日経平均チャート見通しと予想:SVBショック、これから暴落か?(3/10版)
どうも、中原良太です。
手持ちの高配当株を、いったん利益確定しました:
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【3/10の損益】
SVBショック。シリコンバレー銀行(SVB)が保有証券の多くを売却。ピーター・ティール氏が同社からの資金引き上げを提案しており、同社株は60%安に。銀行株は軒並み安。米国では「株売り債券買い」のリスクオフムードも。この動きが続くと日本株もキツいかも🤔前日比:−74万円
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 10, 2023
いきなり、銀行株が急落しました。
きっかけは米国。
PayPal創業者のピーター・ティール氏がSVBから資金を引き揚げるように投資先企業に提言しており、シリコンバレー銀行(SVB)が60%安になりました。
この動きが銀行株全体に波及しました。米国で銀行株が軒並み安になり、日本でも銀行株が急落しました。
影響の大きさはまだ分かりません。SVBが潰れるかは分からないし、潰れたとしても他行にどこまで影響が広がるかは不透明。(規模的には、リーマンほどではないでしょうが)
ただ、「たぶん大丈夫だろう」と決めつけるのも危ないですから、損切りメドは決めておくと良いと思います。
このまま持っていればいずれ上がるとは思いますが、「高配当株だから」という理由で上がっていないのかもしれません。
ざっくりとした見通し
日経平均チャート見通しと予想【3/10版】
ブルトラップついに終わるか。シリコンバレー銀行(SVB)の暴落きっかけに銀行株は軒並み安に。米国では「株売り債券買い」が進んでいます。この動きが続くと日本はキツイ。株安と円高が同時に来て、地合いが急速に悪化する恐れがあります。損切りメドは[続] pic.twitter.com/XIaFizqkLB
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 10, 2023
いまのところ「まだ地合い的には大丈夫」と思います。
ビビリな僕は利益確定してしまいましたが、もうすこし粘っても全然問題なかったと思います。
SVBはリーマンブラザーズなどと比べると小規模な銀行です。銀行株がめっちゃ売られましたが、まだ思惑売りの段階。
ケロッと立ち直る可能性も十分あります。
その一方で、SVBの一件で、FRBは利上げを加速させる可能性は低くなりました。
パウエル議長は0.50%の利上げを示唆しましたが、SVBが倒れかかっている中で、利上げを再加速するのは自殺行為でしょう。
そう考えると、これから起きそうなこととしては:
◯最悪:金融危機。ただしリーマンより小規模
◯利上げ一服:円安一服。円高圧力
といった2点が考えられます。
円安メリットの株は買わない。SVBの影響を受けそうな銘柄は買わない、といった点を抑えて、ホールド。リスクが気になるならいったん利益確定して、相場が落ち着くまで待つ…というのが良い気がします。
損切りメド
【暴落注意:損切りメド】
◯日鉄安:25MA割れで売り信号(3000円)
◯円高:25MA割れで売り信号(134円50銭)このあたりがボーダーライン。日本景気の先行指標である日本製鉄が崩れる。そして米国市場がリスクオフで債券買い→ドル売り→円高に。片方でも満たしたら撤退が無難だと思います🤔
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 10, 2023
日本株は、日本製鉄が崩れたら「総悲観」に入ると思います。
他方、日本製鉄が崩れなければ大丈夫。グロース株はキツイかもですが、引き続き、バリュー株は底堅いと思います。
ひとまず、
◯SVBに関係してそうな株は触らない(SBGとか?)
◯バリュー株は損切りメドが来るまで様子見
という2点さえ意識しておけば良いと思います。
いま買うとしたらディフェンシブ株。資源価格がまた強くなってきたら、素材株や資源株など、景気敏感株を買い直すのもアリかなーと考えています。
– 中原良太