日経平均チャート見通しと予想:暴落か?ハイパーインフレか?(3/17版)
どうも、中原良太です。
純金がするする値上がりしていて気持ちが良いです:
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■3/17の損益
ガス株横ばい。純金は値上がり。今日は「指数ばかり強い」と感じる1日でした。日本製鉄は25日平均を割れたまま。ここが戻らないことには、今までのような強い地合いは期待しにくいです。引き続き、守り重視。資源市場が戻ってきたら、リスクオン再開です☺️前日比:+15万円
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
ガス株はすこし負けているのですが、純金が上がっているおかげでほとんど損をしていません。荒れ相場の割に、資産が減らなくて良かったです。
もし先週末に高配当株を売っていなければ、いまごろ何百万円も損していました。危なかった。あのとき利益確定した自分、グッジョブ。
さて、1月から続いた「ブルトラップ」は、ついに終わりました。ここから先は、しばらくボックス相場に入ると考えています。
シリコンバレー銀行の破綻や、クレディスイスの救済。あらかた大きな材料は織り込んだと思います。
次にどう動くか?は、いまのところ僕には分からない。相場の動きを見ながら、方向感を掴んでいきます。
ざっくりとした見通し
さきほど投稿したツイートをまとめます:
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■3/20の取引方針(1)
鉄鋼株が全面安。日本製鉄が25日平均を割れてから弱くなりました。鉄に関係のあるセクターは全体的に弱気です。鉄鉱石や原料炭を扱う商社、鉄を輸送する海運、鉄を使ってモノを作る重工業、需要が連動しやすい非鉄金属。これらは逆風です。日本製鉄が反発するまでは様子見🤔 pic.twitter.com/L9Vg9XV3GA— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
■3/20の取引方針(2)
米国では半導体株指数(SOX)が元気いっぱいです。本当に銀行破綻ヤバかったら真っ先にSOXが崩れます。空売りするような地合いじゃない。2023年はアメリカ大統領選挙、直前です。バイデン大統領がリップサービスしまくって票集めに動きやすい年です。崩したくないでしょう🤔 pic.twitter.com/wGgIa10pTo— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
■3/20の取引方針(3)
リスクオン再開のメドはいくつかあります:
◯鉄鋼株高(日鉄、25MA超え)
◯恐怖指数下落(VIX、75MA割れ)
◯資源高(原油・銅、5MAまたは25MA超え)
以上いずれかが来たときが、景気敏感株の買い場だと思います。まだ鉄鋼株も資源も安い。VIXも高い。反落に備えたい🤔— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
■3/20の取引方針(4)
まだ市況はリスクオフ。当面は「守り重視」の資産配分が良さそう。投資先としては:
◯現金
◯純金
◯値下がり中のディフェンシブ株
などが狙い目だと思います。具体的には、通信、ガス、電力、食品、医薬品などのセクターです。きょう下がったJT(2914)とか気になります🤔— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
ざっとまとめると、
◯まだ地合いが優れないから、リスクオフに備えたい
◯でも、地合いや時期的に、大きく崩れる感じもしない
◯チャンスがあればコツコツ拾ってOK
と考えています。
考えられる2つのシナリオ
けさがた投稿したツイートをまとめます:
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■米マネーストック、反発
もう米国は金融引締できていません。1月時点でマネーストックは反転上昇。さらに、銀行の救済のためにカネをばら撒いています。遅かれ早かれ、インフレが再加速するはず。資源高とともにリスクオン再開のはず。いま下がっている鉄鋼株は、安く買うチャンスが来そうです🤔 pic.twitter.com/jlCNfYS1ea— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
■反論:銀行規制強化の影響のほうが大きい?
シリコンバレー銀行破綻を受け、FRBが銀行規制を見直しています。この影響で、トータルでは「マネーストックが減るかも」という見方もできます。この場合は利下げしようが金融引締の効果が出てきそう。インフレも落ち着くか🤔https://t.co/lBqe48k8Tt— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 17, 2023
今後、中長期でありそうなシナリオは2パターンです:
◯シナリオ1:FRBがインフレ潰しを諦める
FRBは銀行を救済しました。実質、金融緩和です。これで貨幣供給量が増えた場合、株は暴落しませんが、インフレが再加速しそう。
このケースが実現した場合、ふたたび資源価格が上がり始めます。原油が大きく反発し、銅が反発し、鉄鋼株も上がり始めます。
これらのセクターが上がり始めたらリスクオン再開ですから、純金を買うなり、資源株・素材株を買うなりして対策したい。ひどいインフレが戻ってくるかもしれません。
◯シナリオ2:金融引締が急加速する
FRBは銀行を救済すると同時に、規制も強化しそうです。
規制が思った以上に厳しい場合、銀行が貸し渋りを頻発し、特に影響を受けやすい中小企業がバッタバッタと倒れていくかもしれません。
この場合、インフレは減速するものの株が下がります。
前者と後者。どちらのシナリオもありそうだなーと思いますが、いまのところは市場は「シナリオ2」のほうを警戒している気がします。
この場合は、不景気の煽りを受けにくい、ディフェンシブ株を逆張りで買ってチマチマと稼ぐのが良さそうですね。
未来は分かりません。いま起きていることを冷静に見つめて、うまく適応できるように努めます。
– 中原良太