日経平均チャート見通しと予想:短期反発終了。金融危機は来るのか?(3/15版)
どうも、中原良太です。
短期反発終了。次の下げに備えています:
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■3/16の取引方針
市場はまだ「リスクオフ」。債券版の恐怖指数であるMOVE指数が昨年来高値を更新しました。MOVE指数が一時170を超えたのはリーマン危機以来。いまだインフレも収まっておらず、米国経済は奈落の底へと落ちそうな雰囲気です。ここが落ち着かないかぎり、景気敏感株は買いにくい🤔 pic.twitter.com/4KPnXCBHRP— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 15, 2023
↑のツイートにも書いたとおり、金融危機で点灯した売り信号が点灯しました。
MOVE指数が急騰すると、金融株は全体的に逆風です。
3/15に金融株は反発しました。が、MOVE指数が落ち着かないことには、まだ下がる恐れがあります。正直、買いにくい。
「このまま金融危機が来るのか?」
と気になる方も多いでしょう。
いまのところは「まだそこまでは至らない」と思います。シリコンバレー銀行の破綻はあくまで同社の腐敗が原因だと思いますし。
とはいえ、MOVE指数がこのまま下げ止まらないと、どこかしらできしみが出てくると思います。「いつ赤信号に変わってもおかしくない黄色信号」という感じかと。
金融株と資源素材株は逆風
■資源安=リスクオフ?
いま日本を牽引しているのは資源株や素材株などの「川上産業」です。インフレを追い風に、業績を伸ばしてきたセクターです。川上産業は資源安になると崩れやすい。すでに銅価格が弱くなっており、主力セクターが崩れてきました。資源が下がるうちはリスクオフ継続となりそう🤔 pic.twitter.com/xbUG5JaWo5— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 15, 2023
2023年に入ってからというもの、日本市場を牽引していたのは「資源素材」と「銀行」でした。
この2つが崩れると日本株は弱くなりやすいので、しばらく景気敏感株は買いにくいですね。
資源価格も弱いです。銅や原油は日本株の先行指標です。これらが弱いうちは、市況も冴えないことが多いです。
原油や銅が5日平均や25日平均を超えないうちは「リスクオフ継続」と見ています。
間接的ではありますが、資源安は銀行株にとっても逆風です。なぜかというと、資源安になってインフレが収まると、利上げする理由がなくなるからです。
去年から銀行株は「利上げするかも」という思惑で買われてきました。しかし、その目論見が崩れるとたぶん売られます。
いまのところ「金融も資源も厳しいだろうな」と思います。
逆に、MOVE指数が下がったり、資源が反発したりしたら、日本株も本格的に反発してくると思います。
まとめ
■当面は「守り重視」
リスクオフのサインがそこかしこで点灯しています。すでに景気敏感株は反発しており、ここから先は「次の下げ」を警戒したい。引き続き、ディフェンシブ株を中心に守りを固めたいところ。株を買うならガス・通信・電力。ほかは純金、日本円などで、次の下げに備えたい🤔— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 15, 2023
以上を踏まえると「金融株も資源素材株もしばらく重たくなりそうだから、景気に敏感な株は買いにくい」と考えています。
短期反発もいったん終わり。またリスクオフが始まりそう。利回りを追求するとしても、できることは「ディフェンシブ株の逆張り」くらいでしょうか。
それ以外に関しては、まだ下げも中途半端ですし、「安くなったら買い増し!」というほどの下げ方もしていません。
心配なら「純金」とか「現金」とかを多めに持っておいて、リスクオフに備えるのでも良いと思います。
– 中原良太