前月と比べて0.1%改善。12カ月平均を下回りました。経験上、12カ月平均を下回ると買い信号で、米国株は上がりやすいです。足元では債券売り・株式買いが膨らんでおり、週明けは高そう。ひとまず、リスクオン継続か🤔 pic.twitter.com/5aT0vil9XO— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) April 7, 2023
端的に言えば「めっちゃ良かった」です。
しかし、だから「買い!」という感じもしなくてですね。
というのも、いまの失業率は「めっちゃ低くてかなり良い」ので、ネガティブに捉えるなら「これから先は悪くなるしかない」とも言えるからです。天井っぽさを感じる内容でした。
目先は崩れないかもしれない。けれど、いつ爆発するかわからない時限爆弾を抱えている…という印象です。
アメリカの預金流出がひどい
他にも不安材料があります。いま、アメリカでは預金流出がひどいです。これは典型的な「売り信号」で、米国株はいつ崩れてもおかしくありません。
■米、銀行預金が急減中
アメリカで商業銀行の預金が急減しています。これが原因となり、アメリカでは通貨供給量(M2)が減っています。通貨が減ると景気も冷えやすいです。米で銀行預金が減っている時は、米国株は上値が重くなり、一時的に上がってもダマシが多いです。今回もそんな気がしますね🤔 pic.twitter.com/XWMp7n5VVT— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) April 9, 2023
シリコンバレー銀行が潰れてから、アメリカでは商業銀行の預金が急減しています。
預金が減ると、通貨供給量が減ります。つまりお金が減る。お金が減ると、お金の希少価値が相対的に高まってインフレが抑えられます。(景気も冷える)
これはつまり、「株も売られやすい」ということです。過去の大きな下げは、だいたい預金の流出を伴っていますから、危険信号です。
以上を踏まえると、
「雇用統計を見る限り、いまの景気はピークに近い」
「預金流出を見る限り、これから景気は悪くなりそうだ」
と考えることができます。ガンガン株を買って、儲けよう!と考えるような水準ではないと思います。
一時的に上がることはあるでしょうが、主要指数が高値を更新してアゲアゲになる…という展開は考えにくいです。
せめて商業銀行の預金が増えて、通貨供給量が増えないとブル相場に戻るのは難しいでしょうね。
主要指数の上昇が期待できない…とすると、以下の2つが有力な選択肢だと思います。
その1:主要指数への投資を諦めて、守りに徹する
その2:いまの状況が追い風になりそうな銘柄やセクターを見つけて買う
大事なのは「何を買うか?」以上に「どう配分するか?」です。我が家は資産の7割5分は純金や現金。ほとんど「守り」です。
のこり2割5分で高配当株・グロース株を買っていますが、これは「多少、景気が悪くても上がるだろうな」と期待できる銘柄だけ。
一時的に下がることはあっても、結果的にはプラスになると思っています。
ちなみに、いま持っているセクター(銘柄)は以下のとおり:
◯中小不動産(5%)
◯中古ブランドリユース(5%)
◯製造人材派遣(5%)
◯エネルギー(5%)
◯やわらか銀行(5%)
◯純金(35%)
◯現金(40%)※やわらか銀行とは(Soft Bank)のことです笑
バリュー株とグロース株を少しずつ。それ以外の大半では守りを固めています。エネルギー株とやわらか銀行は短期売買。それ以外は、1〜3カ月くらいでの値上がりを狙って保有しています。
個人的には、これでも「攻めすぎかな?」なんて心配になっています。ビビリなので…苦笑
もっと地合いが悪くなってきたら、純金の保有比率を増やそうかとも考えています。
また逆日銀バズーカが出たときとか、純金を買うチャンスだと思うのですが…。
– 中原良太